三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 工学部機械工学科/総合工学科機械工学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
工学部機械工学科/総合工学科機械工学コース
選択・必修 選択
学科選択
授業科目名 振動工学
しんどうこうがく
Mechanical Vibrations
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-SYST-3
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 火曜日 3, 4時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 水谷 一樹(機械工学科非常勤講師)

MIZUTANI, Kazuki

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 「機械力学及び演習」で学習した機械振動の基本知識を実際の機械装置の振動現象の解明に役立てるために、動吸振器、回転体、連続体、非線形振動系のモデル化及び振動解析の手法を学ぶ。この授業により、機械装置や構造物の動的設計で必要になる種々の動力学系の振動について体系的に学習できる。授業では数式が多く出てくるが、実際の現象との関係をできるだけ多く例示することにより理解し易いように配慮する。この授業の時間割には演習の時間を設けてないが、各自が積極的に宿題レポートの問題および授業内容に関連した演習問題を解くことにより、講義の内容についての理解を深め、応用力を養ってほしい。
学修の目的 機械装置や構造物で発生する種々の振動現象について体系的に学び、機械機器の動的設計で必要になる種々の振動問題について、力学的、数学的な解析ができる能力を身につけることができる。
学修の到達目標 本講義で到達できるレベルは、例えばFE試験のDYNAMICS分野のForce, Mass & Acceleration、Vibrations、選択問題のDynamic Systemsの問題が解けるレベルである。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 個性に輝く技術者となるために、自らの短所を補い、長所を伸ばそうとする意欲と姿勢を持っている。【関心・意欲】【態度】
 社会性・国際性・倫理観:社会的・国際的に広い視野、先見性、倫理観を持つために、科学技術の果たす歴史的・社会的役割を理解している。【態度】
 コミュニケーション能力:自らの考えを日本語や英語で科学的・論理的に説明し、コミュニケーションすることができる。【技能・表現】
○工学基礎:工学の礎となる数学、自然科学、情報技術に関する基礎知識を持っており、これを使って議論できる。【知識・理解】
○機械工学専門:材料と構造、運動と振動、エネルギーと流れ、情報と計測・制御、設計と生産、機械とシステムなどの機械工学の主要専門分野に関する基礎知識を持ち、これを応用することができる。【知識・理解】
 デザイン能力・創造性:社会の要求をとらえたモノづくりのための創造力と設計技術の基礎を修得している。【思考・判断】
 実践的能力:機械の専門分野とともに、産業の環境負荷や生態系への影響、環境と人間に調和する機械の知能化など、環境-人間-機械の関係を総体的にとらえて、科学技術を応用することができる。【思考・判断】
 自主性:地球の将来を見据えて、自ら課題を設定し、計画・実行することができる。【関心・意欲】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 出席(遠隔授業での授業聴講を含む)は必要条件であり、8割以上出席した者が成績評価の対象になる。
評価は、基本的には期末試験の成績で行い、演習や宿題レポートを実施した場合にはその評価を期末試験の成績に加味したものを総合成績点数(100点満点)とする。総合成績点数/10を最終成績とし、最終成績6以上を合格とする。授業形態に遠隔授業が含まれる場合には、成績評価方法を変更する可能性がある。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 予習、復習の参考のために、シラバスに毎回の授業の内容だけではなくその日の授業で必要な基礎知識を示している。
教科書 2年次後期の「機械力学」の教科書をそのまま使う。
教科書:JSMEテキストシリーズ 「振動学」(日本機械学会編 丸善)
編入学生、留学生等は、手持ちの書名に「機械力学」、「振動工学」が含まれている書籍等(母国語の書籍も可)が教科書に代用できる可能性があるので最初の授業等に授業担当者に相談すること。
参考書 DRILL for Mechanical Engineering Volume 1(三重大学工学部機械工学科編、三重大学出版会)、振動工学(藤田勝久、森北出版)、わかりやすい機械力学(小寺忠・新谷真功、森北出版)など、書名に「機械力学」、「振動工学」が含まれている本(三重大学附属図書館に多数あり)
オフィスアワー 担当教員は非常勤なので、主に授業時間終了後に教室で対応する。授業時以外での質問は電子メールで対応する。授業を遠隔授業のみで実施する場合には、質問およびその回答は電子メールで対応する。
受講要件 3年次前期までに開講されている「物理学入門演習」、「数学科目」、「力学科目」、「材料力学」、「機械力学」が履修済みであること(単位は未取得でもよい)。特に、「機械力学」はシラバス記載の出席条件を満たして履修済みであることが必要条件になる。(科目名は、シラバスの変更等に従って読み替える必要がある)
予め履修が望ましい科目 この授業の基礎については各回の「必要な基礎知識」に示してある。主な基礎知識は、「力学」のニュートンの法則、高校で習った三角関数、「数学関係科目」のベクトルと行列、常微分方程式、複素数等、「材料力学」のはりの曲げと棒のねじりなどである。(科目名は、シラバスの変更等に従って読み替える必要がある)
発展科目 この授業自体が応用科目なので、この授業の発展・応用科目を挙げるのはむつかしいが、卒業後に機械装置や構造物の動的設計を行う時に、この授業の内容がその基礎知識となる。
各種の機械・機器の開発や設計において、振動・騒音の低減は非常に重要な課題になるので、機械・機器の開発や設計部門を目指している学生にとっては選択すべき科目の一つである。
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 運動の法則、自由振動、強制振動、振動解析法
動吸振器、1自由度振動系、2自由度振動系、多自由度振動系、回転体の振動、連続体の振動、運動や振動の制御
Key Word(s) Newton's law of motion, free vibration, forced vibration, vibration analysis, vibration of 1, 2 and multiple DOF systems, dynamic damper, vibration of rotor, vibration of continuous system, motion and vibration control.
学修内容 第1回 機械力学の復習1(1自由度系の自由振動、強制振動、振動伝達と防振)
第2回 機械力学の復習2(2自由度系の振動)
第3回、第4回 2自由度系の強制振動の解析と動吸振器の考え方
第5回、第6回 減衰のある動吸振器の設計、動吸振器の実例紹介
第7回 回転体の振動(回転軸のふれ回り、自由振動と固有振動数)
第8回 回転体の振動(回転軸のねじり振動、回転軸系の振動のまとめ)
第9回、第10回 連続体の振動(弦の横振動の運動方程式(波動方程式)の導出及びその解法)
第11回、第12回 連続体の振動(棒の縦振動およびねじり振動)
第13回、第14回 連続体の振動(はりのたわみ振動、振動モード)
第15回 振動の低減と振動制御の考え方
第16回 定期試験
対面以外の授業が含まれる場合には、授業の進行状況が変わることがある。
事前・事後学修の内容 各回の注意事項及び必要な基礎知識を以下に示す。予習・復習の参考にすること。
第1回 「機械力学及び演習」で学習した1自由度振動系について演習を行う。必ず教科書を持参すること。
第2回 2自由度振動系についての演習を行う。
第3回から第6回 連立常微分方程式の解法、動吸振器
第7回 回転体の動力学、連立微分方程式の解法
第8回 ねじり振動の運動方程式の導出
第9回から第11回 偏微分方程式、弾性体力学の基礎、変数分離法、フーリエ級数、フーリエ係数
第12回から第14回 材料力学で学習したはりの知識、偏微分方程式、変数分離法
第15回 動吸振器、自動制御の基礎知識
対面以外の授業が含まれる場合は、授業の進行に合わせて「事前・事後学修の内容」を適宜変更する必要がある。
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:180分/回

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