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開講年度 | 2024 年度 | |
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開講区分 | 生物資源学部 | |
受講対象学生 |
共生環境学科・農業土木学教育コース 学部(学士課程) : 3年次 |
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選択・必修 | 選択 選択推奨科目(農業土木コース) |
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授業科目名 | 地盤・防災工学 | |
じばんぼうさいこうがく | ||
Geo-disaster prevention engineering | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Envi-3341-009
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開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
後期 |
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開講時間 |
月曜日 1, 2時限 |
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授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
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開講場所 | 生物資源学部校舎(教室番号は、Moodle生物資源学部・生物資源学研究科 学生掲示板で確認して下さい。) | |
担当教員 | 保世院 座狩屋(生物資源学研究科) | |
HOSSAIN, Zakaria | ||
SDGsの目標 |
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連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 安心・安全な生活を行う上で,自然災害に対して防災・減災を考えることが重要です。その中で,基礎土質力学,土質力学の講義を通じて得た知識を基に,地盤を対象とした災害を防ぐ上で必要な対応および施設についての講義を行います。講義の内容は,地盤防災を考える上で必要な擁壁,基礎工,斜面安定および道路等に対する設計・施工方法,およびそのために必要な地質および地図の見方,並びに各種地盤調査法についてです。この講義を通じて農業土木施設をはじめ各種土木構造物の社会での意味合い,および安心・安全な設計,施工,維持管理について修学するものです。 (DP,CPとの関係) この講義は,三重大学の4つの力のうち「考える力」,「生きる力」に対応します。また,生物資源学部のDPである(2)専門基礎知識の修得を目指します。 |
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学修の目的 | 安心・安全・快適な生活を行う上で,各種インフラの整備は重要です。その中で,地盤に各種施設が建設されており,これら構造物がどのようなものがあり,防災・減災にどのように役立っているか,またどのような考えで造られているかについての知識を習得するものです。本講義は実際に防災・減災につながる各種施設の設計・施工を行う上で必要な,地質や地形,地図,地盤調査,各種設計手法について修得し,これらの知識は実際の社会で利用できるスキルを得ることに繋がります。 |
学修の到達目標 | 講義を通じて,安心・安全・快適な生活を行う上で重要な,構造物の防災・減災対応に対する知識を身につけることが出来ます。 (知識) 地域の生活に不可欠なインフラ整備における各種構造物の設計手法を学習し、地盤構造物の設計、施工に必要な知識や、計算技術、問題解決能力を生み出す応用力を習得し知識を得ることが出来ます。 (態度) 講義内容の予習,講義後のレポートを通じて,地盤・防災に関する各項目の課題に対して理解を深めることができます。 (技能) 講義,レポートを通じて,地盤・防災に関する内容の理解を深め,各種設計方法を理解することで,将来土木関係に関する社会で活躍する場合に必ず必要になるスキル得ることができる。 |
ディプロマ・ポリシー |
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成績評価方法と基準 | テスト70%,レポート30% (知識) 地盤構造物の設計、施工に必要な知識や、計算技術、問題解決能力をテストを通じて評価します(70%) (態度) 地盤・防災に関する各項目の課題に対しての取組みをレポートを通じて評価します(15%) (技能) 地盤・防災に関する各種設計方法について適切に説明できるかどうかをレポートで評価します(15%)。 |
授業の方法 | 講義 |
授業の特徴 | |
授業アンケート結果を受けての改善点 | 実際に見られる実例を交えた講義を行う。 |
教科書 | 英語で学ぶ土質力学1,英語で学ぶ土質力学2,酒井俊典他,コロナ社 |
参考書 | |
オフィスアワー | 在室の場合随時(317室) |
受講要件 | 特になし |
予め履修が望ましい科目 | 基礎土質力学,土質力学,構造力学,水理学 |
発展科目 | 卒業研究 |
その他 |
教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください) 測量士補資格取得に関連した科目 |
各回 共通 |
MoodleのコースURL |
https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=13091 |
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第1回 | 概要 | 地盤・防災工学について |
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授業時間内の学修内容 | 講義:地盤。防災工学の講義の内容について説明するとともに,今まで学んできた基礎土質力学,土質力学を基に設計・施工が行われる内容について解説する | |
キーワード(Key Word(s)) | 土質力学(Soil mechanics),防災(Disaster prevention) | |
事前学修の内容 | 今まで学んできた基礎土質力学,土質力学の内容について確認する | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 基礎土質力学,土質力学の内容が地盤・防災工学でどのように利用されるか調べる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第2回 | 概要 | 地質について |
授業時間内の学修内容 | 講義:防災・減災に繋がる地盤の各種施設の設計・施工を行う上で必要な地質に関する説明を行う | |
キーワード(Key Word(s)) | 地質(Geology) | |
事前学修の内容 | 日本国内の地質について調べておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 三重県内の地質特性と災害の発生との関連についてまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第3回 | 概要 | 地図の利用について |
授業時間内の学修内容 | 講義:地盤,防災を考える上で必要な地図の見方,利用について説明する 演習:地図の作製,平面図,断面図の作成方法に関する演習を行う |
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キーワード(Key Word(s)) | 地図(Map) | |
事前学修の内容 | 地図がどのように利用されているか,また地盤・防災に必要な地図の情報について調べておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 地図の等高線の作成,平面図,断面図の作成に関するレポートを行うとともに,地図の利用の仕方についてまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第4回 | 概要 | 地盤調査について |
授業時間内の学修内容 | 講義:地盤調査の種類,意味合い,またどのように利用されているかを解説する 演習:地盤調査で重要なボーリング試験結果の見方についての演習を行う |
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キーワード(Key Word(s)) | 地盤調査(Ground survey) | |
事前学修の内容 | 地盤・防災に関する各種調査方法の種類についてあらかじめ調べておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 地盤調査法のうち,ボーリング調査がどのような情報を示す,どのように利用されるかについてまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第5回 | 概要 | 土工について |
授業時間内の学修内容 | 講義:地盤・防災の対策を行う上で実施される,切土,盛土の土工について解説する 演習:土工を行う場合の切盛土量の演習を行う |
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キーワード(Key Word(s)) | 土工(Earthwork) | |
事前学修の内容 | 実際に生活している中で見られる切土,盛土工事についてあらかじめ調べておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 農地造成,道路等の設計,施工における土工を行う場合の注意点についてまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第6回 | 概要 | 盛土 |
授業時間内の学修内容 | 講義:盛土施工を行う場合の土の締固め特性および現場管理について解説する 演習:実際の現場で施工時に行われる盛土管理に関する演習を行う |
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キーワード(Key Word(s)) | 盛土(Filling) | |
事前学修の内容 | 盛土施工を行う場合に利用される,基礎土質力学で学んだ締固め試験についての内容を確認しておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 盛土の設計,施工を行う場合に注意する事項についてとりまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第7回 | 概要 | 擁壁 |
授業時間内の学修内容 | 講義:擁壁の設計に必要な土圧理論について解説する 演習:土圧理論に基づく土圧の計算に関する演習を行う |
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キーワード(Key Word(s)) | 擁壁(Retaining wall) | |
事前学修の内容 | 擁壁設計に必要なランキン土圧理論,クーロン土圧理論の内容について復習しておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 土圧理論を用いたレポートを行い,擁壁に土圧理論がどのように利用されるかまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第8回 | 概要 | 擁壁の設計 |
授業時間内の学修内容 | 講義:擁壁の設計方法について解説する 演習:擁壁の設計に関する演習を行う |
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キーワード(Key Word(s)) | 設計(Design) | |
事前学修の内容 | 土圧理論がどのように擁壁の設計に利用されるか各員すると共に,実際に施工されている擁壁について調べておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 実際に施工される擁壁の事例についてレポートでまとめる | |
事後学修の時間 | ||
自由記述欄 | ||
第9回 | 概要 | 矢板の設計 |
授業時間内の学修内容 | 講義:土留めの機能と役割について説明する 演習;矢板土留めの設計に関する演習を行う |
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キーワード(Key Word(s)) | 矢板(Sheet pile) | |
事前学修の内容 | 構造物を建設する場合の土留め構造物について調べておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 矢板を用いた土留めの設計に関するレポートを行うとともに,実際の土留めの機能についてとりまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第10回 | 概要 | 基礎工 |
授業時間内の学修内容 | 講義:基礎工の設計に必要な支持力理論と,基礎工の種類および機能について解説する 演習:支持力理論を用いた地盤支持力に関する演習を行う |
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キーワード(Key Word(s)) | 基礎工(Foundation) | |
事前学修の内容 | 基礎工に使われる支持力理論を確認すると共に,実際に使用されている基礎構造物について調べておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 基礎工の設計に必要な支持力に関するレポートおよび,基礎構造物の機能についてとりまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第11回 | 概要 | 基礎工の設計 |
授業時間内の学修内容 | 講義:浅い基礎,深い基礎の設計方法について解説する 演習:浅い基礎,深い基礎の演習を行う |
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キーワード(Key Word(s)) | 基礎工(Footing) | |
事前学修の内容 | 支持力理論について確認しておくと共に,実際に施工されている浅い基礎,深い基礎について調べておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 浅い基礎,深い基礎の演習をおこなうとともに,基礎構造物の機能についてとりまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第12回 | 概要 | 道路 |
授業時間内の学修内容 | 講義:道路の種類,構造,機能,および今までの講義内容がどのように利用されるかについて解説する | |
キーワード(Key Word(s)) | 道路(Road) | |
事前学修の内容 | 道路にある各種施設および機能について調べておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 道路の機能,道路の設計・施工における事項,今までの講義で得た内容との関連についてとりまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第13回 | 概要 | 斜面安定 |
授業時間内の学修内容 | 講義:土質力学で学んだ斜面安定解析の実際の地盤への対応の仕方について解説する 演習:簡便法を用いた斜面安定解析手法に関する演習を行う |
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キーワード(Key Word(s)) | 斜面安定(Slope stability) | |
事前学修の内容 | 災害時の斜面崩壊の事例を調べてると共に,その原因について考える | |
事前学修の時間 | ||
事後学修の内容 | 簡便法を用いた斜面安定解析手法について,レポートを通じて計算方法を理解する | |
事後学修の時間 | ||
自由記述欄 | ||
第14回 | 概要 | 災害発生と防災 |
授業時間内の学修内容 | 講義:災害発生のメカニズム,災害発生時の対応,災害発生後の対策について解説する | |
キーワード(Key Word(s)) | 災害(Disaster) | |
事前学修の内容 | 災害が発生する理由,災害発生時の状況,災害発生後の対応等について実際の事例について調べておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 災害発生を防ぐ施設,災害発生後に対策する施設についてとりまとめると共に,それら施設がどのような考えで造られているかとりまとめる | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第15回 | 概要 | 練習問題 |
授業時間内の学修内容 | 演習:講義全体の練習問題を行う | |
キーワード(Key Word(s)) | 練習(Exercise) | |
事前学修の内容 | これまで受けた授業内容およびレポートの確認を行ない内容を理解しておく | |
事前学修の時間 | 120分 | |
事後学修の内容 | 解答した練習問題で間違った箇所を再度十分確認し,問題内容を十分に復習する | |
事後学修の時間 | 120分 | |
自由記述欄 | ||
第16回 | 概要 | 定期試験 |
授業時間内の学修内容 | 授業,レポート,練習問題の内容を基に,学んだ知識の定着度を測るための筆記試験です | |
キーワード(Key Word(s)) | 試験(Test) | |
事前学修の内容 | ||
事前学修の時間 | ||
事後学修の内容 | ||
事後学修の時間 | ||
自由記述欄 |