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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 教育学部・教科及び教科の指導法に関する科目(A類)・国語
科目名 国文学
こくぶんがく
Japanese Literature
受講対象学生 教育学部, A 類
他類の学生の受講可
学部(学士課程) : 3年次, 4年次
73~74 期生
75期生は「国文学講義ⅢB」で履修登録をすること
卒業要件の種別 選択
国語教育コースの選択科目
中学校・高等学校国語科教員免許状の選択科目
授業科目名 国文学講義・近代Ⅳ
こくぶんがくこうぎ・きんだいよん
Lecture on Japanese Modern Literature Ⅳ
単位数 2 単位
受講対象学生 A 類
他類の学生の受講可
学部(学士課程) : 2年次
75 期生
73~74期生は「国文学講義・近代Ⅳ」で履修登録をすること
卒業要件の種別 選択
国語教育コースの選択科目
中学校・高等学校国語科教員免許状の選択科目
授業科目名 国文学講義ⅢB
こくぶんがくこうぎ・さんびー
Lecture on Japanese Literature ⅢB
単位数 2 単位
ナンバリングコード
educ-lang-LITR2014-004
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期集中

開講時間
12月24日(火)~27日(金):3,4限~9,10限(10:30~17:50)
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 教育学部1号館

担当教員 小島 秋良(非常勤講師)

KOJIMA, Akira

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 アジア・太平洋戦争は大規模な人の移動を伴った出来事であり、人同士の新たな出会いを生んだ。本講義では日本兵が戦地で出会った非戦闘員を描いた作品を取り上げ、戦争により生じた人々の出会いがどのように描かれ日本社会で受容されていったのかを考察する。特に①戦時中に子ども向けに書かれた作品②敗戦後再び戦地を訪れ、そこでの出会いを描いた作品を取り上げる。
また本講義では小説、紀行文、漫画、エッセイなど複数のジャンルの作品を見ていく。書き手は他者との出会いを語る際、様々な工夫をして当時の日本社会に受け入れられるように作品を発表するが、そのために各作品ジャンルが果たした役割を考える。
学修の目的 ・戦時中/占領期/その後と社会状況が変化する中で、各時期に戦争文学が求められていた役割について学ぶ。
・アジア・太平洋戦争で生じた他者との出会いを文学作品はどのように描き、多くの読者に伝えたのかを理解する。
学修の到達目標 ・作品発表当時の社会状況と作品内の表現や語りの関連性を指摘して、読解できるようになる。
・今日的な観点から改めて戦争文学を読み直し、その作品の意義を考えることができるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 教育をめぐる現実的課題について、専門的知識に基づいて適切な対応を考えることができる。
 教育に関する課題を意識した実践を企画・運営し、関係者と協力して問題解決に取り組むことができる。
 教育に関わる職業人に求められる使命感・責任感を持ち、異文化、多世代の人と連携・協力することができる。
○自律的な学習者として、主体的に学び、振り返ることができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 ・授業への積極的参加度40%+期末試験60%=計100%(合計60%以上で合格)
・3分の2以上の出席を要す。
※「授業への積極的参加度」には授業内に課す課題も含める。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 コメントシートをもとに学生の理解度や関心を把握し、柔軟な授業進行を心がける。
教科書 テキストは授業内で配布する。
参考書 ・浅田次郎ほか編集委員編『コレクション戦争と文学』集英社、2011〜2013
・長谷川潮『子どもの本に描かれたアジア・太平洋ーー近・現代につくられたイメージ』梨の木舎、2007
・遠藤寛子『『少女の友』とその時代ーー編集者の勇気 内山基』本の泉社、2004
その他適宜授業内で紹介します。
オフィスアワー 授業前後の時間
それ以外はメールで対応します。
その他問い合わせ先(窓口教員):松本昭彦 先生(教育学部国語教育講座)
受講要件
予め履修が望ましい科目 国文学概説(全学年),国文学講義ⅠA(1年生)
発展科目
その他 ・社会状況や本学の方針に応じて、ハイブリッド、完全オンラインの各授業方法へ柔軟に対応する。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 日本近代文学、戦争、児童文学、戦地再訪
Key Word(s) Modern Japanese Literature, Wodrd War Ⅱ, Juvenile Literature, Revisit the War Zone after the War
学修内容 第1回:オリエンテーション、戦争文学のイメージ
第2回:戦時下の少女雑誌ー『少女の友』の変遷
第3回:戦時下/占領期の検閲
第4回:火野葦平と児童文学①少女小説「花の命」/『花のいのち』書き変え
第5回:火野葦平と児童文学②児童文学「真珠艦隊」
第6回:火野葦平と新中国①紀行文『赤い国の旅人』
第7回:火野葦平と新中国②新聞記事「撫順プリズンの戦犯たち」
第8回:火野葦平と新中国③小説「日本鬼子兵」
第9回:水木しげると戦争①エッセイ『娘に語るお父さんの戦記』
第10回:水木しげると戦争②漫画『夢先案内猫』
第11回:水木しげると戦争③漫画『戦争と日本』
第12回:遺骨収集・慰霊巡拝と文学①大岡昇平?『ミンドロ島ふたたび』
第13回:遺骨収集・慰霊巡拝と文学②詩・短歌
第14回:現地女性と日本兵の「恋愛」「結婚」物語
第15回:全体のまとめ
第16回:試験
事前・事後学修の内容 事前学修:授業時に事前に読む作品および予習課題を指示する。
事後学修:授業内で取り上げた作品を再度読み直し、自分なりの読解をまとめる。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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