三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 共通教育・教養基礎科目
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
夏休み中に演習林訪問を予定しているため,履修者を20名に限定します。
授業科目名 生物資源学A
せいぶつしげんがくえー
Bioresources A
授業テーマ 森林の役割
単位数 2 単位
ナンバリングコード
gedu-libr-BIOS1112-001
開放科目 非開放科目    
分野 環境・科学, 教育・公共, 社会・経済
分類・領域

教養統合科目・現代科学理解 (2022(令和4)年度〜2015(平成27)年度入学生対象)

開講学期

前期

前期授業期間終了後,夏休み中に演習林訪問を予定しており,履修者を20名に限定します。

開講時間 月曜日 9, 10時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 ○野中 寛(生物資源学部), 板谷 明美(生物資源学部),松尾 奈緒子(生物資源学部)

○NONAKA,Hiroshi; ITAYA, Akemi; MATSUO Naoko

実務経験のある教員 野中 寛,地球温暖化防止に向けたバイオマス利用に関する実務経験があり,本講義にも生かされている。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 森林は木材生産の他にも環境の保全,水源の涵養,生物多様性の保全,土砂災害の防止,保養や娯楽の場の提供など多面的機能を持っており,私たちの生活と深く関わっている。本授業では,特に環境の保全,水源の涵養に関連する炭素循環と水循環について学び,将来環境が変化したらどうなるか,森林がなくなったらどうなるかを考える。森林から木材を生産する林業は,足場の悪い山の中で伐採木等重量物を取り扱う。労働災害の発生率は,災害の発生度合を表す「千人率」で他産業と比べると,全産業の中で最も高くなっている。このような中,ICTを活用することにより林業にどのような変化をもたらすのか森林作業現場での課題を通して理解する。森林は,自然界における蓄積量・多様な機能・リニューアブル(再生可能)性から,石油,石炭などの化石資源に替わる次世代の物質資源としてのポテンシャルも秘めており,脱炭素社会実現に向けて,その重要性がますます注目されている。地球温暖化問題やプラスチック問題などについて概説したのち,木材の組織構造や成分について説明し,柱,紙,板以外の木質バイオマス資源としての利活用の現状と可能性を説明する。
学修の目的 森林の多面的機能のうち環境保全機能と水源涵養機能について,森林の物質循環や樹木の生理生態と関連させて理解する。また林業におけるICTの利用について,森林作業現場での課題を通して理解する。森林資源の地球生態系における意義と重要性,化石資源に代替しうる資源としての可能性を理解する。
学修の到達目標 森林の炭素循環・水循環を理解し,気候変動下での森林の役割について自分の考えを持つ。林業におけるICTの利用について,森林作業現場での課題を通して説明できるようになる。植物が生産するバイオマスについて理解を深める。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 平常の小テスト 50%,レポート 50% の予定
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点
教科書 自作テキストを使用する。
参考書
オフィスアワー 随時。来る前に事前にメールでアポイントメントをとってください(携帯,スマホからで構いません)。
受講要件 特になし
予め履修が望ましい科目 特になし
発展科目 特になし
その他 分かりやすいように,映画,科学番組,ニュースなど動画素材をよく用います。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 森林,地球温暖化,一次生産,炭素循環,水循環,環境変動,木材,バイオマス,林業,森林作業,ICT
Key Word(s) Forest, Global warming, Primary production, Carbon cycle, Water cycle, Environmental change, Wood, Biomass, Forestry, Forest operation,ICT
学修内容 1. 森林の機能とは
2. 一次生産
3. 炭素循環
4. 水循環
5. 環境変動への応答
6. 林業とは
7. 森林作業の流れ
8. 林業とICT
9. 森林とGIS
10. 森林とリモートセンシング
11. 地球温暖化の現状
12. 化石資源への依存
13. 木材による化石資源代替1:バイオマス発電や熱利用
14. 木材による化石資源代替2:バイオ燃料
15. 木材による化石資源代替3:バイオマス材料
16. 振り返り

1~5:松尾,6~10:板谷,11~16:野中
事前・事後学修の内容 ・森林の炭素循環・水循環に関する資料を配布するので,事前学習および復習を行うこと。
・林業に関する資料を配布するので,事前学習および復習を行うこと。
・平素より地球上における森林や土壌の重要性を意識して,書籍,雑誌,新聞記事,テレビ番組などに関心をもつようにする。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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