シラバスの詳細な内容を表示します。
→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)
開講年度 | 2024 年度 | |
---|---|---|
開講区分 | 生物資源学研究科(博士前期課程)共生環境学専攻 | |
受講対象学生 |
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次 |
|
選択・必修 | ||
授業科目名 | 応用システム工学特論 | |
おうようしすてむこうがくとくろん | ||
Advanced Theory of Applied Systems Engineering | ||
単位数 | 2 単位 | |
ナンバリングコード | BIOR-Envr-5271-007
|
|
開放科目 | 非開放科目 | |
開講学期 |
前期 |
|
開講時間 |
水曜日 3, 4時限 |
|
授業形態 |
対面授業 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい
「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業 |
|
開講場所 | 生物資源学部4階419号室,オンラインの場合はTeams | |
担当教員 | 森尾 吉成(生物資源学研究科共生環境学専攻) | |
MORIO, Yoshinari | ||
SDGsの目標 |
|
|
連絡事項 | * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい |
授業の概要 | 本講義は,Project Based Learning(PBL)形式にて行われ,テーマには「自分が所属する組織を元気にする,これまでにない新しいシステムを設計し現場に導入する」が設定される. プロジェクトは基本的にグループ単位で取り組むが,一人が1プロジェクトを提案し,他のメンバーに協力を仰ぐことを推奨する.すべてのプロジェクトの進捗状況について,毎週プレゼンテーションの形式で報告することが求められる.設計したプロジェクトは,必ず現場に導入して,現場からのフィードバックをプロジェクトに反映することが求められる.受講生には,ベンチャー起業でいうリーンスタートアップに相当するレベルの活動が求められる.プロジェクトを進行する上で様々な問題に直面する受講生に対して,教員はチューターとして,1)プロジェクトメンバーを統率する方法,2)問題解決に向けた自分の主張を通す方法,3)ジェスチャーやアイコンタクトなど非言語コミュニケーションを利用してメンバー同士が会話する方法,4)問題解決につながるアイデアを出す方法,5)問題の所在を分析する方法,6)プロジェクトが直面する試練や苦難を乗り越える方法,についてタイミング良くアドバイスを送る. 成果は,成果報告会にてプレゼンテーションされ,公開される. |
---|---|
学修の目的 | 受講生は,Society5.0の社会を作り上げていく人材に必要な次の8つの力を,リーンスタートアップ活動を通して訓練する.授業終了時には,これら8つの力の重要性に気づき,授業終了後もこれらの力を訓練し続けるモチベーションを持つようになる. 1.統率する力(他者をリードしたりフォローする力) 2.戦う力(相手の意志を尊重しながら,自身の主張を結果的に通す力) 3.表顕する力(非言語コミュニケーションを利用して自身を相手に深く印象づける力) 4.創造する力(他者のアイデアも模倣しながら,さらに斬新なアイデアを発想する力) 5.分解する力(問題を解決するために,問題の所在を分析できる力) 6.冒険する力(試練や苦難を糧としながら邁進する力) 7.DX力(デジタルトランスフォームが活用できる人材) 8.やり抜く力(結果が出るまでやり抜く力) 自ら行動を起こし,自らテーマや問題を発見し,自らの行動を振り返りながら,自分が所属する講座が魅力的になるようなシステムを設計開発する活動を通して,自分自身も魅力的になれるよう努力することが大事であると気づくようになる. (DP,CPとの関連)「感じる力」,「考える力」,「コミュニケーション力」,「生きる力」を身に付けるため,生物資源学研究科のDPである(1),(2),(3),(4)の修得を目指す. |
学修の到達目標 | (態度) ・所属する組織を元気にするシステムを設計・開発・導入することに対して意欲的になる. ・学修目的に記述した8つの力を訓練することで,困難な課題が与えられても前向きに取り組めるようになる. (技能) ・システムを設計開発そして検証する技術が身につく. (知識) ・リーンスタートアップやプロジェクトマネージメントに関する知識と,プロジェクトを進めていくうえで必要な考え方や手順を知る. ・プロジェクトは簡単にいくことはまれであり,数多くの困難が待ち受けている現実を知る. |
ディプロマ・ポリシー |
|
成績評価方法と基準 | (態度)所属する組織を元気にするシステムを設計・開発・導入することに対する意欲的な態度ならびに学修目的に記述した8つの力を訓練する姿勢に対して50%,(技能)システムを設計開発および検証する技術を身に付けることに対して30%,(知識)リーンスタートアップやプロジェクトマネージメントに関する知識を身に付けることに対して20%,で評価する. |
授業の方法 | 講義 演習 実習 |
授業の特徴 |
問題提示型PBL(事例シナリオ活用含) 問題自己設定型PBL プロジェクト型PBL 実地体験型PBL プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業 グループ学習の要素を加えた授業 Moodleを活用する授業 キャリア教育の要素を加えた授業 その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど) |
授業アンケート結果を受けての改善点 | 授業参加前の段取りを学生に促すことにより,授業への動機付けを積極的に行う.授業アンケートを毎回実施することにより,学生の反応に応じたサポートを行う.授業アンケート結果の一部には,習熟度が低く達成感を得られない声も含まれるので,受講生に主体的に学習に取り組んでもらえるように動機付けのための言葉遣いに工夫をしたい. |
教科書 | 資料を配付する. |
参考書 | チップ・ハース,ダン・ハース,「アイデアのちから」,日経BP,ISBN 978-4-8222-4688-4 チップ・ハース,ダン・ハース,「スイッチ」,早川書房,ISBN 978-4-15-209150-5 ティナ・シーリグ,20歳のときに知っておきたかったこと,阪急コミュニケーションズ,ISBN 978-4484101019 |
オフィスアワー | (時間)水曜日 12:00-13:00,18:00-19:00 (場所) 415号室,Teams |
受講要件 | |
予め履修が望ましい科目 | |
発展科目 | 環境情報システム工学特別研究I,環境情報システム工学特別研究II |
その他 |
MoodleのコースURL |
---|
キーワード | システム開発,Project Based Learning (PBL) |
---|---|
Key Word(s) | System development, Project Based Learning (PBL) |
学修内容 | 第1回 授業概要の説明とPBLテーマ提示 (グループ分け,プロジェクトテーマについて理解する.) 第2回 Human Centered Design(HCD)について解説 (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第3回 Human Centered Design(HCD)のHEARプロセスについて紹介 (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第4回 システムを開発するためのビジョンづくりとコンセプトづくりについて解説 (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第5回 システムのビジョンやコンセプトを人に説明するために必要な要素やスキルについて解説,「印象的な話し方をする人とは?」について解説 (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第6回 システムのビジョンやコンセプトづくりで重要なノートの活用方法について解説,「ゼロ秒思考」という方法も紹介. (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第7回 システム開発時に重要な経験や出会いを積むために効果的な独学法について解説 (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第8回 システム開発時に重要な独学時における抽象化と構造化について解説 (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第9回 システム開発を推し進めていく時に役立つ実行意図を実践するためのフレームワークを解説 (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第10回 システム開発時の共同作業において空気を読むスキルを磨くための方法について解説する (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第11回 システム開発時の共同作業において気が利く行動をとるスキルを磨くための方法について解説する (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第12回 システム開発を進めるために参考となる新しい事業に挑戦する若者やその事例を紹介 (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第13回 システム開発を進めるために参考となる巨大企業に成長した会社の事例と成長させた人物を紹介 (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第14回 システム開発を進めるために参考となる今までにない新しい視点から事業を起こした事例を紹介 (1週間のグループ活動成果3分間プレゼンテーションとディスカッション) 第15回 最終成果発表会(これまでグループで取り組み開発してきたシステムの成果を発表) |
事前・事後学修の内容 | 毎回,システムを開発するための時間外グループ活動が要求されます.(4時間×15週) 第1回 課されたPBLテーマについて,アイデアを考えて紹介できるように発表の準備してくる. 第2回 Human Centered Designについて,資料を読んで重要なキーワードを書き出すとともに,全体像を理解する.さらに,PBLテーマについてアイデアをさらに考え,発表準備をする.システムの開発を始める. 第3回 Human Centered Design(HCD)のHEARプロセスについて,自分たちのプロジェクトに取り入れるために必要なことを調べ,発表準備を行う.引き続きシステム開発を進める. 第4回 システムを開発するためのビジョンづくりとコンセプトづくりについて調べ,発表準備をする.引き続きシステム開発を進める. 第5回 システムのビジョンやコンセプトを人に説明するために必要な要素やスキルについて調べ,発表準備をしてくる.引き続きシステム開発を進める. 第6回 システムのビジョンやコンセプトづくりを実際に行いながら自分のアイデアをまとめ,発表準備をしてくる.引き続きシステム開発を進める. 第7回 システム開発時に重要な経験や出会いを積むために,独学でいろいろな資料を調査するとともに,システム開発に生かす. 第8回 独学で得られた情報をグループメンバーにも紹介しながら,システムをより魅力的なものにする.引き続きシステム開発を進める. 第9回 実行意図を実践しながらシステム開発を推し進めていく. 第10回 プロジェクトにおいて空気を読みながらシステムを開発していく. 第11回 プロジェクトにおいて気が利く行動をとりながら開発をしていく. 第12回 新しい事業に挑戦している事例を参考に,自分たちのシステムの開発をさらに加速する. 第13回 巨大企業に成長した会社の事例と成長させた人物に刺激を受けながら,自分たちのシステムの開発をさらに加速する. 第14回 今までにない新しい視点から事業を起こした事例に刺激を受けながら,自分たちのシステムの開発を完成させるとともに,最終成果を発表する準備をする. 第15回 得られた最終成果を振り返り,活動成果報告書を作成する. |
事前学修の時間:60分/回 事後学修の時間:180分/回 |