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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 海洋生物資源学科・海洋生物資源学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択
選択科目:海洋生産学プログラム指定科目
授業科目名 海洋環境調査実習
かいようかんきょうちょうさじっしゅう
Onboard Field Training for Biological Oceanography
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Mari-3544-002
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期集中

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 三重大学練習船勢水丸

担当教員 石川 輝(生物資源学部海洋生物資源学科) 

ISHIKAWA, Akira

SDGsの目標
連絡事項 乗船者数には上限があるため、受講制限をかける実習となります。海洋生産学プログラムに所属する学生が優先され、水圏増殖学プログラム所属の学生は余席を利用して乗船してもらいます(選抜方法は別途案内)。
なお、当実習は、練習船勢水丸の教育関係共同利用拠点事業(黒潮流域における生物資源と環境・食文化教育のための共同利用拠点)における「公開・海洋観測実習航海(海洋環境調査実習)」の実施を含みます。そのため、この実習航海には他大学の学生が乗船することがありますので、学内の学生の受講可能数をさらに調整する場合があります。

【重要】履修申告は修正申告期間ではなく、最初の履修申告期間に行って下さい。乗船定員を無駄にしないため、履修を認められた人は、履修を取り消さないようにお願いします。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 海の育んだ生物資源を学ぶためには、環境場としての海洋の特性や系内で起きている仕組みを良く理解しておく必要がある。実際に練習船「勢水丸」の航海に自ら乗船し、沿岸・外洋での海洋観測および各種試料の採集・観察を通して自然と対峙することにより、如何に現場の生物が海洋の物理・化学的環境要因と密接に関係しているのかを深く理解する。また、フィールドとして三重県の伊勢湾や隣接する遠州灘・熊野灘外洋域を観測し、「地域を学ぶ」実習となる。

(育てたい資質や能力)本実習を通じて、観測実践における協調性や問題解決力、得られた観測データの客観的解析能力と創造的理解を身につけることを目指す。

(DP、CPとの関連)本実習は、三重大学の目標である4つの力の「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」「生きる力」を身につけるため、生物資源学部のDPである(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。の修得を目指す。
学修の目的 実際の洋上での現場観測を通して科学的に海を解析することにより、海洋の基礎的な知識や客観的理解が得られ、海洋内で起きている諸現象を正しく認識できるようになる。
・海洋の構造を現場観測を通して理解することを目的とする。
・海洋の仕組みに関する知識を深めることを目的とする。
・船舶で用いた海洋の観測手法を身につけることを目的とする。
学修の到達目標 講義で学んだ知識を海洋現場での観測を通じて深く理解、把握する。
「知識」:船舶による海洋の現場観測に必要な知識を得る。
「態度」:海洋の仕組みを説明できるようになる。
「技能」:船舶搭載された測器を用い海洋の観測手法を身につける。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 (2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

現場の自然現象を前にして、特に「感じる力」と「 考える力」が重要となる。

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 成績の評価は、乗船実習への参加姿勢と下船後の実験室での一部の分析、レポート課題の提出によって行う。評価の基準は実習への参加(分析作業含)50%、レポート提出50%とする(合計が60%以上で合格)。
「知識」:観測データに基づいて、海洋構造の解析が的確にできる。
「態度」:海洋における仕組みを、文章により論理的に表現することができる。
「技能」:船に搭載された観測機器を使って、正確な海洋観測データを取得できる。
授業の方法 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 履修希望者には事前にガイダンスを行い、実習内容、観測要領、安全対策等の詳細について連絡する。
教科書 「海洋環境調査実習航海要領」(事前ガイダンス時に作成配付)
参考書 一般海洋学実習ハンドブック(東海大学出版会)
海洋科学入門-海の低次生産過程-(恒星社厚生閣)
オフィスアワー 乗船中は、24時間学生との交流をはかる時間とする。
下船後は、随時、場所637室
受講要件 洋上での観測作業には危険が伴うので、学生教育研究災害傷害保険には必ず加入すること。
予め履修が望ましい科目 浮遊生物学、海洋植物学実験
発展科目 海洋化学
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
環境教育に関連した科目
高等学校教諭一種免許(水産)-水産の関係科目

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 海洋観測、TSダイヤグラム、湧昇、伊勢湾、熊野灘、遠州灘、黒潮、栄養塩、植物プランクトン、クロロフィルa、一次生産速度、食物連鎖、補償深度、堆積物
Key Word(s) oceanographic observation, TS diagram, upwelling, Kuroshiwo, nutrients, phytoplankton, chlorophyll a, primary production, marine food web, compensation depth, ocean floor sediment
学修内容 第1回 海洋観測の基本全般
第2回 CTD観測による現場密度場の把握
第3回 T-Sダイヤグラムによる水塊解析
第4回 ADCPによる流れ場の観測
第5回 透明度測定と補償深度の見積もり
第6回 植物プランクトン群集の調査
第7回 ニスキンやバンドン等による採水作業
第8回 海水試料のろ過方法 
第9回 クロロフィルaと栄養塩の濃度分布
第10回 高速フラッシュ励起蛍光光度計による海中一次生産速度の測定
第11回 海洋の一次生産速度の見積もり
第12回 海底堆積物採取と観察
第13回 海洋観測データの各種作図
第14回 観測データの解析と考察1
第15回 観測データの解析と考察2
事前・事後学修の内容 事前学修:実習前に実施するガイダンス説明時に配付する「海洋環境調査実習航海要領」を予め熟読して理解しておくこと(3時間)。

事後学修:下船後1か月以内に、得られた海洋観測データを解析して、課題レポートを作成し提出する(27時間)。
事前学修の時間:    事後学修の時間:

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