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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 資源循環学科・森林資源環境学教育コース
学部(学士課程) : 2年次
資源循環学科・農業生物学教育コース
選択・必修 必修
教育コース必修科目
授業科目名 植物学
しょくぶつがく
Botany
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Reso-2031-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 月曜日 3, 4時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部校舎(教室番号は、Moodle生物資源学部・生物資源学研究科 学生掲示板で確認して下さい。)

担当教員 木佐貫 博光(生物資源学部資源循環学科), 名田 和義(生物資源学部資源循環学科)

KISANUKI, Hiromitsu, NADA, Kazuyoshi

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 生物のなかでも生産者である植物は,資源循環ならびに生態系において最も基本的な要素である.この講義では,植物学について,前半は主に植物分類学,後半は主に植物生理学の内容とする.とくに植物分類学では,森林に生育する樹木ならびに栽培される植物を対象とし,それらの形態,分布,生態的特性,利用について解説する.植物生理学では,イネや野菜などの作物や果樹などの栽培植物の育成や品質向上を視野に入れた内容とする.これらは,今後の農業生物学教育コースおよび森林資源環境学教育コースの科目を理解する上での基本的なものであり,
生命,環境,食料に関する生物資源学の基本的な知識を含む.
学修の目的 国内の森林を構成する代表的な樹木や都市部,公園,庭園などに植栽される樹木,ならびに栽培される植物について,基本的な形態的特徴を理解し,さらに同定(分類)する能力を身につける.また,植物の生理生態について知り、理解する
学修の到達目標 ・日本の主要な森林構成樹種および栽培植物について,形態および生態的特性ならびに資源としての利用について修得し,それらの同定する能力を高める.森林管理や生態系保全を行ううえで重要な樹木の取り扱いに関する基礎知識を深める.
・植物の成長・生存・種の保存に関する生理生態機能について網羅的な解析ができる能力を涵養する.これらの生理生態機能が農業生産にどのように繋がるか考察し,想像する資質を磨く.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 (2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
 (3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 課題10%,中間・期末試験90%,計100%.(合計が60%以上で合格)
評価は複数の担当教員が次の内容の到達度に基づいて行う.主要な植物の形態,生態的特性,資源利用について修得し,それらの同定能力を身につけ資源管理能力を持ったか,ならびに,植物の生理生態機能について網羅的な解析ができる能力とこれら生理生態機能の農業生産との関連を考察し,想像する資質を磨いたか.
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 小テストなどを用いて期間の途中で習熟度の確認をする.
教科書
参考書 亀田龍吉,多田多恵子,調べて楽しむ葉っぱ博物館(山と渓谷社),2003年
テイツ・ザイガー植物生理学(培風館),2004年
寺島一郎著,植物の生態(裳華房),2013年
森誠・江原宏共編,ライフサイエンスのための生物学(培風館),2015年
オフィスアワー 月曜日16:30~18:00,568号室(木佐貫)
金曜日12:00~13:00,464号室:メールにも随時対応(名田)
受講要件
予め履修が望ましい科目 生物学基礎I,生物学基礎II,生理学
発展科目 森林育成学,森林生態学,園芸植物生理学,食用作物学,工芸作物学
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 木本植物,栽培植物,形態分類,系統,生物地理,生物多様性
Key Word(s) woody plant, cultivar, morphological classification, systematics, biogeography, biodiversity
学修内容 1.植物の形態と分類体系
2.葉の形態
3.シュートの構造
4.生殖器官の構造と生態
5.果実と種子の構造と生態
6.主要樹木の分布と系統
7.主要樹木の用途
8.中間試験
9.植物における無機栄養と水の獲得
10.植物の基礎代謝‐光合成と呼吸‐
11.光合成の多様性
12.光合成の生理生態
13.光合成産物の転流と蓄積
14.植物の成長と植物ホルモン①-休眠と発芽・成長と老化‐
15.植物の成長と植物ホルモン②-果実の成熟‐
事前・事後学修の内容 ・時折,樹木の形態に関する課題を出す.講義で出された樹木を図鑑やウェブで再度確認すること.写真や図を見るだけでは同定能力は高まらないため,構内の樹木を観察することが望ましい.
・1年後期開講の生理学の内容を復習すること.生理学受講を前提に課題(小テスト)を課すことがある.
1.植物の形態と分類体系の関係を知る.
2.葉の形態の多様さを機能と関連付けて理解する.
3.光合成の基本単位であるシュートの構造を種間で比較する.
4.生殖器官の構造を理解し,繁殖成功のための開花結実スケジュールについて知る.
5.繁殖に重要な果実と種子の構造と散布様式について理解する.
6.主要な樹木の分布を把握し,それらの系統について理解する.
7.主要な常緑樹の用途を理解する.
8.主要な落葉広葉樹の用途を理解する.
9.無機栄養と水が植物によって吸収されるメカニズムを理解する.
10.植物の基礎代謝である光合成と呼吸を理解する.
11.植物の光合成にも多様性があることを理解する.
12.光合成における生理生態学的意義を把握する.
13.光合成産物の転流と蓄積のメカニズムについて把握する.
14.休眠と発芽・成長と老化に影響する植物ホルモンとその発現メカニズムを知る.
15.果実の成熟に影響する植物ホルモンとその発現メカニズムを知る.
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:180分/回

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