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科目の基本情報

開講年度 2023 年度
開講区分 教育学部・教科及び教科の指導法に関する科目(A類)・国語
科目名 国文学
こくぶんがく
Japanese Literature
受講対象学生 教育学部, A 類
他類の学生の受講可
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
72~74 期生
卒業要件の種別 選択必修
国語教育コースの選択必修科目
授業科目名 国文学講義・近代Ⅱ
こくぶんがくこうぎ・きんだいに
Lecture on Japanese Modern Literature 2
単位数 2 単位
ナンバリングコード
educ-lang-LITR2014-002
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 木曜日 5, 6時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 和田 崇(教育学部)

WADA, Takashi

実務経験のある教員 【教員名】和田崇
【実務経験】高等学校における非常勤講師の経験を有す
【講義内容との関連性】実務経験より得た文学教育の現状に関する知見を活かして,文学作品の歴史的背景や読解法を文学教育と関連づけながら教授する。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 現在までに日本の近代文学研究で導入されてきたさまざまな文学理論を学び、それを作品分析に応用する力を身に付ける。〈読み〉の多様性を重視した近年の国語教育との連関を踏まえた上で、多角的な視点で作品を読解することの意義を考える。
学修の目的 文学理論に関する基礎的な知識を学ぶ。
学習内容を教材研究に関連づけて、作品の表現や内容を主体的に探究する力を身につける。
学修の到達目標 作品をさまざまな方法論で読み解き、それを文学教材の分析に応用できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 教育をめぐる現実的課題について、専門的知識に基づいて適切な対応を考えることができる。
 教育に関する課題を意識した実践を企画・運営し、関係者と協力して問題解決に取り組むことができる。
 教育に関わる職業人に求められる使命感・責任感を持ち、異文化、多世代の人と連携・協力することができる。
○自律的な学習者として、主体的に学び、振り返ることができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業への積極的参加度50%+期末試験50%=計100%(合計60%以上で合格)
3分の2以上の出席を要す(ただし、出席点として評価には加えない)。
※履修者数に応じて別途課題・発表を課し、その評価は「授業への積極的参加度」に含む。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 河野龍也・佐藤淳一・古川裕佳・山根龍一・山本良編著『大学生のための文学トレーニング近代編』(三省堂)
参考書 ・小平麻衣子『小説は、わかってくればおもしろい:文学研究の基本15講』(慶應義塾大学出版会)
・真銅正宏『小説の方法:ポストモダン文学講義』(萌書房)
・西田谷洋『学びのエクササイズ文学理論』(ひつじ書房)
・橋本陽介『物語論基礎と応用』(講談社)
・ピーター・バリー(高橋和久訳)『文学理論講義:新しいスタンダード』(ミネルヴァ書房)
・疋田雅昭『文学理論入門:論理と国語と文学と』(ひつじ書房)
※その他は授業内で適宜提示する。
オフィスアワー 時間:毎週月曜日5,6限
場所:国文学第1研究室(和田崇研究室)
受講要件
予め履修が望ましい科目 国文学概説
発展科目 国文学演習・近代Ⅰ~Ⅳ
その他 ・教科書を購入しない者は単位を認定しない。
・社会状況や本学の方針に応じて、ハイブリッド、完全オンラインの各授業方法へ柔軟に対応する。

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=16085
キーワード 日本近代文学,文学理論
Key Word(s) Modern Japanese Literature, Literary Theory
学修内容 第1回…イントロダクション:〈作者〉と〈語り手〉の復習(*教科書 pp.002-004/pp.032-038)
第2回…志賀直哉「小僧の神様」:テクスト論(*教科書 pp.010-019)
第3回…国木田独歩「鎌倉婦人」:〈語り手〉〈人称〉〈視点〉(*教科書 pp.020-031)
第4回…太宰治「千代女」:〈語り〉とジェンダー(*教科書 pp.038-052)
第5回…佐藤春夫「女誡扇綺譚」:〈語りの現在〉と〈物語の現在〉(*教科書 pp.053-066)
第6回…森鷗外「舞姫」:〈読者〉の位相(*教科書 pp.068-084)
第7回…田山花袋「少女病」:文学と都市空間(*教科書 pp.085-098)
第8回…林芙美子「放浪記」:日記体小説のフィクション性(*教科書pp.099-112)
第9回…坂口安吾「真珠」:文学と同時代言説(*教科書 pp.113-127)
第10回…石川淳「焼跡のイエス」:文学と歴史的コンテクスト(*教科書 pp.128-140)
第11回…夏目漱石「坊っちゃん」:テクスト・クリティーク(*教科書pp.142-155)
第12回…芥川龍之介「舞踏会」:間テクスト性[インター・テクスチュアリティ](*教科書 pp.165-173)
第13回…井伏鱒二「山椒魚」:テクスト生成論(*教科書 pp.174-185)
第14回…谷崎潤一郎「蓼喰ふ蟲」:文学と挿絵(*教科書 pp.186-202)
第15回…テクスト生成論のまとめ
第16回…期末試験
事前・事後学修の内容 毎回の授業時に指示する課題(教科書の特定の範囲や作品)を必ず読んでおくこと。
教科書を用意しなかったり課題を読んで来ない受講者には単位を認定しない。
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:60分/回

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