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科目の基本情報

開講年度 2023 年度
開講区分 医学部看護学科 ・成人看護学
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
学科必修
授業科目名 成人看護学Ⅱ
せいじんかんごがくⅡ
Adult Nursing Ⅱ
単位数 2 単位
ナンバリングコード
medc-nurs-ADLT-2201-002
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 火曜日 3, 4時限; 金曜日 3, 4時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 火曜日:看護棟第3講義室、金曜日:看護棟第1講義室

担当教員 竹内佐智恵, 角甲純、坂口美和,犬丸杏里, 船尾浩貴, 武田佳子(医学・看護学教育センタ)

TAKEUCHI Sachie, KAKOU Jun, SAKAGUCHI Miwa, INUMARU Anri, FUNAO Hiroki, TAKEDA Yoshiko

実務経験のある教員 内科外科系、がん看護、集中ケア等の臨床看護経験を有する教員

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 【授業の主題】周術期の身体的変化,患者の心理,家族の思いを理解するために,成人看護学Ⅰで学びの対象としてきた患者の,周術期における情報をもとに,看護課題を見出して看護計画を立案する.
【カリキュラムにおける位置づけ】成人看護学実習Ⅱにおいて臨床で患者を受け持ち看護を実践する力と責任ある態度を養うための基盤的科目である.成人看護学Ⅰ,成人看護学Ⅲと連動し,周術期という病期にある人の特徴を重点的に学習する.
【教材】成人看護学Ⅰで注目してきた患者の周術期の側面を取り上げる.同一患者に注目することにより,治療を受ける人にとって,入院して治療を受ける時期が人生における一時期であるという事実を知り看護を学習することを期待している.
学修の目的 手術という大きな侵襲が加わる治療が,患者の身体,心理,そして家族を含めた社会的側面にどのような影響を与えるかを知り,回復の促進,日常生活への復帰の促進さらには,その人が周術期の経験を通して自身の健康管理が発展的な変化を示すことができる看護について考察する.
学修の到達目標 【知識】
1.患者に関する情報を基に周術期における麻酔,身体への損傷を伴う処置の生理的な影響を述べる
2.手術によって起こる解剖学的な変化がもたらす,身体機能への影響を述べる
3.手術療法に伴う可能性のある合併症を予防する方法とその根拠を述べる
4.周術期の身体状況の変化を関連する複数の情報を系統的に捉え,関連図で全体のつながり,または負荷状況を推論する
5.周術期に予測される合併症や心理的な課題の予防法について述べ,「この患者」に実施する上での留意点,配慮することを述べる
【態度】
1.事前学習で作成した自身の成果物について,どのような意図で示したか,どの点をメンバーに質問したいかを説明し,グループでの話し合いに寄与する
2.メンバーからの説明や質問に対して,傾聴的に受け止めたうえで,自身の考えを示す
3.初作の成果物は不足,不備があることを自覚し,グループワークや教員からの解説から得た学びで補完,修正し,その足跡を残し,自己の思考や感性の発展を客観的に捉える
【技能】
1.「看護過程の展開」の思考、表現ができる
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○看護学の観点から人間を総合的に理解するための基本的知識と技能を身につけている。
 地域及び社会的ヘルスニーズや人のライフサイクルに伴う社会生活を視野に入れ、より健康にその人らしく生きるための援助を考えることができる。
○人の尊厳と生命を尊重する姿勢に基づき、対象者に対する倫理的配慮ができる。
○他者との相互関係における自己省察をもとに自己成長を志すことができる。
 国際的な健康問題や社会の変化などの動向を視野に入れながら、看護に関する課題を解決しようとする態度を持つ。
○看護職としての責任感を持つ。
 科学的根拠に基づき、個人の健康状態に応じた適切な看護実践をすることができる。
 保健医療福祉システムの中で、看護の専門性を発揮しながら他職種と連携・協働することができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 小テスト20%、課題60%、レポート20%,計100%(合計が60%以上で合格)
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 学生に提出してもらうレスポンスカードに書かれた感想・意見をもとに、必要に応じてフィードバックし対応する。
教科書 小松浩子他編:成人看護学総論、医学書院
鎌倉やよい他:周術期の臨床判断を磨く、医学書院(成人看護学Ⅰで購入済)
参考書
オフィスアワー メールで問合せ後,必要に応じて面接対応
受講要件
予め履修が望ましい科目 成人看護学Ⅰ
発展科目 成人看護学Ⅲ、地域完結型実習、成熟期看護学実習  
その他 1.moodleのコースに登録してください.
2.レスポンスカード(授業後にmoodleに入力)に記載された質問やコメントのうち,共有が望ましい場合には,当人の了解をえたうえで公表し,質問に対する解説をmoodle上で示す.この解説は授業で示した内容の更なる解説である場合もあれば,新たな情報である場合もある.解説を公表する場合にはアナウンスで通知するので,確認してほしい.
3.本科目は定期テストを実施しない.課題となっている看護過程の展開を事前学習,授業中の学び,事後学習のなかで発展させ,理解を強化することを期待する.知識の発展を色を変えて記録することにより,自身のまなびの過程を把握し,自主的な自己学習の基盤とすることを期待する.

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード がん看護 侵襲的治療 継続看護 看護過程
Key Word(s) Oncology Nursing, Critical care Nursing, Continuing Nursing ,Nursing Process
学修内容    内容 担当 内容 担当
1 "科目の位置づけ、課題の説明 /術前の看護  看護過程の書き方
2 術中の看護 / 「循環器系のアセスメント」説明
3 退院支援入院時スクリーニングシート・退院支援サポート用紙・関連図の解説 /術後の状況用紙の解説
4 術後の回復過程① / 術後の回復過程②
5 「循環器系のアセスメント」 GW / 「循環器系のアセスメント」発表・解説
6 「呼吸器系のアセスメント」 説明
7 麻酔について① / 麻酔について②
8 「呼吸器系のアセスメント」 GW / 「呼吸器系のアセスメント」発表・解説
9 「消化器系のアセスメント」説明
10 「消化器系のアセスメント」 GW / 「消化器系のアセスメント」発表・解説
11 「感染のアセスメント」説明 /「痛みのアセスメント」説明
12 「感染と痛みのアセスメント」 GW 全員 /「感染と痛みのアセスメント」発表・解説
13 術後の患者の身体心理を踏まえたアセスメントと発表(倫理、安全管理の観点) / 術後の患者の身体心理を踏まえてサマリー作成・自身の振返り
14 周術期に関する記録類の見方
15 演習(術後の身体状況に関するフィジカルアセスメント)
※ スケジュールは変更になることがあります.
事前・事後学修の内容 ・各講義内容に相当する解剖学・生理学について予習・復習しておくこと。
・事前学習をして講義に臨むこと。小テストあり。
・看護過程演習はグループメンバー全員がフリーの時間も活用して参加すること。
事前学修の時間:180分/回    事後学修の時間:60分/回

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