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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 工学部電気電子工学科/総合工学科電気電子工学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 必修
学科必修
授業科目名 電子回路工学II
でんしかいろこうがくに
Electric Circuit Theory II
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-ELEC-2
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 火曜日 1, 2時限
授業形態

ハイブリッド授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 工学部20番教室

担当教員 村田 博司(工学研究科電気電子工学専攻)

MURATA, Hiroshi

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 トランジスタ,ダイオード応用回路の中で,まず,エレクトロニクス技術の基礎をなすアナログ電子回路の代表的なもの(発振回路,変復調(AM・FM)回路およびオペアンプに代表されるアナログ集積回路(IC)の応用回路)について,回路構成,等価回路,諸特性にについて学習する。さらに,コンピュータを中心として著しく発展したIC,LSIなどの情報計算系マイクロエレクトロニクスの中枢をなすディジタル電子回路の基礎とその応用について,主としてハードウェアに焦点を当てて学習する。
学修の目的 ①各種電子回路の基本動作や使い方,応用方法を修得できる
②産業界等で使われている各種電子回路の仕組みと特性が理解できる
③各種電子回路の性能向上技術を理解する知識が身につく
④アナログ集積回路およびディジタル集積回路の基本特性および使い方が修得できる

★学習・教育目標:「基礎知識と専門知識」,「自主的継続的学習能力」,「制約下での仕事の推進・統括」に関する能力を向上できる
学修の到達目標 ①各種電子回路の基本動作を修得できる
②各種電子回路の使い方,応用方法を修得できる
③集積回路の基本特性および使い方を修得できる
④各種電子回路の応用分野に関する見聞を広げられる

★学習・教育目標:「基礎知識と専門知識」,「自主的継続的学習能力」,「制約下での仕事の推進・統括」に関する能力を向上できる
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 多面的な思考能力と素養:日本や世界各国の種々の時代や地域には、多様な考え方が存在していることを学び、様々な立場から互いの意見を尊重して相互に理解できる。【認知的領域】
 技術者倫理:電気電子工学の基礎知識を身につけ、科学技術が社会や自然環境に及ぼす影響を理解し、責任ある技術者として行動できる。【情意的領域】
○基礎知識と専門知識:数学、自然科学、情報技術、並びに電気電子工学に関する基礎及び専門知識を修得し、それらの知識を応用できる。【認知的領域】
○デザイン能力・ものづくり能力:電気電子工学の基礎と専門知識を基にして、関連した情報の収集を図り、課題を解決する手法を提案でき、それに基づいて「ものづくり」を行える。【技能表現領域】
 コミュニケーション能力:実験した内容や考察した内容、調査した内容を図、表等を利用して文書により表現し、他人に説明できる能力、討論を行える。専門とする分野の英語で書かれた文献について理解し、説明できる。【技能表現領域】
 自主的継続的学習能力:電気電子工学に関連する種々の分野に関心を持ち、未知な分野が広がっていることを感じて、自主的、継続的な学習が必要であることを認識できる。【情意的領域】
 制約下での仕事の推進・統括:電気電子工学分野の基礎に関する与えられた課題または自ら設定した課題について、計画的に物事を進め、期限までにまとめて報告書を提出できる。【認知的領域】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

この授業を受講する中で,電子回路に関する専門知識を身につけ,現象を物理的に把握し,数学を利用して論理的に考える力を身につけましょう。また,レポートを期限を守るように提出することで,制約下での仕事の推進,統括する力を身につけ,さらに継続して学習する能力を養い,卒業後に社会に出たときの生きる力を身につけましょう。

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 レポート:30点 中間試験+定期試験:70点 合計60点以上を合格とする
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 講義内容に関連したレポートとして提出することを求めている。提出されたレポートにより理解の状況を把握し,翌週の講義で説明を行っている。修正が必要なレポートは再提出を求め理解を徹底させる。
レポート提出時には質問も受け付け、次回以降の授業改善に活かす。
教科書 ・「電子回路」第2版・新装版(桜庭一郎・熊耳忠、森北出版)
・インターユニバーシティディジタル回路(田所嘉昭編著、オーム社)
参考書 ・アナログ電子回路-集積化時代の- 第2版(藤井信生著,オーム社)
・インターユニバーシティ 電子回路A (藤原修著,オーム社)
オフィスアワー 月曜日 12:30-14:30(他の時間の場合は可否を電子メールで尋ねてください)
教員室:工・電子情報棟4階1402号室 メールアドレス:murata@elec.mie-u.ac.jp
受講要件 受講しておくべき科目:基礎電気回路論Ⅰ,基礎電気回路論Ⅱ,電気回路論Ⅰ,電子回路工学Ⅰ
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他 授業の初回に講義の全体について説明する。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード トランジスタ・ダイオード回路,アナログ電子回路,アナログ集積回路(オペアンプなど),ディジタル電子回路,ディジタル集積回路
Key Word(s) Transistor/diode circuit, Analog electronic circuit, Analog IC (Operational amplifier, etc), Digital electronic circuit, Digital IC
学修内容 概ね以下の計画に沿って授業する。
第1回:A-8章 発振回路の働き
 1.発振のしくみを理解しよう  2.LC発振回路について考える
第2回:A-8章 発振回路の働き
 3.RC発振回路を考える  4.水晶を用いる発振回路
第3回:A-9章 AM回路の働き
 1.AM(振幅変調)とは  2.AM波をつくる
第4回:A-9章 AM回路の働き
 3.AM波を復調する
第5回:A-10章 FM回路の働き
 1.FM(周波数変調)とは  2.FM波をつくる
第6回:A-10章 FM回路の働き
 3.FM波を復調する
第7回:A-11章 オペアンプの考え方
 1.オペアンプとは  2.オペアンプの働き  3.オペアンプに負帰還をかける  4.オペアンプで増幅する  5.オペアンプで演算する
第8回:A-12章 オペアンプを使う
 1.オペアンプの性能,等価回路  2.非線形演算器をつくる  3.信号処理器をつくる
第9回:中間試験:A-アナログ電子回路
第10回:D-1章 ディジタル回路に使われる素子の働き
 1.どのような素子を用いるか  2.スイッチで2信号を作ろう
第11回:D-2章 スイッチングする回路の性能
第12回:D-3章 基本論理ゲート回路
 1.基本論理ゲート回路  2.ダイオードを用いたANDおよびOR回路
第13回:D-3章 基本論理ゲート回路
 3.TTLによる基本ゲート回路  4.CMOSによる基本ゲート回路
第14回:D-11章 D-A変換
 1.ディジタルからアナログへの変換のしくみ  2.各種D-A変換回路  3.オーバーサンプリングを用いたD-A変換器
第15回:D-10章 A-D変換
 1.アナログからディジタルへの変換のしくみ  2.各種A-D変換回路  3.オーバーサンプリングを用いたA-D変換器
第16回:期末試験:D-ディジタル電子回路
事前・事後学修の内容 ①授業の復習のために小問題を用意している。毎回授業後に小問題レポートを課する。小問題を解く際に授業を十分に復習すること。これは最低限行うこと。
②授業前に小問題を題材に予習すると,論理的に考える力を鍛えることが出来る。学習の主体性と涵養することが出来る。これをするのがベスト。
事前学修の時間:75分/回    事後学修の時間:75分/回

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