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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 人文社会科学研究科(修士課程)社会科学専攻
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次, 2年次
選択・必修
授業科目名 基本的人権論特講
きほんてきじんけんろんとっこう
Constitution (human rights)
単位数 2 単位
ナンバリングコード
HU-PULA-4
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 内野 広大

UCHINO, Kodai

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要  本特講では、憲法上の権利論の領域における日本国の憲法の姿を見ていくことにしたい。具体的にはまず、最高裁判所が形成してきた基本的な憲法判例の特徴を、地裁・高裁段階の判断あるいは先行する司法的先例と比較することで浮き彫りにし、次に、憲法判例と学説上の議論とを比較対照することで、憲法判例の背後にある「判例理論」を際立たせていく。このような検討・考察を、ほかならぬ「あなた」という実存の場を通じて憲法(constitution)が限定され創造されていくということが自覚される一助としたい。
学修の目的  判例理論を析出し、それに対して評価を加え、自らの見解を論理的に組み立てる姿勢を涵養する。
学修の到達目標 ① 判決文がどのような構成をしているのかを知ることができる。
② 憲法が実践の場で他の法分野とどのようにかかわり、どのようなかたちで訴訟上取り扱われているのかを体得することができる。
③ 基本的な憲法判例の背後にある思考の仕方を習得することができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 報告100%
授業の方法 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 専門知識がなくとも回答できる質問を講義者から発し、みなさんの回答を聞きつつ、理解度を確かめながら講義を進めます。
教科書
参考書 戸松秀典=初宿正典『憲法判例〔第8版〕』(有斐閣、2018年)
オフィスアワー 毎週月曜日16:30~17:30
受講要件 自己の研究課題に真摯に向き合うこと。
予め履修が望ましい科目 共通教育科目(日本国憲法)・人文学部専門科目(憲法・憲法制度論)
発展科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=13471
キーワード 自己  法の支配  憲法上の権利  判例理論
Key Word(s) Self, Rule of Law, Constitutional Rights, Doctrine intrinsic to Judicial precedents
学修内容 第1回 ガイダンス
 報告の仕方・形式を簡単に説明し、報告者が興味関心を抱いた憲法判例について聞き取りを行う。また、報告の順番を決める。なお、受講者数によってはグループによる報告の形態となりうるかもしれませんので、ご了承ください。

第2回~第15回 受講者による報告
 主に次のような内容にかかわる憲法判例を検討する。
 幸福追求権  法の下の平等  思想・良心・学問の自由  信教の自由と政教分離原則
 表現の自由  経済的自由  生存権  教育を受ける権利  勤労者の基本的人権
 適正手続を受ける権利と行政手続  人権の享有主体性  人権の妥当範囲
事前・事後学修の内容  憲法上の権利にかかわる最高裁判所の諸判例のなかから、あなたが興味関心を抱いたものを選択し、なぜあなたが興味関心を抱くに至ったのかを自らに問うてください。なお、戸松秀典=初宿正典『憲法判例〔第8版〕』(有斐閣、2018年)には多くの憲法判例が採録されており、検索には有益です。
 詳細はオリエンテーション時に受講者と協議して定めますが、下記の最高裁判決を読むと理解が深まります。

第2回 三菱樹脂事件
第3回 輸血拒否事件
第4回 国籍法違憲訴訟
第5回 君が代起立斉唱拒否事件
第6回 神戸高専剣道実技履修拒否事件
第7回 愛媛玉串料訴訟
第8回 泉佐野市民会館使用不許可事件
第9回 よど号ハイジャック記事墨塗り事件
第10回 堀越事件
第11回 薬事法違憲訴訟
第12回 森林法共有事件
第13回 第三者所有物没収事件
第14回 堀木訴訟上告審
第15回 全農林警職法事件
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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