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科目の基本情報

開講年度 2022 年度
開講区分 教育学部・教科及び教科の指導法に関する科目(A類)・国語
科目名 国文学
こくぶんがく
Japanese Literature
受講対象学生 教育学部, A 類
他類の学生の受講可
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
71~73 期生
卒業要件の種別 選択必修
国語教育コースの選択必修科目
授業科目名 国文学講義・近代Ⅳ
こくぶんがくこうぎ・きんだいよん
Lecture on Japanese Modern Literature 4
単位数 2 単位
ナンバリングコード
educ-lang-LITR2014-004
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 木曜日 5, 6時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 サボー・ジュジャンナ(非常勤講師)

SZABO, Zsuzsanna

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 昭和期に発表された、「狂気」モチーフと関わりのある短編小説を紹介する。
「狂気」というモチーフのさまざまな描かれ方、昭和文学における「狂気」の表象、機能、時代背景について考察する。
社会的排除、正常者と異常者の区別や、マイノリティー問題についても幅広く考える。
学修の目的 昭和文学における「狂気」に関する基礎的な知識を身につける。
物事を批判的、多角的に考え、文学作品を主体的に分析する力を身に付ける。
昭和期における「狂気」に関する社会問題についても意識的になる。
学修の到達目標 昭和期における文学と「狂気」の問題、その表象や時代背景の関係について自分の言葉で説明できるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 教育をめぐる現実的課題について、専門的知識に基づいて適切な対応を考えることができる。
 教育に関する課題を意識した実践を企画・運営し、関係者と協力して問題解決に取り組むことができる。
 教育に関わる職業人に求められる使命感・責任感を持ち、異文化、多世代の人と連携・協力することができる。
○自律的な学習者として、主体的に学び、振り返ることができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業への積極的参加度50%+期末課題50% (合計60%以上で合格)
定期試験を行わない
3分2以上の出席を要す(ただし、出席点として評価には加えない)
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 講義形式ではあるものの、各作品についてワークシートを用意し、宿題として記入しておいたワークシートの回答を授業中に検討する。
教科書 資料をMoodleを用いて配布する
参考書 ・小林洋介 『狂気」と「無意識」のモダニズム : 戦間期文学の一断面』 笠間書院 2013.2.
・鈴木優作 『探偵小説と「狂気」』 国書刊行会 2021.2
・一柳廣孝 『無意識という物語 : 近代日本と「心」の行方』 名古屋大学出版会 2014.5
・ミシェル・フーコー(田村俶訳) 『狂気の歴史 : 古典主義時代における』 新潮社 1975.2.
・『作家と狂気 : 創作の秘密をさぐる』 至文堂編集部編、至文堂 1973.5
・高橋正雄 「精神医学的にみた近代日本文学」(シリーズ)『聖マリアンナ医学研究誌』 2001-2021
*その他は授業内で適宜提示する。
オフィスアワー 第1回の講義で連絡方法を指示する
また、事務的な質問については、下記の窓口教員も対応する
和田 崇(国語教育):wadataka@edu.mie-u.ac.jp
受講要件 国文学概説を履修済であること
予め履修が望ましい科目 国文学概説(*必須)、国文学講義または演習の近代編(*望ましい)
発展科目 国文学講義(近代)および国文学演習(近代)の各科目
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 日本近代文学、昭和期、文学における「狂気」
Key Word(s) Modern Japanese Literature, Showa Period, ’Madness’ in Literature
学修内容 第1回…イントロダクション、本授業の目的と概要、文学における「狂気」の問題

日本独特の狂気―座敷牢
第2回…夢野久作 「狂人は笑う」
第3回…高橋新吉 「没」

狂気と科学
第4回…横光利一 「機械」

狂気と幻想
第5回…川端康成 「或る詩風と画風」

狂気と探偵小説
第6回…久生十蘭 「湖畔」
第7回…夢野久作 「笑う啞女」

第8回…中間まとめ

狂気と戦争
第9回…井伏鱒二 「遙拝隊長」
第10回…坂口安吾 「白痴」

狂気と中毒
第11回…萩原朔太郎 「猫町」
第12回…織田作之助 「郷愁」

妻の狂気
第13回…高村光太郎 「智恵子抄」
第14回…島尾敏雄 「死の棘」

第15回…まとめ
事前・事後学修の内容 課題作品を次の授業までに必ず読んでおくこと、ワークシートに記入しておくこと。
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:60分/回

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