三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 工学部電気電子工学科/総合工学科電気電子工学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択
授業科目名 通信システムとネットワーク
つうしんしすてむとねっとわーく
Communications Systems and Networks
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-ECOM-3

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 水曜日 1, 2時限
開講場所 工学部教室

担当教員 森 香津夫(工学研究科電気電子工学専攻)

MORI, Kazuo

学修の目的と方法

授業の概要 情報通信技術は、近年、我々の日常生活に深く浸透し、情報通信ネットワークは我々にとって必要不可欠な社会インフラストラクチャ(社会基盤)となっている。情報通信ネットワークは多くの要素技術の協調作用によって成立しているシステムであり、個々の技術を理解することが情報通信ネットワークの開発・設計には重要となる。本講義では,主に情報通信システムにおけるネットワーク技術,および,各種現存ネットワークの構成技術に関して学習する。
学修の目的 本講義では,信号伝送技術を復習した上で,信号多重技術、交換技術やトラヒック理論などの情報通信ネットワークを支える基礎要素技術をネットワークの観点で学習する。また,無線を利用した実存の情報通信システム(衛星通信,移動通信やレーダー)について学習する。これらを通じて,情報通信技術に関する理解を深め,興味を持てるようにする。
学修の到達目標 以下の知識・能力を身につけることが本講義の目的である。
① 信号多重化方式を理解する。
② 交換方式を理解する。
③ トラヒック理論の基礎を理解する。  
④ 衛星通信システム,移動通信システムおよびレーダーとの仕組みと各構成要素の役割について理解する。



★学習・教育目標:「基礎・専門知識」、「自主的継続的学習能力」、「制約下での仕事の推進・統括」に関する能力を向上させる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目
学習・教育目標との関連(達成度点検シートの重み):基礎知識と専門知識(0.8),自主的継続的学習能力(0.1),制約下での仕事(0.1)
 多面的な思考能力と素養:日本や世界各国の種々の時代や地域には、多様な考え方が存在していることを学び、様々な立場から互いの意見を尊重して相互に理解できる。【認知的領域】
 技術者倫理:電気電子工学の基礎知識を身につけ、科学技術が社会や自然環境に及ぼす影響を理解し、責任ある技術者として行動できる。【情意的領域】
○基礎知識と専門知識:数学、自然科学、情報技術、並びに電気電子工学に関する基礎及び専門知識を修得し、それらの知識を応用できる。【認知的領域】
 デザイン能力・ものづくり能力:電気電子工学の基礎と専門知識を基にして、関連した情報の収集を図り、課題を解決する手法を提案でき、それに基づいて「ものづくり」を行える。【技能表現領域】
 コミュニケーション能力:実験した内容や考察した内容、調査した内容を図、表等を利用して文書により表現し、他人に説明できる能力、討論を行える。専門とする分野の英語で書かれた文献について理解し、説明できる。【技能表現領域】
○自主的継続的学習能力:電気電子工学に関連する種々の分野に関心を持ち、未知な分野が広がっていることを感じて、自主的、継続的な学習が必要であることを認識できる。【情意的領域】
 制約下での仕事の推進・統括:電気電子工学分野の基礎に関する与えられた課題または自ら設定した課題について、計画的に物事を進め、期限までにまとめて報告書を提出できる。【認知的領域】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

本講義では,三重大学の教育目標である4つの力を以下の具体的力と解釈して講義する。
感じる力:問題発見能力,考える力:論理的思考力,生きる力:問題解決能力,コミュニケーション力:講義中の質問等に対する受け答え能力

成績評価方法と基準 出席は必要条件であり,7割(11回)以上の講義に出席した者を単位授与の対象者とする。
評価は,毎週行う確認テスト,定期期末試験の総計100点で行い,総計点数/10を四捨五入して最終成績とし,最終成績6以上を合格とする。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫 事前に説明スライドをMoodleで配布する。
講義内容についての基本的な確認テストを実施し,受講者の理解度の向上を図る。
教科書 「改訂 情報通信ネットワーク」遠藤靖典著 コロナ社 (2010)
参考書 「情報通信ネットワーク」酒井・植松著 昭晃堂(1999)
「通信とネットワークの基礎知識」森本喜一郎著 昭晃堂(2002) など
オフィスアワー 毎週水曜 18:00 - 19:00、場所:電気棟4階1418号室
事前に電子メール等で連絡してください.
受講要件 情報通信工学(3年前期)を履修済みであること
予め履修が望ましい科目 情報理論(2年前期),信号処理(2年後期)
発展科目 電波法規(4年前期),電気通信法規(4年前期)
その他 各回の授業時に,Moodle配布(予定)のスライドを,印刷して持参のこと。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 情報通信ネットワーク,多重方式,交換方式,トラヒック理論、レーダー、衛星通信、移動通信
Key Word(s) Communication networks, Signal multiplexing, Signal exchange, Traffic theory, radar, satellite communication、mobile communication
学修内容 第1回 ガイダンス(講義内容と進め方,評価方法),信号伝送方式などの復習
第2回 信号の多重化(FDM,TDM)
第3回 信号の多重化(CDM)
第4回 信号の多重化(SDM,OFDM)
第5回 多重化と多元接続技術
第6回 交換方式(回線交換)
第7回 交換方式(蓄積交換,パケット交換)
第8回 交換方式(FR交換,ATM交換)
第9回 経路制御と信号方式
第10回 トラヒック理論(呼の統計的性質)
第11回 トラヒック理論(トラヒック解析)
第12回 トラヒック理論(呼損率の導出)
第13回 衛星通信の仕組みと各構成要素の役割
第14回 移動通信の仕組みと各構成要素の役割
第15回 レーダーの仕組みと各構成要素の役割
第16回 期末試験
事前・事後学修の内容 各回において,教科書の該当部分を予習しておくことが望ましい.また,講義終了後には教科書の復習および関連事項を調査することを推奨する.

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