三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 ドイツ文学論A
どいつぶんがくろん
German Literary Criticism A
単位数 2 単位
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
学部(学士課程) : 5年次, 6年次
選択・必修
授業科目名 ドイツ文学論A
どいつぶんがくろん
German Literary Criticism A
単位数 2 単位
ナンバリングコード
HU-CLTR2

ナンバリングコード一覧表はこちら

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 金曜日 3, 4時限
開講場所

担当教員 菅 利恵

SUGA, Rie

学修の目的と方法

授業の概要 フィクションの世界は、意識的または無意識的に社会の問題に応答し、時に意図的に社会改革のための手段ともされてきました。この授業では、フィクションと社会的な現実との関わりについて考察します。「文学の言葉は社会をどのように意識して紡がれてきたのか」という問いを中心に据えて、ドイツ語圏の文学史を概観し、文学的な想像力が持つ意味について考えます。
学修の目的 ・様々なドイツ語圏の文学作品に親しみながら、18世紀から20世紀初頭にかけての文学史の流れを把握する。
・文学と社会との関わりについて、これまでどのような理論や試みが展開してきたのかを知る。
・私たちの文化や社会にとって文学的想像力が持つ意味について考察する。
学修の到達目標 ・私たちの文化や社会にとって文学的な想像力が持つ意味について論じることができる。
・文学と社会の関わりについて具体的な作品をもとにして論じることができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
 変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
○自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
 国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 平常点とレポートで評価する。50%ずつ。
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

グループ学習の要素を加えた授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業改善の工夫
教科書 プリントを配布する。
参考書 授業中に指示する。
オフィスアワー 金曜日13時〜14時(事前にメールをください。)
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 ドイツの文学
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード ドイツ、ドイツ文化、ドイツ文学、文学論
Key Word(s)
学修内容 講義と参加者による発表を組み合わせて授業を進める。
参加者には、講義中に出て来た文献や事項について調べ、発表する機会を持ってもらう。
全員で課題図書を読み、グループ討論する「読書会」の時間を設ける。
全体的な流れは以下の通りである。(予定)

1 導入    フィクションの存在理由、存在価値は何か 〜古典的な議論
2〜4   啓蒙時代におけるフィクションと現実
 ・ 事実かフィクションか 〜啓蒙時代におけるフィクション観の変化
 ・ 教育の手段としてのフィクション
 ・ フィクション的なものと社会変革〜啓蒙時代における秘密結社
5〜8  ロマン派の文学 〜想像の力
 ・ 新しいフィクション観の登場 〜ゲーテ、ノヴァーリス
 ・ 1800年前後のドイツ語圏における政治的危機
 ・  読書会:ノヴァーリス『キリスト教世界またはヨーロッパ』
 ・  創作メルヒェンの発展 : ノヴァーリス『青い花』
9〜11   市民社会の変革期におけるフィクション:「リアリズム」とは何か
・ ドイツ語圏におけるリアリズム文学の特徴
・ 読書会:シュトルム 『みずうみ』
12〜14  市民社会の変革期におけるフィクション:革命と文学 
 ・ ブレヒト  詩と演劇理論
 ・ 読書会:ブレヒトの教育劇
15  まとめ   文学的想像力の意味
事前・事後学修の内容 読むべき文献などは授業中に指示します。

Copyright (c) Mie University