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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 医学部医学科 ・生体の構造と機能
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
学科必修
授業科目名 病理学
びょうりがく
Pathology
単位数 「生体の構造と機能」として18 単位
他学部・他研究科からの受講
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

スケジュール表による

開講時間
スケジュール表による
開講場所 基礎第二講義室(先端医科学教育研究棟3階)

担当教員 総論授業:吉田利通(医学部医学科)
組織実習:渡邉昌俊(医学部医学科)
各論授業:修復再生病理学・腫瘍病理学教員(医学部医学科)

学習の目的と方法

授業の概要 病理学は基礎医学と臨床医学の架け橋であり、病因論、病原論、病態論(病態生理)の正しい理解がなければ、学生にとって臨床医学は症状や経験論的な治療を暗記するだけになってしまいます。臨床医学を科学的に理解できる能力は、そのために必要な基礎医学の組織的でかつ体系的な学習によって習得でき、その体系化を行うのが病理学の講義です。
学習の目的 基礎医学の病変での応用であり、臨床医学の思考の基礎になる学問です。
したがって、基礎医学と臨床医学を連続的なひとつの体系として理解できます。
学習の到達目標 総論の授業からの学生の到達目標は、医学書を読んで書いてあることが理解できる、医学用語(特に病理学用語)の概念を理解しそれを適切に使える、病気とその基盤となる組織・細胞・分子レベルでの現象を結びつけて考えられる、の3点です。
病理組織実習の学生の到達目標は、病理診断の手法を学ぶ、組織内の病変の探し方を獲得する、病理組織の自己学習の基盤をつくる、の3点です。
各論の授業からの学生の到達目標は、各臓器での基本的な病態(たとえば肝不全、腎不全など)を理解する、各臓器で生じる疾患のあらましを知る、臓器内およびその外で生じる病態の連関を理解する、の3点です。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  倫理観
  •  モチベーション
  • ○主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  •  課題探求力
  •  問題解決力
  •  批判的思考力
コミュニケーション力
  •  情報受発信力
  • ○討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

感じる力=10%、考える力=50%、生きる力=10%、コミュニケーション力=30%

授業の方法 講義 実習

授業の特徴

教科書 Kumar, Cotran, Robbins: Basic Pathology (10th ed.)(日本語はロビンス基礎病理学第10版が夏に出版予定)
総論については要約のプリントの配布は未定。各論についても、同じ本に沿って授業を行う。
組織実習および自己学習のために、アトラスをひとつ購入することが望ましい。推薦する教科書としては、アンダーソンやロビンス病理学カラーアトラスなどがある。
参考書
成績評価方法と基準 病理学総論の試験は、授業終了後に行う。60%を合格基準とし、再試は一回とする。
病理組織学実習はレポートの提出が必須である。再提出は一回とする。
病理学各論の講義の試験は、チュートリアルのモジュール試験の中に、随時出題される。病理組織の自己学習の成果についても、同試験内で随時試される。
オフィスアワー 授業時間に場所等を確認して来てください。
受講要件
予め履修が望ましい科目 他の基礎医学で履修した項目についてよく理解していなければならない。
特に、1年生の分子生命体科学、2年生前期に講義のある免疫学、生化学、微生物学の豊富な知識を必要とするので、しっかり学習していることが必須である。
発展科目 臨床医学
授業改善への工夫
その他  2年生後期に病理学総論の講義を行い、組織実習はその後に行う。ここまでが、チュートリアル前の講義です。
 病理各論については、チュートリアル期間内のモジュールにあわせて計画された講義として行う。病理組織の学習については、チュートリアル期間内の配布される組織画像を学習する。さらには、病理学会のHPにある「病理コア画像」などの自己学習教材を用いて、学習することが望ましい。実際の病理組織を見てみたい人は、チュートリアル室内にある標本を見てください。

授業計画

キーワード 病理学
Key Word(s)
学習内容 病理学総論(90分全24コマ)
1.細胞傷害・細胞死と適応 
2.炎症と修復
3.血液・循環の異常とショック
4.免疫系の疾患 (自己免疫疾患)
5.腫瘍
6.遺伝性疾患

病理組織実習(90分全7コマ)

病理学各論(一つのセクションごとに2~4コマ)
7.先天性・小児疾患(含む奇形)
8.環境と疾患
9.感染症病理学
10.血管系の疾患
11.心臓
12.造血およびリンパ組織
13.呼吸器系
14.腎臓・泌尿器
15.消化管(上部と下部にわけて行う)
16.肝臓
17.胆道系と膵臓(膵臓は内分泌系と外分泌系にわける)
18.男性生殖器
19.女性生殖器
20.内分泌(除く糖尿病)
21.筋肉・骨格系
22.神経系

について、チュートリアル期間内のモジュールのテーマにあわせて行う。
事前・事後学修の内容 記憶するのではなく、理解してください。
まとめなどの作業ではなく、考えてください。
復習するより、予習に力を入れることをお勧めします。
ナンバリングコード(試行) MD-BMED-2

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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