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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 生物圏生命化学科・海洋生命分子化学教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 必修
教育コース必修
授業科目名 海洋天然物化学
かいようてんねんぶつかがく
Marine Natural Products Chemistry
単位数 2 単位
他学部・他研究科からの受講
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

前期集中

開講時間
生物資源学部で配布する平成30年度授業時間割(用紙)にて確認すること.
開講場所 開講教室は掲示等にて確認すること.

担当教員 中尾 洋一(早稲田大学先進理工学部教授)

NAKAO, Yoichi

学習の目的と方法

授業の概要 海洋生物に含まれる医薬などとして有用な化合物,海洋生態系に働く化合物などについて,研究法,化学構造と生合成,活性と作用機構,あるいは宿主における機能および生態系における役割を概説する.
学習の目的 海洋に生息する多様な生物の生理・生態およびヒトとの関わり合いをより深く理解するために,海洋生物に含まれる化合物とそれらの生理活性,および医薬などへの応用についての知識を身につける.
学習の到達目標 ・海洋生物に含まれる化合物が,生体内でどのように作られるか理解できるようになる.
・それらの化合物がどのような生理活性を持つか,さらにはそれらが医薬など,人類の福祉に貢献できることが理解できるようになる.
・一方,海洋生物が様々な化学物質を,摂餌,防御,生殖などに利用していることを理解できるようになる.
・究極的には,生物多様性について理解を深めるようになる.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  •  倫理観
  •  モチベーション
  • ○主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  •  論理的思考力
  •  課題探求力
  • ○問題解決力
  •  批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○情報受発信力
  • ○討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義

授業の特徴

教科書 特に指定しないが,「講義資料」を配布して,それに準じて講義を進める.
参考書 海洋生物のケミカルコミュニケーション(北川・伏谷編,講談社)
海洋天然物化学(北川編,化学同人)
化学で探る海洋生物の謎(安元編,化学同人)
海洋生物の毒(塩見・長島著,成山堂)
成績評価方法と基準 期末試験100%.ただし,レポートと出席を基に受験資格を与える.
オフィスアワー 講義後,728号室.質問などはメールでも対応する.連絡窓口:柿沼 誠(生物資源学部生物圏生命科学科,728号室)
受講要件 海洋生物学,生化学などの基礎科目を理解しておくこと.一般常識を身につけていること.
予め履修が望ましい科目 有機化学Ⅰ,有機化学Ⅱ,生化学,分子生物学.
発展科目 公衆品衛生学.
授業改善への工夫 講義資料が不十分なところには,新しいデータなどを入れてより完全なものとする.さらに,パワーポイント資料の整備に努める.なるべく学生参加型の授業を心がける.
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学習要項で確認してください)

授業計画

キーワード 生物活性物質,マリンバイオテクノロジー,医薬・研究試薬,バイオアッセイ,化学構造解析,ポリケチド,テルペノイド,ペプチド,抗菌・抗カビ,抗腫瘍,酵素阻害,食中毒,魚介毒,ケミカルコミュニケーション,化学防御,性フェロモン,生合成
Key Word(s) bioactive substance, marine biotechnology, medical drug, research reagent, bioassay, chemical constitution analysis, polyketide, terpenoid, peptide, antimicrobe, antimold, antitumor, enzyme inhibition, food poisoning, marine toxin, chemical communication, chemical defense, sex pheromone, biosynthesis
学習内容 1.海洋生物の多様性・特異性,生化学資源としての可能性
2.生物活性物質研究法
3.抗菌・抗カビ・抗ウイルス物質
4.抗腫瘍物質
5.酵素阻害物質
6.レセプター・チャンネル阻害物質
7.魚貝毒による食中毒概説,フグ毒,シガテラ毒,パリトキシン,その他の魚毒
8.麻ひ性貝毒,下痢性貝毒,神経毒性貝毒
9.記憶喪失性貝毒,その他の貝毒,海藻中毒など
10.ケミカルシグナル概説・研究法,摂餌に関与する物質
11.防御物質,性フェロモン,着生,共生,回帰に関わる物質
12.二次代謝産物の生合成(1)脂質の生合成
13.二次代謝産物の生合成(2)ポリケチドの生合成
14.二次代謝産物の生合成(3)非リボソームペプチドの生合成
15.海洋生物からの医薬品開発における問題点
16.期末試験
事前・事後学修の内容 集中講義のため,各回ごとに学習課題,予習・復習法を記すことはできないが,一日の講義が終わった後に,その日学んだ内容のうちから課題を選び,レポートを宿題として課す.翌日,その課題について説明し,質問を受ける.
ナンバリングコード(試行) BO-CHEM-2

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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