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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 医学部医学科 ・臨床実習
受講対象学生 学部(学士課程) : 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修 必修
授業科目名 産科婦人科学
さんかふじんかがく
Obstetrics and Gynecology
単位数 単位
他学部・他研究科からの受講
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

スケジュール表による。
クリニカルクラークシップが異様に記載される産科婦人科学週間スケジュールと臨床実習表に記載の年間スケジュールを参照する。

開講時間 月曜日 1, 2, 3, 4時限; 火曜日 1, 2, 3, 4時限; 水曜日 1, 2, 3, 4時限; 木曜日 1, 2, 3, 4時限; 金曜日 1, 2, 3, 4時限
実習科での業務スケジュールにより変更される場合がある。
開講場所 三重大学医学部附属病院 7階病棟、7階病棟カンファレンスルーム、手術室、外来棟2階29-35診察室、臨床研究棟3階産科婦人科学教室カンファレンス室

担当教員 ○田畑勉,近藤英司,神元有紀,田中博明,前沢忠志,吉田健太

○TABATA, Tsutomu, KONDOU Eiji, KAMIMOTO, Yuki, TANAKA, Hiroaki, MAEZAWA, Tadashi, YOSHIDA, Kenta

学習の目的と方法

授業の概要 生殖系の構造と機能を理解し、生殖器に問題を有する患者の診断と治療に関する知識を学ぶ。産婦人科領域の疾患の経験を中心に、チーム医療の一員として疾患の病態を解釈し、問題解決のための学習方法と症例のプレゼンテーション能力を身につけ、カンファレンスや手術、分娩、産婦人科的処置への参加を通じて、産婦人科領域における診療態度や技術の修得を目的とする診療参加型臨床実習(実習期間4週間)である。
学習の目的 将来いずれの科に進んでも、ニーズに応じて基本的な産婦人科処置や緊急対応ができ、患者・家族を中心とした最善の医療を提供し、医の倫理に基づいた医師としての基本的な診療能力を身につけるために、産婦人科領域疾患の手術・分娩・処置、周術期管理の実際をチーム医療の一員として経験することにより、幅広い知識を獲得し、基礎的な産婦人科的手技を修得するとともに産婦人科の役割や特性を知る。
学習の到達目標 医学教育モデル・コア・カリキュラムに定められる以下の項目が学習到達目標となる。
A-1~9,B-1-3),B-2-2),B-3,B-4-1),C-2-2)-(1)~(2),C-2-3)-(1),(3),(4),C-2-4),C-2-5),C-3-2),C-3-3),C-4,D-1-4)-(1),(2),D-2-4)-(9),D-5-3),D-5-4)-(6),(8),(9),D-9-1),D-9-2)-(2),D-9-3)-(3),(4),D-9-4)-(2),(3),D-10,D-12-1),D-12-2),D-12-3)-(3),D-12-4)-(5),(6),E-2-1),E-2-2),E-2-3),E-2-4)-(1),(2)⑧⑩,(3)①,(4),(5),E-3-1)~4),E1)-3-5)⑨,E-4-1),E-4-2),E-4-3)-(3),(6),E-6,E-7-1),E-7-4),F-1,F-2,F-3-1)~4),F-3-5)-(1),(2),(4),(5),F-3-6),G-1,G-2-1)~36),G-3,G-4-1)-(4),G-4-4)
上記内容は産婦人科での臨床実習において、頻繁に遭遇する疾患、病態であり、事前予習を行い知識を確認する事が求められる。また医師、医療者が身に付けるべき態度・習慣・医療保険制度に関わる内容について目を通しておくことが望ましい。
さらに、産婦人科の基礎的知識、診療技術(検査、処置)、基本的手術技術の修得。すなわち1)手術適応の判断や、術前後に必要な検査と管理法について概説できる。さらに医の倫理、医療行政や生涯教育の重要性についても理解できる。2)正常妊娠、異常妊娠、正常分娩、異常分娩の判断や経過、管理方法について概説できる。3)病態の正確な把握ができるよう、全身にわたる身体診察を系統的に実施し、記載するために、全身の観察(バイタルサインと精神状態の把握、皮膚や表在リンパ節の診察を含む)、腹部の診察ができ、記載できる。4)患者の呈する症状と身体所見、簡単な検査所見に基づいた鑑別診断、初期治療を的確に行えるようになるために、外来診療で病歴聴取、身体診察を行い、プレゼンテーションできる。また、入院患者を受け持ち、診断、検査、治療方針について、症例検討会でプレゼンテーションを行う事ができる。5)産婦人科の基本的手技を自信を持って行えるために、スキルズラボでシミュレーターを用いて、基本的産婦人科手技を実施する事ができる。また指導医とともにチーム医療の一員として、手術に参加し、助手を務める事ができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○倫理観
  • ○モチベーション
  • ○主体的学習力
  • ○心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  • ○課題探求力
  • ○問題解決力
  • ○批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○情報受発信力
  • ○討論・対話力
  • ○指導力・協調性
  • ○社会人としての態度
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 実習

授業の特徴 能動的要素を加えた授業 グループ学習の要素を加えた授業 キャリア教育の要素を加えた授業

教科書
参考書
成績評価方法と基準 小テスト50%、レポート30%、糸結び20%、計100%。(合計が60%以上で合格)
オフィスアワー 毎週月曜日〜金曜日、8:00-17:00、病院7階医師コーナー  近藤英司、神元有紀、田中博明、吉田健太
不在時は産婦人科医師、医局または病棟事務補佐員を通じて連絡。
受講要件 4年次に実施される、CATO(医療系大学間共用試験実施評価機構)によるCBT(Computer based test),OSCE(客観的臨床能力試験)に合格していること。
予め履修が望ましい科目 医学科1年から4年次までに履修、合格が求められている全科目。
発展科目
授業改善への工夫 実習終了時のアンケートの結果も参考に、より内容の濃い実習となるように診療科一丸となって努力します。
その他 公開されている実習予定表で事前学習する事が望ましい。

授業計画

キーワード 子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、絨毛性疾患、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、化学療法、放射線療法、腹腔鏡下手術、ロボット手術、異所性妊娠、正常妊娠、異常妊娠、合併症妊娠、胎児異常、胎児治療、正常分娩、吸引分娩、帝王切開術、生殖内分泌、高度生殖医療、卵管鏡、子宮鏡
Key Word(s) cervical carcinoma, endometrial carcinoma, ovarian cancer,trophoblastic disease,myoma uteri, endometriosis, chemotherapy, radiation therapy, laparoscopic surgery, ectopic pregnancy,normal pregnancy,abnormal pregnancy, complication,fetal abnormality,fetal therapy,normal vaginal delivery,vacuum extraction,cesarian section,reproductive endocrinology,assisted reproductive technology,hysteroscope
学習内容 診療参加型臨床実習
1週目
月曜 8:30 研究棟3階産婦人科医局にてオリエンテーション。各施設へ。大学病院は 7階病棟にて診療チームへ配置。
   (実習中に講義の予定を担当医師に確認する事。産科実習中に火曜と金曜に1日、白子ウィメンズホスピタルで実習。産科実習中に希望者は高度生殖医療の実習も可能。)
       産科:帝王切開見学もしくは各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査見学。17:20周産期症例検討会(7階カンファレンスルーム)
      婦人科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査見学。15:00術前症例検討会(7階カンファレンスルーム)
火曜  8:00 症例検討会   
        産科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査・分娩見学。
        婦人科:手術参加・見学
水曜 8:00 症例検討会
        産科:各チームで病棟回診・入院患者説明 ・診察・検査・分娩見学。
        婦人科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査見学。
木曜 8:00 TVカンファレンス    8:30産科症例検討会  12:30 症例レポート発表
        産科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査・分娩見学。
        婦人科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査見学。場合により手術見学。
金曜 8:00  症例検討会   
        産科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査・分娩見学。
        婦人科:手術参加・見学
2-4週目  
月曜 8:00 症例検討会
       産科:帝王切開見学もしくは各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査・分娩見学。17:20周産期症例検討会(7階カンファレンスルーム)
      婦人科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査見学。15:00術前症例検討会(7階カンファレンスルーム)
火曜  8:00 症例検討会   
        産科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査・分娩見学。
        婦人科:手術参加・見学
水曜 8:00 症例検討会
        産科:各チームで病棟回診・入院患者説明 ・診察・検査・分娩見学。
        婦人科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査見学。
木曜 8:00  TVカンファレンス  8:30産科症例検討会  12:30 症例レポート発表
        産科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査・分娩見学。
        婦人科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査見学。場合により手術見学。
金曜 8:00 症例検討会      (2週目は 14:00中間総括、4週目は14:00総括)
        産科:各チームで病棟回診・入院患者説明・診察・検査・分娩見学。
        婦人科:手術参加・見学
詳細は臨床実習の手引きを参照
事前・事後学修の内容 事前学習:医学教育モデル・コア・カリキュラムの該当する到達目標(産婦人科領域)について事前に参照し、理解の不足しているところについては、産婦人科講義資料で学習しておく事。
事後学習:医学教育モデル・コア・カリキュラムの該当する到達目標(産婦人科領域)のうち理解が不十分な項目や実習で経験した症例についてアウトカムや課題を整理し、教科書や文献、PubMedなどEBMに基づいた復習により問題解決レベルの知識を統合定着させる。
ナンバリングコード(試行) OBGY

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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