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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 工学部物理工学科 ・基礎教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 選択
授業科目名 物理数学 III
ぶつりすうがく III
Physical Mathematics III
単位数 2 単位
他学部・他研究科からの受講 他学科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

後期

開講時間 火曜日 5, 6時限
開講場所

担当教員 松永守(非常勤講師; 元工学研究科教授)

MATSUNAGA, Mamoru

学習の目的と方法

授業の概要 物理や工学では線型系が多方面で現れる。とくに,量子力学を学ぶ上ではその無限次元版が必須となる。この授業ではHilbert空間とその上の線形演算子について初等的な解説をする。また、物理学の色々な局面で現れる偏微分方程式と特殊関数について、例を用いながら説明する。
学習の目的 関数を無限次元線形空間中のベクトル、微分や積分という演算を無限次元線形空間中の「行列」として把握出来るようになることを目的とします。併せて,線形代数の各種手法を学びます。
学習の到達目標 量子力学を学ぶために必要な数学力を身につけることにより、大学数学に馴染み、応用が出来るようになること。例を通じて、特殊関数や直交関数系についても解析出来るようにもなること。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  倫理観
  •  モチベーション
  • ○主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  •  課題探求力
  •  問題解決力
  •  批判的思考力
コミュニケーション力
  •  情報受発信力
  •  討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  •  感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義 演習

授業の特徴

教科書 1年生のときの線形代数学の教科書.
小野寺嘉孝「物理のための応用数学」(裳華房)
参考書 中原幹夫「量子物理学のための線形代数」(培風館,2016年).
R. Courant and D. Hilbert, "Methods of Mathematical Physics" Vols. 1&2 (Wiley, New York, 1989).
成績評価方法と基準 授業中などの演習(30 点満点)と期末定期試験(70点満点)の合計点数を10 で割った値を切り上げて最終成績(10 点満点)とし,最終成績6 以上を合格とします。
オフィスアワー 非常勤講師なので,質問は授業前後にお願いします。
受講要件 微分積分学I, II、線形代数学I, II 、物理数学 I、物理数学 II を履修していること。
予め履修が望ましい科目 受講要件に同じ。
発展科目 量子力学I, II
授業改善への工夫 授業中の反応だけではなく,授業中に行う演習などと期末試験の出来具合を見ながら,受講生の理解度に即した授業を心がけています。
その他

授業計画

キーワード 線形代数学、Hilbert空間、演算子、スペクトル分解、偏微分方程式、特殊関数
Key Word(s) Key Word(s) linear algebra, Hilbert space, operators, spectral decomposition, partial differential equations, special functions
学習内容 第1回 ベクトル空間のまとめ: 線形独立,基底,双対空間,内積
第2回 線形写像と行列
第3回 行列式: 置換,行列式の定義と特徴付け,Laplace展開,逆行列
第4回 行列の関数
第5回 正規直交基底: 完全性,射影演算子,Gram-Scmidtの正規直交化法
第6回 直交関数系
第7回 直交多項式 その1 — Hermite多項式
第8回 直交多項式 その2 — Legendre多項式
第9回 固有値と固有ベクトル:固有値問題,固有値方程式,対角化と対角化可能行列
第10回 固有値と固有ベクトルの応用:行列関数,線形漸化式,線形連立微分方程式
第11回 Cayley- Hamiltonの定理, 二つの行列の同時対角化
第12回 正規行列: 正規行列の固有値問題,スペクトル分解
第13回 Hermite行列: 固有値,対角化
第14回 応用例: 連成振動子の基準振動,剛体の回転
第15回 特異値分解:特異値分解,極分解
第16回 期末試験
事前・事後学修の内容 毎回予習をすること。また、講義中に出された演習問題を解くこと。
ナンバリングコード(試行)

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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