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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 特殊講義:アジア学B
とくしゅこうぎ:あじあがくB
Special Lecture : Asian Studies B
単位数 2 単位
他学部・他研究科からの受講
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

後期

開講時間 金曜日 7, 8時限
開講場所

担当教員 ラッタナセリーウォン センティアン(人文学部)

RATTANASERIWONG SANGTIEAN

学習の目的と方法

授業の概要 本講義では、東南アジア諸国における「①言語政策」「②東南アジアにおける外国語としての日本語」「③役割語」という3つのテーマを設け、各テーマにおけるいくつかの論点を取り上げて考察する。
Part①「言語政策」
中国語、英語、日本語などの外来言語及びその文化がいかに東南アジア諸国の社会に浸透し、影響を与えているかを学ぶ。多言語社会の先進国であるシンガポールとマレーシア、そして言語統一によって国民の団結心を生み出すことに成功したタイを例として取り上げ、各国における言語政策を対照し、比較する。
Part②「東南アジアにおける外国語としての日本語」
戦時から現代に至るまでの日本語教育の歴史的背景、及び現在の日本語教育の状況と今後の課題について考察する。さらに、日本語が東南アジア諸国の現代社会においてどのように位置づけられているかを見ていく。
Part③「役割語」
言語は社会の変容によって変わっていくものであり、言語使用がその時代の社会を反映していることは言うまでもない。本講義では「役割語」という日本発の研究分野の枠組みから、東南アジア言語の代表としてタイ語を取り上げて分析することを試みる。
学習の目的 講義で取り上げる様々な課題について議論することにより、「言語」と「社会」の関係性を学び、東南アジアの人々に対する理解を深める。
学習の到達目標 日本と東南アジアにおける「言語」と「社会」に関する課題に焦点を当てながら、自発的な問題発見力及び分析力を身に付ける。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  倫理観
  •  モチベーション
  •  主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  •  論理的思考力
  • ○課題探求力
  •  問題解決力
  • ○批判的思考力
コミュニケーション力
  •  情報受発信力
  • ○討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義

授業の特徴 PBL キャリア教育の要素を加えた授業

教科書 必要に応じて資料を配布する。
参考書 奥村みさ・郭俊海・江田優子ぺギー(2006)『多民族社会の言語政治学-英語をモノにしたシンガポール人のゆらぐアイデンティティ』ひつじ書房
金水敏(2007)『役割語研究の地平』くろしお出版
国際交流基金「日本語教育機関調査」https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/
田中寛(2015)『戦時期における日本語日本教育論の諸相ー日本言語文化政策論序説』ひつじ書房
成績評価方法と基準 毎回の小テスト(4問程度)40%、発表(グループワーク、2回)40%、試験か小レポート20%
オフィスアワー 事前にアポイントを取ってください。
受講要件 特になし
予め履修が望ましい科目 特になし
発展科目 特になし
授業改善への工夫 質問や意見があれば、授業中いつでも気軽に聞いてください。
その他 出席チェックの代わりに各クラスの時間内で教えた内容から出題する小テスト(4問程度)を毎回行う。

授業計画

キーワード 東南アジア、言語政策、日本語教育、役割語、タイ語
Key Word(s) Southeast Asia, Language Policy, Japanese Education, Yakuwarigo, Role Language, Thai
学習内容 1. イントロダクション
2. 東南アジアにおける言語使用状況
3. シンガポールの言語政策
4. マレーシアの言語政策
5. タイの言語政策
6. 課題発表
7. 東南アジアにおける戦時の日本語教育とその後
8. 東南アジアにおける日本語教育の現状と課題
9. 「やさしい日本語」「日本語教育文法」とは①
10. 「やさしい日本語」「日本語教育文法」とは②
11. 課題発表
12. 日本語における役割語
13. タイ語における役割語①
14. タイ語における役割語②
15. 総括
事前・事後学修の内容 配布した資料を事前に予習する必要がある。グループ発表、レポート作成などに関する準備事項はクラスで指示する。
ナンバリングコード(試行) HU-CLTR2

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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