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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・国際理解・現代社会理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修 選択
授業科目名 社会学A
しゃかいがくえー
Sociology A
授業テーマ 社会学史・近代社会論
単位数 2 単位
分野 社会 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開放科目 非開放科目
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

後期

開講時間 水曜日 1, 2時限
開講場所

担当教員 林原 玲洋(教養教育機構)

HAYASIBARA, Akihiro

学習の目的と方法

授業の概要 政治学・法学・経済学などと比べて後発の社会科学である社会学は,全体像をつかむことが難しい学問です.この授業では,多くの社会学者が共有する社会学的思考法(ソシオロジカル・シンキング)に着目することで,社会学の全体像を示したいとおもいます.
学習の目的 社会学のみならず,政治学・法学・経済学も含めたすべての社会科学には1つの根本問題があります.それは「近代社会とはなにか」という問いです.この大きな問いをどのような問いに切り分け,どのような答えを出すのか.ここに,それぞれの社会科学に固有の思考法が発揮されます.

この授業では,「近代社会とはなにか」という社会科学の根本問題に答えるため,古典期の社会学者がどのような問いを立て,どのような答えを出してきたのかを,社会学史の流れに沿って理解すること[幅広い教養]を,学習の主たる目的とします.

さらに,現代社会のさまざまなトピックに関心を持ち[感性],関連する情報を収集して[情報受発信力],社会学的な問いを立て[課題探求力],その問いに答える意義を他者の視点から評価できるようになること[共感]も,学習の目的としています.
学習の到達目標 三大社会学者(E・デュルケム,M・ウェーバー,G・ジンメル),および,K・マルクスの学説を比較して,その共通点と相違点を述べられるようになることを,学習の到達目標とします.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  倫理観
  •  モチベーション
  •  主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  •  論理的思考力
  • ○課題探求力
  •  問題解決力
  •  批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○情報受発信力
  •  討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  •  感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義

授業の特徴 能動的要素を加えた授業 Moodle

教科書 教科書は指定しません.適宜プリントを配付します.
参考書 玉野和志(編)『ブリッジブック社会学』(信山社,2008)
成績評価方法と基準 期末試験60%,平常点40%,計100%(合計が60%以上で合格).期末試験は持ち込み不可です.平常点は,授業内ワーク(授業中に作成・提出する小レポート)で評価します.
オフィスアワー 【時間帯】毎週金曜15:00~16:00
【場所】教養教育校舎1号館2階213
※上記以外の時間帯に訪問を希望する場合は,メールで問い合わせてください.
受講要件 特にありませんが,受講を予定している場合は,初回の授業に必ず出席してください.
予め履修が望ましい科目 特にありません.
発展科目 特にありませんが,基礎編にあたる「社会学A」に対して,「社会学B」は応用編になります.
授業改善への工夫 授業改善のための提案は随時受け付けます.
その他 原則として,ネットに接続できる機器(スマートフォンまたはノートパソコン)を毎回持参してください.授業内ワークはMoodleで受け付ける予定です.

授業計画

キーワード 近代社会,実証主義,事実判断/価値判断,アノミー,合理化
Key Word(s) modern society, positivism, fact/value dichotomy, anomie, rationalization
学習内容 【第1回】ガイダンス:古典に学ぶソシオロジカル・シンキング
【第2回】データで考える:コントの実証主義
【第3回】システムで考える:スペンサーの総合社会学
【第4回】アナロジーで考える:ジンメルの形式社会学
【第5回】自由に考える(前編):事実判断と価値判断
【第6回】自由に考える(中編):デュルケムの社会的事実
【第7回】自由に考える(後編):ウェーバーの価値自由
【第8回】ライバルとしてのマルクス主義(前編):史的唯物論と階級闘争論
【第9回】ライバルとしてのマルクス主義(後編):剰余価値論
【第10回】基礎集団と機能集団:テンニエスほかの社会集団論
【第11回】全体社会の機能分化(前編):デュルケムのアノミー論
【第12回】全体社会の機能分化(後編):ウェーバーの合理化論
【第13回】近代化と個人(前編):デュルケムの自殺論
【第14回】近代化と個人(後編):ウェーバーの資本主義論
【第15回】まとめ:その後の社会学
【第16回】定期試験
事前・事後学修の内容 【予習】授業内ワークの準備として,必要な新聞記事(とくに社説)を探す.
【復習】期末試験の対策として,重要文献の著者名・タイトル・内容(キイワードと要約)を「ふり返りシート」に記入する.
ナンバリングコード(試行) LISOCI1

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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