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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 医学系研究科(修士課程)医科学専攻
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次, 2年次
選択・必修 必修
授業科目名 社会医学
しゃかいいがく
Social Medicine
単位数 単位
他学部・他研究科からの受講
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

前期

開講時間 水曜日 9, 10時限; 木曜日 1, 2, 3, 4時限
開講場所 ※ 講義は基礎第1講義室で医学科第3学年と合同講義になります。
※ 但し、水曜日(9・10限)の疫学・統計実習は教育実践総合センター1階の総合情報処理センター第4教育端末室での実習になります。
※6月14日1・2限の講義は大学院のみ対象で,総合研究棟Ⅰ 3階316~318で行います。

担当教員 ○そうけ島茂(医学研究科),村田真理子(医学研究科),小澤周二(医学研究科),森田明美(医学研究科),田島和雄(非常勤講師),秋葉澄伯(非常勤講師),坂本峰至(非常勤講師),高橋邦彦(非常勤講師),飛田英祐(非常勤講師),圓藤吟史(非常勤講師),山口直人(非常勤講師), 谷口清州(非常勤講師), 伊藤由希子(非常勤講師)

〇SOKEJIMA Shigeru, MURATA Mariko, KOZAWA Shuji, MORITA Akemi, TAJIMA Kazuo, AKIBA Suminori, SAKAMOTO Mineshi, TAKAHASHI Kunihiko, HIDA Eisuke, ENDO Ginji, YAMAGUCHI Naohito, TANIGUCHI Kiyosu, ITO Yukiko

学習の目的と方法

授業の概要  疫学Epidemiologyは、疾病の予防や診療に役立つ要因(例:禁煙、検診、抗がん剤)を、人間集団において探索、分析、そして検証するための科学である。そのような研究によって明らかにされたことを、他の諸科学(例:予防医学、臨床医学、経済学)と連携して健康な社会の実現を総合的な視点から考究・実践するのが公衆衛生学Public Healthである。疫学・公衆衛生学の基礎には、確率・統計論が含まれるが、さらに重要なのは人間社会への深い洞察と理解である。本講座の教育は、他の社会医学講座と協力しながら、学生の皆さんが社会と医学・医療の関係を理解することを目標とする。
 本講義では、公衆衛生学の中心的方法論である疫学を中心とした講義を通じ、研究デザインや疫学的指標の解釈等の基本となる知識を習得する。また、公衆衛生の第一線で活躍している非常勤講師を主体に、各分野(産業保健、母子保健、高齢者保健、医療経済、疫学の専門領域等)の各論に関する講義を行う。
 講義と並行して、公衆衛生学の中心的方法論の両輪の一方である統計学実習を行う。統計パッケージ(SAS)を使用した実習を通じて、記述的な方法、各種検定方法から多変量解析による調整の理解を目指す。
学習の目的 1. 公衆衛生学の対象集団・領域および中心となる方法論である疫学・統計学の基礎を理解する。
2. 生活・労働環境が人間の健康・疾病に及ぼす影響(生活習慣病を含む)とその評価・予防法を知る。
3. 予防医学活動の基本や保健、医療、福祉の概要を知る
4. 産業保健、地域医療、医療経済などの公衆衛生学諸領域の現代的課題を知る
学習の到達目標 1)公衆衛生学/疫学の定義を理解する(Winslow/Last)。
2)地域保健・産業保健の現状と課題について理解する。
3)現代の公衆衛生学・疫学の問題点の指摘と解決方法を考察することができる。
4)疫学・臨床疫学上の諸指標を理解し実際に求めることができる
5)疫学研究のデザインについて理解する。
6)交絡の調整やバイアスの回避方法を理解している。
7)主要疾患の疫学の現状を述べることができる。
8)統計学的な推測・検定・解析方法の基礎を理解する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○倫理観
  • ○モチベーション
  • ○主体的学習力
  • ○心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  • ○課題探求力
  • ○問題解決力
  • ○批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○情報受発信力
  • ○討論・対話力
  • ○指導力・協調性
  • ○社会人としての態度
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義 実習

授業の特徴

教科書 1)Leon Gordis(著)木原正博(訳)疫学ー医学的研究と実践のサイエンスー、メディカルサイエンスインターナショナル
2)Roger Detels et al: Oxford text book of Public Health. 5th ed., Oxford University Press, 2009
3) 国民衛生の動向、厚生労働統計協会(毎年刊)
4)和田攻監修、産業保健マニュアル6版、南山堂
以上は推薦図書である。各講義で薦められる図書・論文も参考にすること。
参考書 予防医学・公衆衛生学のテキストが種々刊行されている。適切な1冊を適宜購入のこと。
成績評価方法と基準 出席、小テスト、実習レポート、期末試験などを総合して評価する。
オフィスアワー 面談を希望する場合は、あらかじめメールないし電話等で公衆衛生・産業医学分野秘書を通し、日時を予約下さい。
場所: 先端医科学研究棟5階公衆衛生・産業医学分野
Email: publichealth@doc.medic.mie-u.ac.jp
Tel: 059-232-1111(内線6372)
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目 公衆衛生・産業医学分野と医学部附属病院疫学センターが実施する大学院セミナーにも積極的な参加を希望します。セミナー日程は随時案内します。
授業改善への工夫
その他

授業計画

キーワード 公衆衛生学、疫学、統計、産業医学、疾病統計、保健統計、人口論、大規模コホート研究、がん、高齢者保健、感染症疫学、公害、医療経済、分子疫学、法医・法科学
Key Word(s) Public Health, Epidemiology, Biostatistics, Occupational Medicine, Statistics, Low birthrate and Longevity, Cohort study, Cancer, Elderly care, Epidemiology of infectious diseases, Pollution, Health Economics, Molecular epidemiology, Forensic medicine
学習内容 社会医学1: 4月12日(木) 1・2, 笽島茂「公衆衛生学入門」
社会医学2: 4月12日(木) 3・4, 伊藤由希子「医療経済学」
社会医学3: 4月19日(木) 1・2, 山口直人「電磁界疫学とリスクコミュニケ―ション 」
社会医学4: 4月19日(木) 3・4, 笽島茂「疫学・公衆衛生学1」
社会医学5: 4月25日(水) 9・10, 高橋邦彦, 飛田英祐, 山田知美, 笽島茂「疫学・統計実習1」
社会医学6: 4月26日(木) 1・2, 田島和雄「コホート研究とがんの疫学」
社会医学7: 4月26日(木) 3・4, 笽島茂「疫学・公衆衛生学2」
社会医学8: 5月9日(水) 9・10, 高橋邦彦, 飛田英祐, 山田知美, 笽島茂「疫学・統計実習2」
社会医学9: 5月10日(木) 1・2, 坂本峰至「公害の疫学 」
社会医学10:5月10日(木) 3・4, 笽島茂「疫学・公衆衛生学3」
社会医学11: 5月23日(水) 9・10, 飛田英祐, 高橋邦彦, 山田知美, 笽島茂 「疫学・統計実習3」
社会医学12: 5月24日(木) 1・2,秋葉澄伯, 「放射線影響の疫学と公衆衛生」
社会医学13: 5月24日(木) 3・4, 圓藤吟史「産業医学2」
社会医学14:5月30日(水) 3・4, 飛田英祐, 高橋邦彦, 山田知美, 笽島茂 「疫学・統計実習4」
社会医学15:5月31日(木) 1・2, 谷口清州「 ワクチン接種と感染症疫学」
社会医学16:5月31日(木) 3・4, 笽島茂「疫学・公衆衛生学4」
社会医学17:6月6日(水) 9・10, 山田知美, 高橋邦彦,飛田英祐 , 笽島茂 「疫学・統計実習5」
社会医学18:6月7日(木) 1・2, 村田真理子「分子疫学」
社会医学19:6月14日(木) 1・2, 小澤周二「法医・法科学」
社会医学20:6月14日(木) 3・4, 笽島茂「産業医学2」
事前・事後学修の内容
ナンバリングコード(試行) MD-PHSM 4

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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