三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・国際理解・現代社会理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修
授業科目名 哲学G
てつがくG
Philosophy G
授業テーマ 思考実験と哲学
単位数 2 単位
分野 人文 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開放科目 非開放科目
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

前期

開講時間 木曜日 3, 4時限
開講場所

担当教員 薄井 尚樹(人文学部)

USUI, Naoki

学習の目的と方法

授業の概要 「哲学」と聞くと、なにか難しい言葉が出てきてよくわからない抽象的な議論をしている、というイメージを持つひとも多いかもしれません。もちろん、そのような側面も確かにあるのですが、同時に、そういった抽象的な議論をするときにはしばしば、誰もがイメージできるようなエピソードも挙げられてきました。

本人が望むとおりの経験を仮想的に与えてくれる、そんな機械につながれたひとは幸福なのだろうか。白黒の部屋でずっと育てられてきた天才科学者は、はじめて外に出たときになにを学ぶのだろうか。自分とまったく同じ物理的構造をしているのに意識を持たないゾンビというものは考えられるだろうか...

「心」「幸福」「知識」「自由」などの抽象的な考えを明らかにするために、想像力をはたらかせて現実から少し離れた事例を考えてみることを、しばしば「思考実験」と呼びます。この講義では、道徳哲学、認識論、心の哲学といった、さまざまな分野で営まれてきた思考実験を紹介し、それを通じて哲学がなにを問題としてきたのか、そしてそれにどう答えようとしてきたのかを学びます。
学習の目的 思考実験を考察することを通じて、哲学の主要問題についての知識を獲得する。
学習の到達目標 1. ある問題に対してとられる複数の立場をお互いに関係づけることができる。
2. 意見の異なる相手と議論することで、自分の意見を明示的に述べることができる。
3. コンセプトマップを作成することで、自分の知識を整理・表現する方法を獲得する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  •  倫理観
  •  モチベーション
  • ○主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  •  課題探求力
  •  問題解決力
  • ○批判的思考力
コミュニケーション力
  •  情報受発信力
  • ○討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  •  感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義

授業の特徴 能動的要素を加えた授業 Moodle

教科書 レジュメを配布します。
参考書
成績評価方法と基準 期末試験70%、レスポンスペーパー30%
オフィスアワー 毎週水曜日 12:00〜13:00
薄井研究室(人文学部3階)
受講要件 講義を受けるにあたって、予備知識は必要ありません。
予め履修が望ましい科目 講義を受けるにあたって、予備知識は必要ありません。
発展科目 (共通教育)哲学、倫理学
(人文学部専門科目)アメリカの思想
授業改善への工夫 ・毎回の講義では、質問・要望欄を設けたレスポンスペーパーを配布する。学生からの質問には次回の講義の冒頭で回答し、指摘された要望を取り入れることで柔軟な内容改善を図る。
・パワーポイントにより視覚的にアピールすることで学生の理解度の向上に努めつつ、一方的な講義形態にならないように、板書を交えつつ学生との対話を図る。
・全講義を通じて数回コンセプトマップを学生に作成させる機会を設ける。それを通じて学生に知識の整理をおこなってもらい、同時に学生たちの理解状況を確認する。
・哲学には難解な語句や抽象的な概念が伴いがちだが、毎回の講義タイトルも含め、平易な言葉で講義をおこなう。
その他

授業計画

キーワード 哲学入門、思考実験、ひとの同一性、自由意志、道徳性、責任、知識、意識
Key Word(s) Introduction to philosophy, Thought experiment, Personal identity, Free will, Morality, Mind, Consciousness, Obligation
学習内容 第1回:イントロダクション
第2回:ひとの同一性(1)
第3回:ひとの同一性(2)
第4回:自由意志(1)
第5回:自由意志(2)
第6回:道徳性(1)
第7回:道徳性(2)
第8回:前半のまとめ
第9回:心(1)
第10回:心(2)
第11回:意識(1)
第12回:意識(2)
第13回:義務(1)
第14回:義務(2)
第15回:後半のまとめ
※ただし受講者の関心や理解度に応じて内容を部分的に変更することがあります。
事前・事後学修の内容 ・「哲学」というと難解なイメージを持ってしまうかもしれませんが、哲学者たちが考え、悩んできたことは、私たちが日常的に直面する問題と変わりません。講義の予習のために課題資料を配布しますが、それを読むときには、言葉の難しさに惑わされず、自分がふだん思っていることにつなげて理解するように意識しましょう。
・ただレジュメを読むだけでなく、講義中に自分で考えたことをレジュメに書き込むようにしましょう。復習の際に読み返してみて疑問に思ったことは、レスポンスペーパーに記入して提出してください。
ナンバリングコード(試行) LIPHIL1

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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