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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・国際理解・現代社会理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
受講生は30名以内に制限します。初回の授業に必ず出席してください。
選択・必修 選択
授業科目名 政治学G
せいじがくじー
Political Science G
授業テーマ 正義を考える
単位数 2 単位
分野 社会 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開放科目 非開放科目
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

前期

開講時間 火曜日 3, 4時限
開講場所

担当教員 麻野 雅子(人文学部)

ASANO, Masako

学習の目的と方法

授業の概要 授業では、マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、マイケル・サンデル著『それをお金で買いますか―市場主義の限界』(早川書房)をテキストとして使用しつつ、正義に関する議論を理解していきます。この授業で扱う正義とは、個人の道徳観や倫理観を指すのではなく、社会を律する基本原理を意味します。正義論とは、社会において、所得や財産、権利や義務。権力や機会、社会的名誉などがどのように分配されれば正しいのか、正義が実現される公正な社会とはどのような社会なのかを考える議論です。本授業では、正義を主に「功利(利益)」・「自由」・「美徳(共通善)」という三つの観点から考えていきます。
前半は、テキストを参照しながら、現代の正義論で展開されている、さまざまな考え方について、教員がその内容を講義形式で説明します。受講生は、この前半部分で、正義論に関する基礎知識を得ます。
後半は、教員が具体的なテーマ(課税、代理出産や臓器移植、嘱託殺人、徴兵制など)を提示しますので、受講生は、グループに分かれて、その制度や法が正義にかなうかについての議論を行い、正義に関する理解を深めていきます。
学習の目的 現代の正義論で展開されている、さまざまな考え方について、その問題意識や考え方を理解すること、および、具体的に現代社会で問題になっているテーマに関して、正義に関する、さまざまな考え方を踏まえて議論できるようになることが、学習の目的です。
学習の到達目標 現代の正義論で展開されている、さまざまな考え方について、その問題意識や考え方を理解すること、および、具体的に現代社会で問題になっているテーマに関して、正義に関する、さまざまな考え方を踏まえて議論できるようになることに加えて、正義に関する、さまざまな考え方について批判的検討をなし、自らがどのような立場を採るのかについての考えを得ることが、学習の到達目標です。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  • ○共感
  • ○倫理観
  • ○モチベーション
  • ○主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  • ○課題探求力
  • ○問題解決力
  • ○批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○情報受発信力
  • ○討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 演習

授業の特徴 能動的要素を加えた授業

教科書 取りあげる文献は、マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、マイケル・サンデル著『それをお金で買いますか―市場主義の限界』(早川書房)です。
参考書 参考書は授業内容や受講生の関心に応じて適宜指示します。
成績評価方法と基準 前半の講義において、3回小テストを行います。その小テストの成績が全体の60%を占めます。後半のグループ討論を踏まえて、レポートを提出してもらいます。そのレポートの成績が40%です。レポートの成績には、後半のグループ討論への参加態度も含みます。
合計100%のうち60%以上で合格ですが、レポート未提出の場合は成績評価の対象外とします。レポートは必ず提出してください。
オフィスアワー 火曜日12:00~13:00、場所は人文学部棟5階麻野研究室です。
受講要件 特にありません。ただし受講生を30名に制限していますので、1回目の授業には必ず出席してください。人数超過の場合は抽選を行います。
予め履修が望ましい科目 特にありません。
発展科目 特にありません。
授業改善への工夫 これまでは最初からグループ討論をしていましたが、正義論に関する知識が不足していて、討論が深まらないという問題点がありましたので、今回はまず正義論についての知識を得るという時間を設け、より深い討論ができるように工夫します。
その他

授業計画

キーワード 正義論
Key Word(s) theory of justice
学習内容 第1回の授業では、授業概要、成績評価、受講条件などを説明します。受講希望者が30名を超える場合は、抽選します。
第2回から第9回までの授業では、正義論についての講義を行います。講義で説明した内容の理解を確認するために、3回小テストを行います。
第10回から第14回まで、提示されたテーマについてのグループ討論を行います。受講生は、5名程度のグループに分かれ、司会者を決めて、討論を行います。この討論については、15回目にレポートとして提出してもらいます。
事前・事後学修の内容 受講生は、授業には毎回の出席してください。また前半の講義については小テストを行いますので、事後に該当のテキスト部分を読んで、その内容の理解を定着させてください。また、グループ討論では、自分の考えを表明できるように、正義についてのさまざまな考え方を復習しつつ、テーマについて事前に考察をしてきてください。
ナンバリングコード(試行) LIPOLI1

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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