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科目の基本情報

開講年度 2018 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 資源循環学科・全教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 選択
授業科目名 樹木生理化学
じゅもくせいりかがく
Tree Biochemistry
単位数 2 単位
他学部・他研究科からの受講 他講座の学生の受講可, 他学科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

後期

開講時間 水曜日 1, 2時限
開講場所

担当教員 野中 寛(生物資源学部)

NONAKA, Hiroshi

学習の目的と方法

授業の概要 地球上で最も豊富なバイオマス資源である樹木の基本的な代謝生理を説明し、樹木を構成する主要三成分(セルロース、ヘミセルロース、リグニン)がCO2からどのように生合成されていくのか,光合成のメカニズム,主要代謝経路,二次代謝経路について解説する。
学習の目的 木質の形成、つまり、植物が大気中からCO2を取り込み、代謝され、植物を構成する各成分に生合成されていく流れを理解する。
学習の到達目標 植物生理化学を理解するための基本的な生化学の知識をえるとともに,植物における光合成,光合成産物の流れ,各樹木成分の生合成に関し,基礎的な知識をえる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○ JABEE 関連項目

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  倫理観
  •  モチベーション
  •  主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  •  課題探求力
  •  問題解決力
  •  批判的思考力
コミュニケーション力
  •  情報受発信力
  •  討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  •  感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義

授業の特徴

教科書 毎回プリントを配布する。
参考書 「木材の化学」(文永堂出版)、「コーン・スタンプ生化学」(東京化学同人)、「テイツザイガー植物生理学」(培風館)、「光合成と呼吸30講」(朝倉書店)、「樹体の解剖 しくみから働きを探る」(海青社)、その他。生化学、植物生理学、木材化学関連教科書
成績評価方法と基準 期末試験70%,小テスト30%
オフィスアワー 随時受け付ける。
受講要件
予め履修が望ましい科目 森林化学(旧科目名:森林有機化学)
発展科目 植物素材化学,植物材料化学
授業改善への工夫 見やすいプリントを作る。板書を丁寧に書く。
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学習要項で確認してください)
生理学や生化学の授業を受講しておけば非常に効果的であると思われる(光合成などが一部内容重複)。

授業計画

キーワード 樹木、植物、生化学、生合成、代謝、生理、光合成、セルロース、ヘミセルロース、リグニン、解糖系、TCA回路、ペントースリン酸経路、たんぱく質、森林資源、バイオマス
Key Word(s) Tree, Plant, Biochemistry, Biosyntesis, Metabolism, Photosynthesis, Cellulose, Hemicellulose, Lignin, Glycolysis, TCA cycle. Pentose-phosephate pathway, Protein, Forest, Biomass
学習内容 1. イントロダクション、木質の構造と水・光合成産物の流れ
2. 動物と植物の違い、木と草の違い
3. 代謝、ギブスの自由エネルギーと反応の活性化エネルギー
4. アミノ酸、たんぱく質
5. 酵素
6. 光合成Ⅰ(光化学反応、電子伝達系、ATP合成系)
7. 光合成Ⅱ(カルビンサイクル)
8. ショ糖生合成、デンプン生合成
9. 解糖系
10. TCA回路とペントースリン酸経路
11. セルロース生合成、ヘミセルロース生合成
12. リグニンの生合成Ⅰ(シキミ酸経路)
13. リグニンの生合成Ⅱ(高分子リグニンの形成)
14. 窒素代謝、硫黄代謝
15. 試験による理解度確認
16. 総括
事前・事後学修の内容 授業の最初に前回授業内容についての小テストを行う。この小テストのために試験勉強をすれば、前回の授業の復習になり、その日の授業にもスムーズに取り組める。
ナンバリングコード(試行) FRST-2

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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