三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2017 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 イギリス文学演習D
いぎりすぶんがくえんしゅう でぃー
Seminar on British Literature D
単位数 2 単位
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 イギリス文学演習D
いぎりすぶんがくえんしゅう でぃー
Seminar on British Literature D
単位数 2 単位
他学部・他研究科からの受講
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

前期

開講時間 月曜日 7, 8時限
開講場所

担当教員 吉野 由起(人文学部)

YOSHINO, Yuki (Faculty of Humanities, Law and Economics)

学習の目的と方法

授業の概要 イギリス・ロマン派詩(Wordsworth, Burns, Byron)

イギリス・ロマン派詩の第一世代とされる詩人William Wordsworth, Robert Burns, George Gordon Byronの作品研究を行います。序盤で英詩の形式、韻律等の基本事項の講義を行った後、短い詩の原典を読む基礎練習を丁寧に行った上で、Byronによる長篇詩Manfredを読みます。シェイクスピア『ハムレット』、ゲーテ『ファウスト』に強い影響を受けた同作品はアルプスを舞台に展開する詩劇で、自然と超自然が交錯する極限的な風景を背に、青年マンフレッドと魔女が「記憶」を巡り対峙します。
学習の目的 英詩原典の読解の練習を積み、各作品の主題・構成・発想・表現の特徴を観察しつつ、詩を論じることができるようになる。英詩の形式・韻律法・詩語、イギリス・ロマン派期の芸術運動の特徴、文化・社会・伝記的背景を理解する。専門的な辞典・関連文献等についての基礎知識を得、使用する練習を行う。
学習の到達目標 ロマン派詩とされる英詩を読み、作品を観察し論じることができるようになる。作品を取り巻く18-19世紀イギリス文化・社会背景に関する理解を深める。OEDの使用を練習する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○倫理観
  •  モチベーション
  • ○主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  • ○課題探求力
  •  問題解決力
  • ○批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○情報受発信力
  • ○討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  • ○実践外国語力
生きる力
  • ○感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 演習

授業の特徴 能動的要素を加えた授業 グループ学習の要素を加えた授業 Moodle

教科書 ハンドアウトを使用する。
参考書 授業時に説明を行う。
成績評価方法と基準 授業時のプレゼンテーション、ディスカッション等 30%
学期末レポート 70%
オフィスアワー 月曜3,4限
受講要件
予め履修が望ましい科目 「文学概論A」「イギリスの文学」、または各地域「文学」「英語」「イギリス」に関連する諸科目
発展科目 「文学概論A」「イギリスの文学」、または各地域「文学」「英語」「イギリス」に関連する諸科目
授業改善への工夫
その他 「詩しか書けなくてほんとによかった(…)やれやれ」「詩はときに我を忘れてふんわり空に浮かぶ」(谷川俊太郎「詩の擁護」)

イギリス文学史では18世紀に小説の時代が始まり、以降散文が表現形式として大きな比重を占めていったといわれています。現代を生きる私たちが日常的に読み、書く文章は主に散文であると言われ、もっぱら散文的な言語空間を生きているということが可能かもしれません。それでも和歌を詠む訳でもないのに無意識に「五・七・五」で語調を整え、気が付くと「韻文」的に文章を綴っていたり、「詩的な表現」で文章を書いた経験のある人も多いのではないでしょうか。ジャンルとしてはしばしば擁護が必要とされる絶滅危惧種でありつつも、詩、あるいは詩的な何かへの希求が、現代の言語文化の底流にも潜み続けていると考えることは可能でしょうか。

イギリス諸島では詩というジャンルは長い歴史を持ち、文学史・英語史の基層を為しています。ロマン派期に生み出された発想や価値観の影響は、遠く現代の日本を生きる私達にも及ぶともいわれます。風雪を耐え読み継がれた作品に触れながら、詩のあり方、詩の読み方を考えてみたいと思います。

授業計画

キーワード ロマン派詩、ウィリアム・ワーズワス、ロバート・バーンズ、ジョージ・ゴードン・バイロン
Key Word(s) Romantic Poetry, William Wordsworth, Robert Burns, George Gordon Byron
学習内容 Week 1: イントロダクション
(1)授業のスケジュールの相談、進め方等の説明 (2)ロマン派期のイギリスと芸術、文学
(3)OEDの成立、特徴と使用法
Week 2: 詩の形式、韻律、詩語(1)
Week 3: 詩の形式、韻律、詩語(2)
Week 4: William Wordsworth (1)
Week 5: William Wordsworth (2)
Week 6: Robert Burns (1)、スコッツ語
Week 7: Robert Burns (2)、スコッツ語
Week 8: Robert Burns (3)
Week 9: 二次資料講読
Week 10: George Gordon Byron (1)
Week 11: George Gordon Byron (2)
Week 12: George Gordon Byron (3)
Week 13: George Gordon Byron (4)
Week 14: George Gordon Byron (5)
Week 15: George Gordon Byron (6)、まとめ
学習課題(予習・復習) 毎回の指定範囲の通読。
担当の週は、プレゼンテーションの準備。
ナンバリングコード(試行) HU-CLTR2

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


Copyright (c) Mie University