三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 工学部電気電子工学科/総合工学科電気電子工学コース ・専門教育
受講対象学生 学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 選択
選択科目
授業科目名 電気電子材料
でんきでんしざいりょう
Electrical and Electronic Materials
単位数 2 単位
ナンバリングコード
EN-EMAT-3
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 木曜日 1, 2時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 工学部12番教室

担当教員 青木 裕介 (工学研究科電気電子工学専攻)
佐藤 英樹 (工学研究科電気電子工学専攻)

AOKI, Yusuke
SATO, Hideki

実務経験のある教員 【教員名】 佐藤 英樹
【実務経験】半導体製造装置・真空機器メーカーにおいて開発業務に従事
【講義内容との関連性】実務経験より得た知識,技術等を活かして,電気電子材料に関する理論および応用に関する指導を行う。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 電気電子材料工学のうち,導電体,絶縁体,磁性材料ならびに超伝導体を対象として講義を進める。
これらの材料の有する物理的観点に立脚しながら,それらの特徴を述べる。また,それらの特徴が実用的にどのように利用されているかを講義する。
今まで学習した電気・電子工学の極めて基礎的な内容を振り返りながら講義を進める。
学修の目的 (1)導電体材料,絶縁材料,(2)磁性材料,超伝導体について,電気電子工学の技術者や研究者が修得すべき基本事項を学習する。
これまで学習した電磁気学,量子力学など物理系科目の内容と照らし合わせ,これらの材料の物理的特徴について理解する。そして,これらの材料が電気電子材料として産業分野でどのように利用されているかを理解する。
学修の到達目標 学習の到達目標 学習・教育目標:「基礎知識と専門知識」、「自主的継続的学習能力」および「制約下での仕事」に関する能力を向上させる。

「基礎知識と専門知識」
 ・導電体,絶縁体,磁性材料ならびに超伝導体のもつ基本的な性質について説明ができる。
 ・導電体,絶縁体,磁性材料ならびに超伝導体がどのように応用されているかを説明できる。
「自主的継続的学習能力」
 ・与えられたレポート課題について、自主的に資料収集を行い、整理してレポートとしてまとめることができる。
「制約下での仕事」
 ・与えられたレポート課題について、限られた期日までに限られた文章量にまとめて提出することができる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 多面的な思考能力と素養:日本や世界各国の種々の時代や地域には、多様な考え方が存在していることを学び、様々な立場から互いの意見を尊重して相互に理解できる。【認知的領域】
 技術者倫理:電気電子工学の基礎知識を身につけ、科学技術が社会や自然環境に及ぼす影響を理解し、責任ある技術者として行動できる。【情意的領域】
○基礎知識と専門知識:数学、自然科学、情報技術、並びに電気電子工学に関する基礎及び専門知識を修得し、それらの知識を応用できる。【認知的領域】
 デザイン能力・ものづくり能力:電気電子工学の基礎と専門知識を基にして、関連した情報の収集を図り、課題を解決する手法を提案でき、それに基づいて「ものづくり」を行える。【技能表現領域】
 コミュニケーション能力:実験した内容や考察した内容、調査した内容を図、表等を利用して文書により表現し、他人に説明できる能力、討論を行える。専門とする分野の英語で書かれた文献について理解し、説明できる。【技能表現領域】
○自主的継続的学習能力:電気電子工学に関連する種々の分野に関心を持ち、未知な分野が広がっていることを感じて、自主的、継続的な学習が必要であることを認識できる。【情意的領域】
○制約下での仕事の推進・統括:電気電子工学分野の基礎に関する与えられた課題または自ら設定した課題について、計画的に物事を進め、期限までにまとめて報告書を提出できる。【認知的領域】

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  • ○共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

電気電子技術者として必要な,導電体,絶縁体,磁性体ならびに超伝導体に関する基礎的知識を習得することを目標とします。
ここで習得した知識が電磁気学や電子物性に関する関連科目と深くつながっていることを理解し、技術者となった時に直面するさまざまな問題解決に生かせるようにしてください。

○ JABEE 関連項目
学習・教育目標との関連(達成度点検シートの重み):基礎・専門知識(0.8)、自主的継続的学習能力(0.1)、制約下での仕事(0.1)
成績評価方法と基準 レポート10%、期末試験90%、計100%(合計が60%以上で合格)
原則として,授業(試験を含む)を5回以上欠席した場合は不合格とする。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 授業アンケートの結果を次期の授業にフィードバックします。
また,授業に関して要望があれば,申し出てもらえれば,随時それを授業に反映させます。
教科書 特に指定しない。
必要に応じて資料を配付する。
参考書 参考書:
「電子・光材料 基礎から応用まで」(澤村昭,森北出版)(2年次開講 材料科学の教科書)

「ここからスタート!電気電子材料」(伊藤國雄,原田寛治,電気書院)
「現代 電気電子材料」(山本秀和,小田昭紀,コロナ社)
「電気電子材料工学」(岩本光正,オーム社/出版局)
「電気・電子材料」(日野太郎,森川鋭一,串田正人,森北出版)
「電気電子材料」(塩崎忠,共立出版)
「誘電体物性」(大木義路,培風館)
「磁気工学の基礎 I,II」(太田恵造,共立全書)
「磁気工学の基礎と応用」(電気学会マグネティックス技術委員会 編,コロナ社)
オフィスアワー (青木)毎週金曜日午後0時から午後1時, 場所:電子情報棟3階1316室
(佐藤)毎週金曜日午後0時から午後1時, 場所:電子情報棟1階1112室
受講要件
予め履修が望ましい科目 基礎物理学II,エレクトロニクス概論,電磁気学I・II,量子力学I・II,統計力学
発展科目
その他 「導電体,絶縁体」の内容は青木が,「磁性体,超伝導体」の内容は佐藤が担当します。
授業中に教員の指示に従わない,授業に関係ないレポートを作成する,スマホでゲームや動画などを見るなど受講態度不良と判断した学生については,その時点で不合格とすることがあります。

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=19187
キーワード 導電体 金属材料 絶縁体 誘電体,磁性体,超伝導体,ナノ材料
Key Word(s) Conductor, Metallic material, Insulator, Dielectric material, Magnetic material, Superconductor, Nanomagnetic material
学修内容 第1回 導電材料 (金属・合金の電気伝導、金属の物理的性質)
第2回 抵抗材料 (電気抵抗と発熱、抵抗体の雑音、抵抗材料、発熱材料)
第3回 誘電材料(1)  (誘電体の分極、固体の誘電率)
第4回 誘電材料(2) (誘電分極の周波数特性と複素誘電率)
第5回 誘電材料(3) (強誘電体と圧電体)
第6回 絶縁体の電気伝導 (電子伝導、イオン伝導)
第7回 絶縁体の絶縁破壊と絶縁劣化 (絶縁破壊現象と固体絶縁体の電気的破壊機構)
第8回 磁気工学の基礎的事項(1)(単位、磁場、磁化、磁束密度、真空の透磁率)
第9回 磁気工学の基礎的事項(2)(物質の磁気の根源)
第10回 磁気工学の基礎的事項(3)(角運動量,電子配置)
第11回 磁性の分類,常磁性・強磁性の理論
第12回 磁気異方性,磁区構造と磁化過程,硬磁性と軟磁性
第13回 硬質強磁性材料,軟質強磁性材料,磁気応用
第14回 超伝導
第15回 ナノ磁性材料
第16回 定期試験
事前・事後学修の内容 事前学修:参考書として提示した書籍や図書館所蔵の関連書籍をよく読んで、各回の授業内容について、自分なりの理解をしておく。
事後学修:moodleを利用した小テストや演習課題などを通して、授業で学んだ内容について振り返りを行い、学んだことを整理する。
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:180分/回

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