三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 全学科・全教育コース
学部(学士課程) : 3年次
選択・必修 必修
教育コース必修科目(環境情報コース)
授業科目名 設計製図学Ⅱ
せっけいせいずがくⅡ
Design and Drawing Ⅱ
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Envi-2231-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 木曜日 5, 6, 7, 8時限
講義の内容に応じて柔軟に設定する。
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部2階 C230(CAD)室

担当教員 内藤啓貴(共生環境学科)

Hirotaka, NAITO

SDGsの目標
連絡事項 * 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 「設計製図学Ⅰ・同演習Ⅰ」の内容に続いて,機械系の設計技術者としての基礎および応用的素養を養うことを目的としています。具体的な機械装置の設計および3Dモデリング課題に取り組んでもらいます。設計に必要な知識・技術・情報を自ら学び,アイデアや創造性を発揮して具体的な機械を創造していくプロセスを体験します。なお、設計製図学演習Ⅱと連携して進めます。

(DP,CPとの関連)「感じる力」,「考える力」,「コミュニケーション力」,「生きる力」を身に付けるため,生物資源学部のDPである(2),(3),(5)の修得を目指す.
学修の目的 機械系の設計技術者としての基礎および応用設計能力,3Dモデリング能力を獲得するために,設計に必要な知識・技術を学び,自らアイデアや創造性を加えて具体的な機械を創造する能力を得ることを目的とする。
また,問題自己設定型の課題の中でデザイン思考,バリュープロポジション・デザインを活用し,解決すべき問題を提起する力を身に着ける.
学修の到達目標 <知識>
1)伝動用機械要素,懸架装置,制動装置などを含む具体的な機械装置の設計手法を理解している。2)設計した機械要素を高度な3Dモデリング手法を理解している。3)三重県下の身近な課題を認識し,課題解決のために演習で得られた技能をどのように活かすことが出来るか提示できる。

<態度>
演習の課題を解決する過程において,粘り強く課題に向き合いやりきる力が身についている。
また,グループワークや発表を通じて,課題成果物の効果を適切に主張することができ,またディスカッションでの質疑応答を通じて更なる改善に向けた仮説を提示できるようになる。

<技能>
1)伝動用機械要素,懸架装置,制動装置などを含む具体的な機械装置の応用設計ができる。2)設計した機械要素を高度な3Dモデリングとして具現化できる。3)デザイン思考,バリュープロポジションデザインを活用して,講義で得られた力を身近な課題解決のために適用できる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
○(2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
○(5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 1~10回の応用課題(知識15%,態度35%,技能20%)11~15回の自己設定型課題(知識15%,技能15%)

<知識>
設計製図学に関わる知識及び三重県下の課題に関する知識をもって,応用課題及び自己設定型課題の課題提起及び解決の方向性の提示を行えるかどうかで評価します。(30%)

<態度>
応用課題におけるグループワークでの貢献度を自己評価・他己評価を基に評価します(35%)
また,出席状況及び課題の提出状況を基に評価します.
(すべての課題を提出することを単位取得の必要要件とします。また,欠席1回につき3%減点.4回以上の欠席の場合不合格とします。)

<技能>
設計製図及びデジタルファブリケーションを行うための技能の取得について,応用課題,自己設定型課題の成果物の完成度を基に評価します。(35%)

以上の評価基準を基に60%以上で単位が取得できます。
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)
問題自己設定型PBL
プロジェクト型PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 課題の提出計画を分かりやすくするため,各課題の工程表を可視化して提供する。
わかりにくいと指摘のあった教材を変更し、それに伴い授業配分についても変更する。
課題製図の進捗度を見ながら、必要に応じて適切な指導説明を行うと共に、受講生の理解度合をアンケートにより把握しながら進める。
教科書
参考書 JISにもとづく機械設計製図便覧(大西 清ら著,理工学社)
よくわかる3次元CADシステム SOLIDWORKS入門(CADRISE,アドライズ編)
よくわかる3次元CADシステム SOLIDWORKS演習 図面編(CADRISE,アドライズ編)
オフィスアワー 毎週水曜日16:30-17:30(場所C230室)
受講要件 同時期に開講される設計製図学Ⅰを受講すること。
予め履修が望ましい科目 環境系力学基礎Ⅰ,環境系応用力学Ⅰ、環境系力学基礎Ⅱ,環境系応用力学Ⅱ、環境材料・加工学、設計製図学Ⅰ、設計製図学演習Ⅰ
発展科目 卒業研究
その他 学期の初めに,3DCADソフト(SolidWorks)を各自のノートパソコンにインストールします。
したがって,各自のノートパソコンは受講前に正常に動作するようしっかりとメンテナンスをしておいて下さい。
3DCADソフトは、情報処理センターのライセンスサーバーにアクセスして動作しますので,正規時間外でも学内であれば利用することが出来ます。

授業計画

各回
共通
MoodleのコースURL
第1回 概要 1:本講義の概要説明
授業時間内の学修内容 講義:本演習の狙いと実施内容の全体説明を行います
キーワード(Key Word(s)) Design thinking, Value proposition design
事前学修の内容 「機械設計便覧」を講義前に読み直してから参加すること.
また,SOLIDWORKSの動作確認をしてから参加すること.
※本講義前にご自身のPCにSOLIDWORKSを立ち上げた状態でいてください.
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 <以下の問に関する情報を調査し,自分の考えをA4レポートにまとめてMoodleコースで提出>
Q1:現時点での卒業後の進路を教えてください。
Q2:設計製図学,演習で学んだことをどのように活かすつもりか教えてください。
(例:機械設計技術として,車両設計技術として,企画立案時のプロトタイピングツールとして)
Q3そのために特にこの講義で学ぶ必要のある点は何でしょうか(複数回答可)
※このレポートは今後の担当課題の割り振りに参考資料として使用します
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第2回 概要 2.応用課題(1‐課題及び設計方針の説明)
授業時間内の学修内容 応用課題の内容と評価基準について説明,最終提出までのプロセスとモデルスケジュールを説明する.
また,第1回レポートと本講義での質疑応答を踏まえて,応用課題で担当する機構を決定する.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,
事前学修の内容 応用課題で実現したい機能とそのために必要な機構の仮説を用意しておく.
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 担当が決定した機構で実現したい機能を満たす設計素案を作成し,内容をまとめたレポートを提出する.
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第3回 概要 3.応用課題(2‐課題の設計製作に関する資料・情報の収集・整理)
授業時間内の学修内容 同じ機構の担当者で情報を持ち寄り,それぞれのアイデアをブラッシュアップする.
他の機構の担当者に内容を報告するための資料を作成する.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,
事前学修の内容 講義で自分のアイデアを円滑に伝えるために,予備資料や原稿を用意するなど各自で準備を行う.
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 第4回講義の報告資料を作成する(グループワーク)
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第4回 概要 4.応用課題(3‐課題の設計製作に関する資料・情報の講習会)
授業時間内の学修内容 各機構の担当者がまとめた情報を他の機構担当者にプレゼンテーションする.
その後,各機構の担当者が含まれるグループを発表する.
グループ内の顔合わせを行う.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,
事前学修の内容 グループで発表練習を行っておくこと.
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 組み変わった新たなグループで応用課題内で設計素案をすり合わせ,企画・構想・製作物のイメージ図を完成させる.
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第5回 概要 5.応用課題(4‐課題の基本設計:企画・構想・イメージ図作成)
授業時間内の学修内容 応用課題に取り組むグループで企画・構想・イメージ図をプレゼンテーションする.
その後,教員や他のグループからのフィードバックを受けて,各自が製作する機構,設計すべき部品を決定する.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,
事前学修の内容 企画・構想・製作物のイメージ図の報告準備を各グループで実施すること.
事前学修の時間 90分
事後学修の内容 各自が担当する機構に必要な部品を調査する.
グループ内で応用課題の製作物のために必要な部品を表にまとめる.
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第6回 概要 6.応用課題(5‐課題の詳細設計:部品の設計、部品表)
授業時間内の学修内容 各グループが製作物に必要な部品表の進捗を共有する.
部品の過不足のフィードバックを受けた上で,部品表を再度作成し,負担が集中する場合は作業分担を行う.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,部品表,強度計算,グループワーク,プレゼンテーション
事前学修の内容 部品表の報告準備を事前に行う.
事前学修の時間 60分
事後学修の内容 部品表の決定をグループで行う.その後,グループで作業スケジュールを仮決定する.
各自が担当する機構について,参考となる部品を用意して寸法計測を行っておく.
部品ごとに必要な強度計算を行う.
事後学修の時間 210分
自由記述欄
第7回 概要 7.応用課題(6‐課題の詳細設計:組立プロセスの検討、設計結果公表)
授業時間内の学修内容 各グループが設計の詳細(部品表,必要強度,材料指定等),組み立てまで具体的な作業スケジュール,担当者ごとの作業振り分けを報告する.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,部品表,グループワーク,プレゼンテーション,プロセスマネジメント
事前学修の内容 発表準備をグループで行う
事前学修の時間 60分
事後学修の内容 各自で3Dモデリングを開始する.
事後学修の時間 210分
自由記述欄
第8回 概要 8.応用課題(7-3Dモデリング)
授業時間内の学修内容 3Dモデリングの進捗と問題点の共有を行い,相互で適切なモデリング手法の提案を行う.
結果を受けて各自の設計にフィードバックする.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,
事前学修の内容 3Dモデリングを行う中での気づきや疑問点を整理し,講義内で発信できるようにしておく.
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 各自が担当するモデリングを完了させる.
スマート構成部品の機能を用いて,担当する機構のサブアセンブリを完了させる
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第9回 概要 9.応用課題(8-アセンブル)
授業時間内の学修内容 3次元CADソフトを用いて全ての部品の3Dモデリングを行い、構想した機械装置を3Dアセンブルモデルとして完成する.
グループワーク:アセンブリ合致を用いて3Dアセンブルモデルを作成する.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学
事前学修の内容 事前に隣り合う部品をグループ内で見比べ不備がないか確認し,スムーズにアセンブリを行うための準備をすること.
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 アセンブリ可視化,アニメーションをSOLIDWORKS機能を用いて製作物の可視化を完了すること.また発表会に向けた資料を作成すること.
事後学修の時間 240分
自由記述欄
第10回 概要 10.応用課題(9-3次元モデルの発表会)
授業時間内の学修内容 グループ発表:最後に各自のモデルを発表し、皆で評価し合う.
講義:応用課題の総評,デザイン思考を活用した自己設定型課題の内容説明
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,Design thinking, Value proposition design
事前学修の内容 発表準備をグループで行うこと
事前学修の時間 90分
事後学修の内容 自己設定型課題の問題提起のため,三重県内の身近な困りごとを調査し,設計製図学を用いた解決策を最低2つ考案すること.この時製作物に機械要素を必ず含めること.ホームセンターで購入できる物品で解決できる内容は不可.3Dプリンタを用いて製作すること.
例)大学内,居住自治体内,バイト先,サークル,友人など個人も可能.ただし,動物などフィードバックを受けることが困難な場合,自分自身を対象とすることはNG
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第11回 概要 11.自己設定型課題1(観察と問題定義)
授業時間内の学修内容 各自5分で自己設定型課題の内容を報告.
3分程度でフィードバックを行う.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,Design thinking, Value proposition design
事前学修の内容 地域課題と設計製図学を用いた解決法について,5分で報告する準備をすること.
事前学修の時間 60分
事後学修の内容 フィードバックを踏まえて,製作物の部品表,3D-CADのモデリングを実施すること.
3D-CADのモデリングを提出し,承認され次第3Dプリンタによる出力を行うこと.
最終レポートの為に実施内容をこまめに文書化しておくこと.
事後学修の時間 210分
自由記述欄
第12回 概要 12.自己設定型課題2(アイデア想像とプロトタイピング)
授業時間内の学修内容 各自が3Dプリンタでプロトタイピングした製作物または3D-CADイメージを用いて進捗を報告すること.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,Design thinking, Value proposition design, Prototyping
事前学修の内容 進捗報告を5分程度で行えるよう準備しておくこと.
事前学修の時間 60分
事後学修の内容 3Dプリンタによる出力を完了する.
最終レポートの為に実施内容をこまめに文書化しておくこと.
事後学修の時間 210分
自由記述欄
第13回 概要 13.自己設定型課題3(テストを踏まえた問題の再定義)
授業時間内の学修内容 3Dプリンタで出力した製作物を提示し,ニーズ元でのテスト方法を発表する.
フィードバックに基づいて,テストでの実施事項をレポート作成する.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,Design thinking, Value proposition design, Prototyping
事前学修の内容 製作物が完成次第,製作物の評価方法を考案し報告する準備をしておくこと.
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 ニーズ元でのテストを実施する.(報告に使用するため,ニーズ元へのヒアリングや製作物が使用されている場面の録画を行っておくこと.)
最終レポートの為に実施内容をこまめに文書化しておくこと.
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第14回 概要 14.自己設定型課題4(プロトタイピング2)
授業時間内の学修内容 ニーズ元での評価結果と改善案の提案を一人5分で発表すること.
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,Design thinking, Value proposition design, Prototyping
事前学修の内容 ニーズ元の評価を踏まえて製作物の改善案を考案し,CADの修正を行っておくこと.
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 再設計案が承認され次第,3Dプリンタで製作物を出力すること.
最終レポートの為に実施内容をこまめに文書化しておくこと.
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第15回 概要 15.自己設定型課題5(製作物の最終報告)
授業時間内の学修内容 最終報告会にて,新旧の製作物を用いて改善点が具現化できたか結果を報告する.
(1人約5分)
本演習の総括を行う.(60分)
キーワード(Key Word(s)) 3次元CAD、モデリング法、アセンブル法、設計法,製図学,Design thinking, Value proposition design, Prototyping
事前学修の内容 再設計案が承認され次第,3Dプリンタで製作物を出力すること.
また,最終報告の準備をすること.
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 各自が1年間の講義の振り返りを行っておくこと.
該当者は自己設定型課題のまとめをレポートとして再提出すること.
事後学修の時間 180分
自由記述欄

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