三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 医学部医学科 ・生体の構造と機能
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
授業科目名 神経解剖学
しんけいかいぼうがく
Neuroanatomy
単位数 「生体の構造と機能」として18 単位
ナンバリングコード
medc-medc-ANAT-2201-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

スケジュール表による

7月から9月に脳実習のための講義(組織学の特別講義の前の5・6限に入っているので注意すること)を3回行なったのち、10月に3回の対面実習と1回の特別講義(後述)を行う。詳細はスケジュール表を参照。1回目の脳実習前には解剖実習室において説明をしたのち、実習に入る。2日目の脳実習前には特別講義(基礎第2講義室)を行なったのち、実習(解剖実習室)に入る。3回目の脳実習は口頭試問の予定。詳細はMoodleに記載するので参照すること。本試験は10月、再試験は11月の予定だが、講義・実習日と曜日が異なるため、スケジュール表を確認すること。また、台風などにより、講義・実習が開催できなかったときのため、10月に2回予備日を設定してある。

開講時間 火曜日 5, 6, 7, 8, 9, 10時限; 木曜日 5, 6, 7, 8, 9, 10時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 講義(先端医科学教育研究棟 3階 基礎第2講義室)
実習(先端医科学教育研究棟 2階 解剖実習室)

担当教員 ◯後藤英仁, 稲葉弘哲(医学部) 柏原哲郎(非常勤講師) 松原年生(非常勤講師)

◯GOTO, Hidemasa INABA, Hironori KAYAHARA, Tetsuro MATSUBARA, Toshio

実務経験のある教員 後藤英仁は小児科医として5年程度勤務した経験がある。松原年生は脳神経外科医として10年以上勤務した経験がある。当該授業は正常の解剖学構造を取り扱い、実務経験と直接関係がある。

SDGsの目標
連絡事項 全面対面講義、実習を基本とする。
講義は組織学の特別講義の前(5・6限)に開催されるのでスケジュール表を確認のこと。特別講義は2回目の脳実習前に開催される。つまり、講義は計4回となる。実習は試問を含め3回ある。
社会状況等に応じて、講義および実習形態は柔軟に変更する可能性がある。その場合、Moodleを介したメールで通知する。

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 人体の解剖学のうち、中枢神経(特に、脳)の解剖を学ぶ
学修の目的 中枢神経組織の解剖学特徴を知り、脳における機能局在および神経回路が理解できるようになることを目的とする。
学修の到達目標 中枢神経の解剖を学ぶと同時に、将来、神経生理学を理解するうえで必要な神経回路についても理解する。また、脳の機能局在を深く理解することで、神経内科および脳外科疾患における機能損傷を理解できる基盤をつくる。さらに、ご尊体に対する感謝および畏敬の念をもって実習することで、医師になるうえで必要な高い倫理観をもって行動できるようになる。

医学教育モデル・コア・カリキュラムに定められる以下の項⽬が学習到達⽬標となる
A. 医師として求められる基本的な資質・能⼒
A-1) プロフェッショナリズム
A-2)医学知識と問題対応能力
A-8)科学的探求
A-9) 生涯にわたって共に学ぶ姿勢
ご献体をご提供いただいた故人およびその家族の尊いお気持ちを深く理解することで、人に対する尊厳を学び、医師の職責を自覚する。また、医学的問題を議論する際に正しい医学的ソースから常に新しい情報を入手し、問題を解決できるようになる。

C. 医学一般
C-1) 生命現象の科学
C-2) 個体の構成と機能
C-4) 病因と病態
中枢神経の正常形態を正確に理解できる。また、神経伝達路を正確に理解し、その機能不全によって引き起こされる神経症状を説明できる。

D. 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療
D-2) 神経系
D-4) 運動器(筋骨格)系
D-5) 循環器系
神経伝達路およびその機能について正確に理解し、その機能不全によって引き起こされる神経症状を説明できる。また、脳の血液循環を理解し、脳出血・脳梗塞などがもたらす症状を説明できる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○「態度」・豊かな人間性と高い倫理観を持って行動できる。
○「態度」・科学的根拠に基づいて考え、判断することができる。
 「態度」・地域医療の実践に必要な使命感と責任感を有している。
○「態度」・生涯を通して自らを高めていく態度と医科学の進歩を追求する研究心を持っている。
○「技能」・患者の身体的、ならびに社会心理的状況を科学的、統合的に評価し、全人的医療を実践できる。
 「技能」・医学・医療の国際化に対応できる「語学力」「自己表現力」「多文化理解力」を有している。
 「技能」・医療チームで必要な「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「協調性」を理解し、多職種連携によるチーム医療に参加することができる。
○「知識」・医療実践に必要な医学・医療の知識を修得している。
○「知識」・社会人と医療人に求められる豊かな知識と教養を有している。
 「知識」・地域と国際社会で求められる保健・医療・福祉を理解している。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 試験の受験資格は、学部の規定(講義の2/3以上の出席および口頭試問を含む全ての実習の出席)を満たすことに加え、宿題を指定の期間内に提出する回数が全体の2/3以上になることで初めて得られる。(試問を含む)各実習の評価点の平均点(最大25点)+本試験の成績(最大75点)の合計(100点満点)で評価し、60点以上を合格とするが、成績評価の詳細はMoodleで確認すること。なお、再試験の配点も本試験と同様で60点以上を合格とするが、その際の最終評点は60点とする。講義出席の認定方法は、カードキーによる講義出欠管理システムを用いる(認定方法の詳細はMoodle上に示す)。実習は課題の提出または口頭試問の合格をもって出席と認定する。なお、今年度は特別講義(出席の認定方法は同じ)を1回予定している。
授業の方法 講義 実習

授業の特徴

PBL

実地体験型PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業アンケート結果を受けての改善点 脳実習の評価点が低いとの意見が多かったので、20点から25点に上昇させました。ただし、宿題(小テスト)の配点が高い、試験の点数が低いという意見も多かったので、今年度は小テストの点数は評価点に加えず(ただし、基準に満たない学生さんを救済するかの判断材料にこの評点は使う)、試験の点数を60点から75点に上げました。
教科書 特定の教科書を指定しないが、生協から配布される「三重大学医学科推薦図書目録」を参照し、自分に合う教科書を最低一つ選ぶことを推薦する(参考図書も参照)。
参考書 もっとよくわかる!脳神経科学(羊土社)、神経解剖学講義ノート(金芳堂)、神経科学(西村書店)、カラー図解脳神経ペディア(羊土社)、臨床神経解剖学(エルゼビア・ジャパン)、ブルーメンフェルト カラー神経解剖学(西村書店)、ハインズ神経解剖学アトラス(メディカル・サイエンス・インターナショナル)、ワックスマン脳神経解剖学(西村書店)
オフィスアワー 必ず、事前に予約を取ること。e-mail(連絡先 kaibo-1@med.mie-u.ac.jp)での連絡そのものはいつでも可能であるが、こちらがすぐに対応できない場合もあるので、時間的に余裕をもって連絡すること。面談の場合は返信時に場所および時間を伝える。
受講要件 神経解剖学の資料をもとに作成されたオンデマンド動画を視聴し、神経解剖学の各宿題(Moodle上の小テスト形式)を指定の期限内に指定回数以上(全体回数の2/3以上)提出していること(詳細はMoodle参照のこと)。期限内に宿題を提出した回数が全体の2/3未満の場合は試験の受験資格を失う(つまり、当該年度に単位認定はされない)。この宿題(小テスト)を実施する際に参考となる資料、この資料を元に授業内容を録画したオンデマンド講義の動画はMoodle上にアップロードする。
予め履修が望ましい科目
発展科目 神経生理学、神経内科学、脳神経外科学
その他 本学の教育⽬標である4つの力に対して、以下のウェイトをおいた授業を⾏います。
「感じる力」=30%
「考える力」=30%
「コミニュケーション力」=20%
「生きる力」=20%

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=16372
キーワード 大脳、小脳、中脳、橋、延髄、髄膜、脳溝、脳回、皮質脊髄路、内包、体性感覚路、視床、内頸動脈、椎骨動脈、ウィリス動脈輪、大脳動脈、大脳基底核、視覚路、脳神経
Key Word(s) Cerebrum, Cerebellum, Midbrain, Pons, Medulla oblongata, Meninges, Sulcus, Gyrus, Corticospinal tract, Internal Capsule, Somatosensory tract, Thalamus, Internal carotid artery, Vertebral artery, Circle of Willis, Cerebral arteries, Basal ganglia, Visual pathway, Cranial Nerves
学修内容 講義:脳実習に必要な知識を3回に分けて講義し、特別講義を1回開催する。脳実習講義は組織学の特別講義の前(5・6限)に開催されるのでスケジュール表を確認のこと。特別講義は2回目の脳実習前に開催される。つまり、講義は計4回となる。
脳実習:3回に分けて行う(詳細は上述)。
事前・事後学修の内容 予習:Moodleに「神経解剖学」の基礎知識を学ぶための授業資料およびそれを説明したオンデマンド動画をアップロードするので、それを参考に勉強すること。その後、「宿題」を行い、Moodleに指定期限内に提出すること。
復習:脳標本写真や実際のご検体でみたものと教科書等にのっている情報を見比べ、全てのヒトに共通した部分と個体差が認められる部分を理解すること。
事前学修の時間:240分/回    事後学修の時間:240分/回

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