三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 教育学部・教育の基礎的理解に関する科目
科目名 教育相談
きょういくそうだん
Counceling in Educational Setting
受講対象学生 教育学部, A 類

学部(学士課程) : 2年次
75 期生
75期生(国・社・技コース) 
卒業要件の種別 必修
授業科目名 教育相談(2-1)
きょういくそうだん
Counceling in Educational Setting
単位数 2 単位
ナンバリングコード
educ-comn-CONS2301-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 火曜日 5, 6時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 松本 拓磨

MATSUMOTO, Takuma

実務経験のある教員 三重県教育委員会事務局研修企画・支援課教育相談班にて約10年間、教育相談業務に携わってきた。不登校や非行などの悩みを抱える子どもや保護者へのカウンセリング、学校との関係調整、教員に対する研修活動などに従事してきた経験から、今後教育現場に参加していくことを考えている学生に、現場の様子と課題について周知しながら、教育相談の基本的な考えについて講義を行う。

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 毎回の講義において、授業前半で文献購読、後半で学生による観察発表を行う。前半の文献では、問題行動を起こす子どもや保護者の背景にどのような心理的問題があるかを、トラウマの観点から整理し、そうした背景を持つ人と関わる際に、教員の側に生じる様々な心理反応について理解を深める。また、後半では日常生活における子どもや大人の振る舞いを観察することを通して、そこで生じている心理的な力動についてディスカッションを行う。
学修の目的 学校現場において、子どもが学校や教師にとって困る様々な行動をとることがあるが、それは子どもの側、あるいは保護者の側からのSOSであるという認識のもと指導に当たる必要がある。そのため、学生は問題行動を起こすほかない生徒や保護者の背景について、心理的、経済的、社会関係的、歴史的な様々な問題が起こってきていることについて学ぶことが重要である。特に昨今学校現場では保護者への対応の重要性がますます大きくなっており、教育相談業務においても主要なテーマとなっている。近年臨床心理学の分野ではトラウマというキーワードの下に、心理的、経済的、社会関係的、歴史的な問題が集約されてきているため、本年度はトラウマをテーマに教育相談を学ぶ。後半の子ども観察のディスカッションでは、現代の仏の子どもの振る舞いや心の動きを学びながら、ディスカッションを通じて自分と異なる視点と触れ、新しい考えが生じていくプロセスを体験することを目的とする。
学修の到達目標 生徒や保護者の言動の背景にある物事を想像できる。
他者と話し合える言葉を身に付ける。
何気ない自分の考えが話し合いを通じて発展し、子どもや保護者の理解につながることを体験し理解できる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○教育をめぐる現実的課題について、専門的知識に基づいて適切な対応を考えることができる。
○教育に関する課題を意識した実践を企画・運営し、関係者と協力して問題解決に取り組むことができる。
○教育に関わる職業人に求められる使命感・責任感を持ち、異文化、多世代の人と連携・協力することができる。
○自律的な学習者として、主体的に学び、振り返ることができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 授業へのコミットメント(45%)とレポート(55%)による。
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

問題自己設定型PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
キャリア教育の要素を加えた授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 学生からの要望の検討により改善を適宜行う。
教科書 『トラウマインフォームドケア』野坂佑子著,日本評論社
参考書
オフィスアワー
受講要件 子どもを観察するフィールドがあること
初回オリエンテーションに必ず参加すること
予め履修が望ましい科目
発展科目
その他 参加にあたって文献を熟読し、レジュメにまとめ授業で発表することと、実際に子どもを観察し、記録にまとめ発表することが必要です(レポートとして採点対象)。また発表者であるかどうかに限らず、ディカッションに積極的に参加することが求められます。子どもを観察するフィールドや記録の仕方についてはオリエンテーションで説明します。また初回に発表者などの係決めを行いますので、受講希望者は必ず出席してください。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 教育相談、トラウマインフォームドケア、子ども観察
Key Word(s) counseling in educational setting,trauma-informed care,child observation
学修内容 第1回 オリエンテーション
第2回 文献講読(第一章「何が起きているの?-問題行動の背景」)、ディスカション
第3回 文献講読(第二章「トラウマについて理解する」)、子ども観察、ディスカッション
第4回 文献購読(第三章「トラウマにまつわるよくある誤解」)、子ども観察、ディスカッション
第5回 文献購読(第四章「トラウマが発達に及ぼす影響」)、子ども観察、ディスカッション
第6回 文献購読(第五章「トラウマティックな関係性の再演1 トラウマを体験するということ」)、子ども観察、ディスカッション
第7回 文献購読(第六章「公衆衛生としてのトラウマインフォームドケア」)、子ども観察、ディスカッション
第8回 文献購読(第七章「トラウマインフォームドケアの基本的概念)、子ども観察、ディスカッション
第9回 文献購読(第八章「トラウマインフォームドケアを始めよう」)、子ども観察、ディスカッション
第10回 文献購読(第九章「児童福祉・母子保健領域でのトラウマインフォームドケア)、子ども観察、ディスカッション
第11回 文献購読(第十章「非行・犯罪領域でのトラウマインフォームドケア)、子ども観察、ディスカッション
第12回 文献購読(第十一章「支援関係におけるトラウマの影響」)、子ども観察、ディスカッション
第13回 文献購読(第十二章「安全で健康な組織づくり」)、子ども観察、ディスカッション
第14回 文献購読(第十三章「回復に向かう支援者と組織」)、子ども観察、ディスカッション
第15回 総括
事前・事後学修の内容 参加にあたって事前事後に文献を熟読すること。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

Copyright (c) Mie University