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科目の基本情報

開講年度 2017 年度
開講区分 教養教育・教養統合科目・国際理解・現代社会理解
受講対象学生 学部(学士課程) : 1年次, 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修 選択
授業科目名 社会学B
しゃかいがくびー
Sociology B
授業テーマ 社会問題の社会学
単位数 2 単位
分野 社会 (2014年度(平成26年度)以前入学生対象)
開放科目 非開放科目
市民開放授業 市民開放授業ではない
開講学期

後期

開講時間 水曜日 1, 2時限; 木曜日 7, 8時限; 金曜日 3, 4時限
開講場所

担当教員 林原 玲洋(教養教育機構)

HAYASHIBARA, Akihiro

学習の目的と方法

授業の概要 この授業では,初心者向けに簡素化したディベートのルールに則って,さまざまな社会問題について論じる練習をします.

ディベートとは,(1)「YES/NO」で答えられる問い(論題)を設定して,肯定側と否定側に分かれ,(2)あらかじめ収集(リサーチ)しておいた証拠(エビデンス)にもとづいて,(3)対論者よりも自分の議論の方が優れていることを示し,(4)第三者である審判(ジャッジ)を説得する,(5)知的ゲーム(明示的なルールを持つ遊び)です.ときに誤解も見受けられますが,口先だけで相手を言い負かすようなものではなく,周到な準備と訓練を要するものです.

討論・対話力の訓練に適した方法ではあるのですが,初学者が本格的なディベートを実践するには,いくつか困難があります.とりわけ,反論や判定にあたっては,相手がどのような議論を構築しているのか,その構造を正確に把握する必要があるのですが,耳で聴いてメモ(フローシート)を取るという方式でこれを達成できるようになるのは,相当の上級者になってからです.

そこで,この授業では,初学者向けに講師が考案した「論証ゲーム」という方式で,ディベートの練習をおこないます.論証ゲームとは,論証上の機能が割り当てられたコマを,肯定側と否定側が交替で配置しながら発話することで,議論の構造を協同で図解しつつ,あらかじめ提供された(または宿題として持参した)証拠カードの活用を目指すものです.
学習の目的 (1)受益者(メリットを享受するひとびと)と受苦者(デメリットを強いられるひとびと)の両者の立場に立つことができるようになること(共感),(2)メリット/デメリットを論理的・批判的に分析して(論理的・批判的思考力),それらを裏づける証拠を収集し(情報受発信力),具体的な解決策を立案できるようになること(問題解決力),および,(3)自分と意見が異なる相手とも,冷静かつ活発に議論できるようになること(討論・対話力)を,学習の目的とします.
学習の到達目標 あたえられた論題について,論証ゲームのルールに即して予測・評価・批判・再反論の各論点を発想できるようになることを,学習の到達目標とします.
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  • ○共感
  •  倫理観
  •  モチベーション
  •  主体的学習力
  •  心身の健康に対する意識
考える力
  •  幅広い教養
  •  専門知識・技術
  • ○論理的思考力
  •  課題探求力
  • ○問題解決力
  • ○批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○情報受発信力
  • ○討論・対話力
  •  指導力・協調性
  •  社会人としての態度
  •  実践外国語力
生きる力
  •  感じる力、考える力、コミュニケーション力を総合した力

授業の方法 講義 演習

授業の特徴 能動的要素を加えた授業 グループ学習の要素を加えた授業 Moodle

教科書 教科書は指定しません.適宜プリントを配付します.
参考書 宮内泰介,2013,『グループディスカッションで学ぶ社会学トレーニング』三省堂.
成績評価方法と基準 平常点60%,期末レポート40%,計100%(合計が60%以上で合格).平常点は,論証ゲームへの参加度で評価します.なお,期末レポート未提出の場合は失格とします.
オフィスアワー 時間帯:毎週金曜15:00~16:00
場所:教養教育校舎1号館2階213
※上記以外の時間帯に訪問を希望する場合は,メールで問い合わせてください.
受講要件
予め履修が望ましい科目
発展科目
授業改善への工夫 履修者数が30名前後の場合は,クリッカーを活用する予定です.
その他 履修者数が30名以下の場合は,ランダムに編成された5名前後のグループごとに論証ゲームを実施する予定です.一方,履修者数が30名を大幅に超えた場合は,クラス全体で論証ゲームを実施する方式となります.どちらの方式を取るかは,履修者の動向をふまえて,第3回の授業終了後に決定します.

授業計画

キーワード 社会問題,ディベート,事実判断/価値判断,論証,受益者/受苦者
Key Word(s) social problem, debate, fact/value dichotomy, argumentation, beneficiary/victim
学習内容 第1回 ガイダンス:ディベートで学ぶ社会学
第2回 議論の要素:事実判断と価値判断
第3回 議論の構造:論証マップ
第4回 ディベートの構造:予測と評価
第5回 予測による理由づけ:因果関係の分析
第6回 答えの戦略:プランとカウンタープラン
第7回 評価による理由づけ:受益者と受苦者
第8回 証拠による裏づけ:統計・権威/決議・事例
第9回 三重大学は友だちづくりを支援すべきか
第10回 論証マップの文章化(前編):問いの設定 ※レポート出題
第11回 論証マップの文章化(後編):段落の構成
第12回 コンビニの深夜営業を規制すべきか
第13回 選挙に「女性枠」を設けるべきか
第14回 差別表現を規制すべきか
第15回 論証マップの口頭発表 ※レポート発表
※第9回以降の論題は差し替える場合があります.
※履修者数が多い場合は,第14回と第15回の2回を「論証マップの口頭発表」(レポート発表)に充てます.
学習課題(予習・復習) 予習 論証ゲームをおこなう回は,前の週に発表される論題について,論証マップを描いてくる(あらかじめ賛成理由と反対理由を考えてくる)ことを宿題とします.

復習 期末レポートは,自ら設定した論題について,肯定側/否定側の議論を文章にまとめる,というものになります.出典を明記できる証拠を添えると,それだけ評価が高くなりますので,授業と並行してリサーチ(証拠の収集)を進めてください.
ナンバリングコード(試行) LISOCI1

※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。 ナンバリングコード一覧表はこちら


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