三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学部
受講対象学生 資源循環学科・農業生物学教育コース
学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
教育コース必修科目
授業科目名 草地・飼料生産学
そうち・しりょうせいさんがく
Grassland and Feed Science
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Reso-2131-009
開放科目 開放科目    
  他講座の学生の受講可, 他類の学生の受講可, 他学科の学生の受講可, 他学部の学生の受講可
受講人数の上限を50名とする。
開講学期

前期

開講時間 木曜日 3, 4時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 生物資源学部

担当教員 近藤 誠(生物資源学部 資源循環学科)

KONDO, Makoto

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 畜産では、人間が消化できない植物資源を、家畜の体を通すことによって私たちの健康に寄与する乳や肉を生産することができます。一方、現代では穀物なども家畜の飼養管理に欠かせない資源として利用されています。本講義では、植物(飼料)資源が身近な食品である乳や肉に転換されるまでの過程を理解するとともに、家畜生産における資源の循環と環境とのかかわりについて考えます。また、東海地域における飼料生産、乳肉生産の状況についても学びます。
この講義は三重大学の目標である4つの力の「考える力」、「生きる力」を身につけるため、生物資源学部のディプロマポリシーである科学的で論理的な思考を修得することを目指します。
学修の目的 乳肉生産に使われる多様な飼料資源の特性を理解するために、それらに含まれる栄養成分と反芻家畜による消化吸収および代謝を関する基礎的な知識を修得します。また家畜の栄養要求に見合う飼料の適正や飼料生産および家畜生産にかかわる資源の循環、環境への影響について理解します。
学修の到達目標 飼料資源と反芻家畜による利用についての専門的知識を身につけ、それらを当該分野の科学研究や生産現場を理解する際に活用できるようになる。そのために、以下の到達目標を設定します。
(知識)
飼料の特性、家畜による栄養素の消化吸収および代謝、家畜生産にかかわる資源の循環、環境への影響に関する基礎知識を習得します。
(態度)
毎回のリフレクションシートや課題に積極的に取り組み、自分の疑問や意見をまとめて的確に提示することで、内容の理解を深めることができます。
(技能)
飼料生産、家畜生産、それらに関連する資源の循環についての課題に対して文献を調べ、論理的な文章でまとめることができます。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
 (1)幅広い教養と倫理観、国際感覚を身につけ、豊かな人間性を有している。
 (2)生命、環境、食料、健康等に関する生物資源学の基本的な知識と技術、経験を有している。
○(3)科学的で論理的な思考を展開することができ、計画的に問題の解決に取り組むことができる。
 (4)豊かなコミュニケーション能力を持ち、他者と協力して行動することができる。
 (5)社会の変化に柔軟かつ自律的に対応し、発展的に生きていくことができる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  •  論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

○ JABEE 関連項目
成績評価方法と基準 毎回の事前・事後の課題50%、レポート課題10%、期末試験40%、計100%(合計が60%以上で合格とする)。
(知識)事前・事後の課題の内容30%、期末試験40%で評価します。
(態度)事前・事後のリフレクションシート、課題の提出状況10%評価します。
(技能)レポート課題20%で評価します。
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 質問等について次の講義で解説するようにする。
教科書
参考書 乳牛栄養学の基礎と応用(デーリィ・ジャパン社)、動物の飼料第2版(文永堂出版)、動物の栄養(文永堂出版)、家畜飼養の基礎(農山漁村文化協会)、日本標準飼料成分表(畜産中央会)、 日本飼養標準・乳牛(畜産中央会)
オフィスアワー 毎週金曜日12:00〜14:30、生物資源学研究科校舎 4階443号室
あらかじめ、メール等でアポイントをお願いします。
受講要件
予め履修が望ましい科目 動物生産学の履修が好ましい
発展科目 動物機能学
その他 教員免許・各種資格取得に関連した科目 (注 : 必ず入学年度の学修(習)要項で確認してください)
予習と復習を兼ねた課題を毎回の講義で課す。自分自身で毎週課題を行ってから講義を受ける。

授業計画

各回
共通
MoodleのコースURL
第1回 概要 草地からの乳・肉生産の意義
授業時間内の学修内容 初めに15回分の講義の説明を行います。その後、私たちの食生活や健康に対する乳や肉の役割、意義について考えます。
キーワード(Key Word(s)) 牛乳、乳製品、肉類、栄養、健康
milk, dairy product, meet, nutrition, health
事前学修の内容 身近な食品で、牛乳、乳製品、肉類が使われているものを列挙する。
また、人間の健康と牛乳、乳製品、肉類の関係を調べておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第2回 概要 牧草類の種類とその特徴
授業時間内の学修内容 反芻動物に使われる飼料の概要を説明し、その後、主要な飼料である牧草について説明します。
キーワード(Key Word(s)) イネ科牧草、マメ科牧草、寒地型牧草、暖地型牧草
grass, legume, temperate grass, tropical grass
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第3回 概要 飼料原料の種類とその特徴
授業時間内の学修内容 飼料原料として穀類、糟糠類、油粕類、製造粕類を挙げ、それらに含まれる栄養成分について説明します。
キーワード(Key Word(s)) concentrate, nutrients,
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第4回 概要 飼料成分と栄養(1)デンプン
授業時間内の学修内容 乳牛や肉牛のエネルギー源として使われるデンプンについて、主に反芻動物の第一胃内における発酵と生成物(短鎖脂肪酸)の体内での利用について説明します。
キーワード(Key Word(s)) starch, rumen, fermentation, digestion, short-chain fatty acid
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第5回 概要 飼料成分と栄養(2)タンパク質,窒素化合物
授業時間内の学修内容 反芻動物の第一胃、第四胃、小腸におけるタンパク質の消化と、体内における窒素代謝について説明します。
キーワード(Key Word(s)) protein, nitrogen, rumen, digestion
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第6回 概要 飼料成分と栄養(3)繊維
授業時間内の学修内容 反芻動物の飼養管理に欠かせない繊維について、繊維の構成成分、第一胃内における発酵、繊維の物理的な役割と反芻の意義について説明します。
キーワード(Key Word(s)) fiber, rumen, digestion, rumination
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第7回 概要 飼料の化学成分と分析法
授業時間内の学修内容 飼料中の栄養素(化学成分)の分類とそれらの分析方法について説明します。
キーワード(Key Word(s)) nutrient composition, chemical analysis
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第8回 概要 飼料の栄養価と飼料設計
授業時間内の学修内容 乳牛を対象に、栄養要求量とそれを満たすための飼料設計について説明します。また飼料設計の計算を行います。
キーワード(Key Word(s)) nutrient requirement for dairy cattle
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第9回 概要 飼料の貯蔵
授業時間内の学修内容 牧草の貯蔵方法(乾草調製、サイレージ調製)について説明します。サイレージについては発酵貯蔵の原理について説明し、サイレージ調製の実演を行います。
キーワード(Key Word(s)) hay, silage, lactic acid bacteria
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第10回 概要 草地における植物-動物生産
授業時間内の学修内容 放牧について説明します。
キーワード(Key Word(s)) grazing
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第11回 概要 草地畜産と環境
授業時間内の学修内容 家畜生産に伴う環境負荷について説明します。
キーワード(Key Word(s)) environmental issue of livestock production
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第12回 概要 未利用資源の飼料利用
授業時間内の学修内容 食品製造や農業生産で発生する副産物の飼料利用について説明します。
キーワード(Key Word(s)) food-industrial by-product, agro-industrial by-product
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第13回 概要 飼料の安全性
授業時間内の学修内容 主にBSEの事例から飼料の安全性について説明します。
キーワード(Key Word(s)) feed, safety, BSE
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第14回 概要 地域資源を活用した家畜生産の事例
授業時間内の学修内容 三重県や愛知県でも行われている飼料用イネの生産と酪農における利用を事例として、家畜生産における資源の循環について考えます。
キーワード(Key Word(s)) forage rice
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第15回 概要 第1回~第14回についての総括
授業時間内の学修内容 飼料資源と家畜生産について第1回から14回分の内容を振り返ります。
キーワード(Key Word(s)) feed resource, livestock production
事前学修の内容 Moodleに掲載してある予習課題を行い、事前にMoodle上に提出しておく。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 Moodleに提示する復習課題を行い、次回までにMoodle上で提出する。
Moodleに掲載されている資料(補足説明や関連する記事)を読んでおく。
全員分のリフレクションシートの質問とその返答を読み、講義内容を振り返る。
事後学修の時間 120分
自由記述欄

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