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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2023年度以前入学生対象
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次, 5年次, 6年次
選択・必修
授業科目名 アジア・オセアニアの社会A
あじあ・おせあにあのしゃかいえー
Asian and Oceanian Societies A
単位数 2 単位
受講対象学生 2024年度以降入学生対象
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 文化人類学特論B
ぶんかじんるいがくとくろん
Lecture on Cultural Anthropology B
単位数 2 単位
ナンバリングコード
humn-cult2120-036
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期

開講時間 水曜日 3, 4時限
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 深田淳太郎

Juntaro FUKADA

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 人間は一人では生きていけない。自らを取り巻く自然環境を利用し、周囲にいる人々と様々な形で関係し、いろいろなモノを交換し、助け合うことではじめて生きていくことが出来る。経済史家カール・ポランニーはこのような、人間が生きていくための周囲の環境との様々なやり取りを指して「実体的な経済」と呼んだ。本講義では、この「実体的な経済」という観点から、アジア・オセアニア地域のさまざまな社会を見ていく。
学修の目的 アジア・オセアニア地域におけるいくつかの社会の事例を取り上げ、「実体的な経済」の観点から捉え直していく。当該地域における人々の多様な生のあり方について学ぶと同時に、より普遍的な意味で人間の社会がどのように成り立っているのかについて考える。もちろん「アジア・オセアニア地域におけるいくつかの社会」の中には、現代日本社会も含まれる。私たち自身の経済観念や行動を、いわゆる市場主義経済の原理を超えたより広い観点から捉え直す。
学修の到達目標 ・アジア・オセアニアに暮らす多様な人々の生活について知る。
・われわれ自身の社会も含めて、人間の社会が「実体的な経済」の観点からはどのように捉えることができるのかについて考えることができる。
・市場主義経済を歴史的観点から捉え直し、「経済合理性」の多様性について考えることが出来る。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
○変動激しい現代社会・地域社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
○変動激しい現代社会・地域社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
○自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
○国際社会と地域社会の一員という自覚をもち、その発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  •  表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  •  問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 期末および中間試験(あるいはレポート)60‐70%
コメントシート30₋40%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業
その他、能動的要素を加えた授業(ミニッツペーパー、シャトルカードなど)

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点 授業方法についてあるいは内容についての質問、要望はコメントシートに書くか、授業後に直接言いに来て下さい。なるべく対応していきたいと思います。
教科書 特定の教科書は使用しません。
参考文献は講義内で紹介します。
参考書 クリス・ハン、キース・ハート著(2017)『経済人類学』(水声社)
デヴィッド・グレーバー(2012)『負債論』(以文社)
深田淳太郎ほか編(2009)『経済からの脱出』(春風社)
オフィスアワー ・事前にメールでアポイントをとってください。
・Zoomでも対応します。
受講要件 後期開講のアジア・オセアニアの社会Bと合わせて受講することが望ましい
予め履修が望ましい科目 教養の文化人類学、文化人類学概論
発展科目 アジア・オセアニアの民族と文化A、B
アジア・オセアニアの社会B
アメリカの民族と文化A、B
比較文化論
その他

授業計画

MoodleのコースURL https://moodle.mie-u.ac.jp/moodle35/course/view.php?id=18977
キーワード 贈与、再分配、市場交換、グローバリゼーション、ポランニー
Key Word(s) gift, re-distribution, market exchange, globalization, Karl Polany
学修内容 授業方法も現時点(1月に執筆しています)では確定していないので、以下の予定はとりあえずのものである。それほど大きくは変わらないが、いずれにしても受講生の様子を見ながら内容は柔軟に変更することがある。

1.イントロダクション
2.二種類の交換経済Ⅰ:商品売買と贈り物の違い
3.二種類の交換経済Ⅱ:商品売買と贈り物の共通点
4.映像鑑賞:西太平洋の遠洋航海者「クラ交換」
5.交換する生き物としての人間:助け合えというの命令
6.社会を成立させる交換:レヴィ=ストロースの親族理論
7.映像鑑賞:西ティモールの廃品回収
8.社会に埋め込まれた経済:ポランニーによる交換の三類型
9.伝統経済と市場経済の関係:グローバル化の中のローカル社会
10.お金で買えない価値はあるかⅠ:そもそも貨幣とは何か
11.お金で買えない価値はあるかⅡ:日本円と貝殻貨幣
12.経済化される人間の身体Ⅰ:血を集めるもっとも効率的な方法とは
13.経済化される人間の身体Ⅱ:臓器移植の経済学
14.経済合理性を作り出す:汚職とインサイダー取引と市場経済
15.まとめ
事前・事後学修の内容 講義内で参考文献や映像資料などを指示するので、復習・予習として可能な限り読む(視聴する)こと。
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

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