三重大学ウェブシラバス


シラバス表示

 シラバスの詳細な内容を表示します。

→ 閉じる(シラバスの一覧にもどる)

科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学研究科(博士前期課程)生物圏生命科学専攻
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次
選択・必修 選択必修
授業科目名 水産物品質学演習
すいさんぶつひんしつがくえんしゅう
Seminar on Quality of Marine Products
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Life-5272-006
開放科目 非開放科目    
開講学期

通年

開講時間
開講時期は掲示あるいはメールにて周知します。
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 開講場所は掲示あるいはメールにて周知します。

担当教員 岡﨑 文美 (生物資源学研究科 生物圏生命科学専攻)

OKAZAKI, Fumiyoshi

実務経験のある教員 【教員名】 岡﨑 文美
【実務経験】総合化学企業におけるバイオプロセス研究業務に従事.
【講義内容との関連性】総合化学企業において,微生物による代謝工学および酵素工学による化学製品の新製法研究および新規機能性物質の基礎研究に従事した.これら実務経験より得た知識および技術を活かし,酵素反応を基盤とする生体内の代謝反応の基礎に関する理解を目指すとともに,社会との繋がりを意識した実学的教育を行う.

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 ・水産物の品質についての科学的測定法の原理やデータの薬物速度論的解析,さらにHACCPの基本概念について講義し,品質管理の実際的管理プログラムや解決シミュレーションについて課題を与え,レポートを作成する.
・水産物品質学研究の概要および主要な研究課題、研究方法、文献の読み方などを講義する。次いで、水産物品質学研究に関する最新の論文を抄読し、議論することで、研究のデザインや進め方を学修する。
(DP,CPとの関連)三重大学の目標である4つの力を身につけるため,生物資源学研究科博士前期課程のDPである(3)科学的・論理的思考と問題抽出・解決力,(4)他者と協調して問題解決に取り組む力を身につけることを目指す.
学修の目的 ・水産物の品質についての科学的測定法の原理やデータの薬物速度論的解析,さらにHACCPの基本概念について理解できる。
・水産物品質学研究の概要および主要な研究方法を理解する。学術論文の読み方理解するとともに資料のまとめ方、発表の仕方を学修する。これらを自身の研究のデザインや進め方に反映する。
学修の到達目標 ・水産物の品質,特に養殖魚介類の薬理学観点からの品質および水産加工の現場での品質管理における様々な問題点と対策について,HACCP関連のマニュアル等を用いて演習形式で教育し,品質管理の実際の運用を理解させることを目的とする.
・水産物品質学研究の概要を理解し、説明できる。学術論文を批判的に読むことの重要性を理解し、他者の研究を丁寧に考察、検証することができる。研究内容を他者に理解できるように発表できるようになる。研究のデザインや進め方を理解し、自身の修士論文研究をより良く進められるようになる。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  • ○心身・健康に対する意識
  • ○社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 演習取組(発表および議論)50%、レポート50%,計100%. (合計が60%以上で合格)
授業の方法 演習

授業の特徴

PBL

問題提示型PBL(事例シナリオ活用含)

特色ある教育

反転授業
プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

教員と学生のやり取りは日本語でも、英語による論文や教材の講読を含んだ授業
授業アンケート結果を受けての改善点 ・MoodleおよびTeamなどのグループウェアを活用して資料を事前に受講者間で共有する.
・受講者のプレゼンテーションスキルの向上を促し,受講者間の議論を促進する。
・発表内容に関する最近の研究トピックスを紹介し,興味を喚起する。
教科書 指定しない.
参考書 演習内のトピックスに従い,随時指定する.
オフィスアワー 岡﨑 文美: 随時可(メール【okazaki@bio.mie-u.ac.jp】等で事前連絡のこと。),場所 719室
受講要件
予め履修が望ましい科目 水産物品質学特論
発展科目 海洋生命分子化学特別研究 I,海洋生命分子化学特別研究 II,海洋生命分子化学特論
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 第1~15回:水産物の品質, 食品の安全評価,科学的測定法, HACCP, HACCP管理プログラム
第16~30回:酵素化学,応用酵素工学,遺伝子工学,環境DNA分析,応用微生物学,代謝化学,代謝工学
Key Word(s) 第1~15回:Safety of foods, Quality of marine products, Scientific evaluation method, Chemical analysis, HACCP, Management program for HACCP
第16~30回:Enzyme Chemistry, Applied Enzyme Engineering, Genetic Engineering, Environmental DNA Analysis, Applied Microbiology, Metabolic Chemistry, Metabolic Engineering
学修内容 本演習の前半(第1~15回)では,以下の内容について講義を行い,講義後に品質管理の実際的管理プログラムや解決シミュレーションについて課題を与え,レポートを作成する.レポートで理解度を確認して理解不足の点を再度解説する.

第1回:水産食品の品質と客観評価について
第2回:評価基準とグローバルスタンダードの関連性
第3回:食品の品質に関する科学的指標
第4回:科学的指標の分析・解析法
第5回:水産物の品質の科学的評価法
第6回:1~5回の振り返り
第7回:HACCPの基本概念
第8回:食品製造へのHACCPの応用
第9回:最近の我が国における品質管理とHACCPの動向
第10回:食品としての養殖魚介類
第11回:水産用医薬品の使用状況と使用基準
第12回:水産用医薬品と食品衛生法
第13回:薬理学観点からの品質
第14回:データの薬物速度論的解析
第15回:1~14回の講義についてのまとめ質疑応答

本演習の後半(第16~30回)では,水産物品質学研究に関する研究分野の最新の論文について精読,解説し,議論する。さらに,関連する研究項目や実験手技などについて自ら調べて解説することにより、理解を深める。

第16回:水産物品質学研究の概説
第17回:論文抄読法1「要点の把握およびまとめ方の検討」
第18回:論文抄読法2「テーマおよび問題の重要性の把握」
第19回:論文抄読法3「データ分析方法の妥当性の検討」
第20回:論文抄読法4「長所と短所の把握」
第21回:論文抄読法5「関連する他の論文との比較」
第22回:論文抄読法6「記述方法およびデータの構成の検討、次の展開の予測」
第23回:第17~22回の振り返りおよび議論・質疑応答
第24回:論文抄読1「酵素化学分野」
第25回:論文抄読2「応用酵素工学分野」
第26回:論文抄読3「遺伝子工学分野」
第27回:論文抄読4「環境DNA分析分野」
第28回:論文抄読5「応用微生物学分野」
第29回:論文抄読6「代謝化学・代謝工学分野」
第30回:第24~29回の振り返りおよび議論・質疑応答
事前・事後学修の内容 第1回.事前 水産食品の品質について(2時間)
    事後 客観評価の概念について(2時間)
第2回.事前 評価基準について(2時間)
    事後 グローバルスタンダードの概念について(2時間) 
第3回.事前 食品の品質に関する科学的指標(2時間)
    事後 科学的手法の原理(2時間)
第4回.事前 科学的指標の分析・解析法(2時間)
    事後 科学的指標の解析法(2時間)
第5回.事前 水産物の品質の科学的評価法(2時間)
    事後 科学的指標による評価(2時間)
第6回.事前 1~5回の振り返り(2時間)
    事後 理解不足の点の復習(2時間)
第7回.事前 HACCPとは何か(2時間)
    事後 HACCPの基本概念(2時間)
第8回.事前 食品製造へのHACCPの応用(2時間)
    事後 管理プログラムの作成(2時間)
第9回.事前 我が国におけるHACCPの動向(2時間)
    事後 HACCP導入の問題点(2時間)
第10回.事前 食品としての養殖魚介類(2時間)
    事後 養殖環境について(2時間)
第11回.事前 水産用医薬品の使用状況と使用基準(2時間)
    事後 使用基準の概念と運用(2時間)
第12回.事前 我が国の水産用医薬品について(2時間)
    事後 食品衛生法の歴史とポジティブリスト(2時間)
第13回.事前 薬理学観点からの品質(2時間)
    事後 食品衛生学観点からの品質(2時間)
第14回.事前 データの薬物速度論的解析(2時間)
    事後 薬物速度論的解析解析から使用基準の設定(2時間)
第15回.事前 1~14回の講義についてのまとめ(2時間)
    事後 問題点と理解度の確認(2時間)
第16~30回.
    事前学修: 発表者は論文を精読し、資料を作成する。他の受講者は事前配布資料等を用いた予習を行う.(2時間)
    事後学修: 発表者のプレゼン資料,配布資料,文献情報に基づく演習内容の復習を行う.(2時間)
事前学修の時間:120分/回    事後学修の時間:120分/回

Copyright (c) Mie University