三重大学ウェブシラバス


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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 生物資源学研究科(博士前期課程)共生環境学専攻
受講対象学生 大学院(修士課程・博士前期課程・専門職学位課程) : 1年次
選択・必修 選択必修
授業科目名 海洋気候学特論
かいようきこうがくとくろん
Advanced Ocean Climate
単位数 2 単位
ナンバリングコード
BIOR-Envr-5171-003
開放科目 非開放科目    
開講学期

前期集中

開講時間
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所

担当教員 山田 二久次(生物資源学研究科)

YAMADA Fukuji

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 修士に必要な地球流体力学の基礎および大気海洋変動等について学習し、海洋環境と修士論文で取り組みたい内容もしくは関心のある内容との関連性について考えます。論文検索、論文レビューの結果をプレゼンテーションの形式で発表します。
(育てたい資質や能力)この講義を通じて、海洋物理学の基礎を身につける。さらに、周辺関連分野との関係性について、自ら調べ、考察することを通じて、主体的に学ぶことができる能力を身につけます。
(DPとの関連)この講義は、三重大学の目標である4つの力「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」「生きる力」を身につけることを目指します。
学修の目的 海洋生態系および海洋生物資源は、海洋の物理的な環境に大きな影響を受けます。海洋は気候システムにおいて重要な役割を果たすため、複雑な環境・気候変動現象について理解を深めることは重要です。SDGsの目標である「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」を達成するためには、海に対する基礎知識や海洋循環の仕組みについて理解することは必須です。この講義を受講する院生は、海洋についての基礎的な知識を習得、理解すると共に、その知識を応用して海洋に関連する現象について研究、考察するを身につけることができます。
学修の到達目標 海洋の流れ等の定性的な理解に加えて、力学に重点を置いて学習することによって、様々な現象を物理的に理解することができ、他の環境・気候変動現象に応用することができます。
そのために、以下の学修到達目標を設定します。
(知識)海洋の流れ等の現象について、専門的な名称等の基礎知識を習得し、そのメカニズムを理解することができます。
(態度)レジュメ作成やプレゼンテーションの実施を通じて、主体的に学習に参加し、理解をより深めることができます。
(技能)プレゼンテーションの実施を通じて、プレゼンテーション能力を養うことができます。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  • ○リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 レジュメ(40%)、プレゼンテーション(60%)で評価します。レジュメは作成・提出が20%、内容が20%、プレゼンテーションは作成・提出が20%、内容が20%、発表態度が20%の内訳とします。
(知識)海洋環境との関連性について、レジュメ(20%)、プレゼンテーション(20%)の内容から評価します。
(態度)作成したレジュメ(20%)やプレゼンテーションファイル(20%)の提出から主体性を評価します。
(技能)発表会の様子から、プレゼンテーション能力(20%)を評価します。
授業の方法 講義 演習

授業の特徴

PBL

問題自己設定型PBL

特色ある教育

プレゼンテーション/ディベートを取り入れた授業
グループ学習の要素を加えた授業
Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点
教科書 必要に応じて適宜紹介する。
参考書 必要に応じて適宜紹介する。
オフィスアワー 担当教官室(401)で適宜対応
受講要件 物理、数学の基礎を学んでいること
予め履修が望ましい科目 大気海洋科学
発展科目
その他

授業計画

各回
共通
MoodleのコースURL
第1回 概要 授業の概要についてのガイダンス
授業時間内の学修内容 授業の進め方、課題や作業内容の説明、成績評価等についての解説する。
キーワード(Key Word(s)) ガイダンス(guidance)
事前学修の内容
事前学修の時間
事後学修の内容 授業の進め方、課題や作業内容の説明、成績評価等について確認しておく。
事後学修の時間 60分
自由記述欄
第2回 概要 海洋物理の復習(基礎力学、運動方程式等)
授業時間内の学修内容 専門以外の受講生がいることを考慮に入れ、基礎力学、運動方程式等について復習します。
キーワード(Key Word(s)) 基礎力学(Basic dynamics)、運動方程式(Equation of motion)、静水圧平衡(Hydrostatic balance)、連続式(Continuous equation)、乱流(Turbulence)
事前学修の内容 事前に配布する講義資料を熟読し、大まかな内容を理解しておく。
事前学修の時間
事後学修の内容 講義の内容を復習し、理解を深める。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第3回 概要 海洋物理の復習(外洋域の力学)
授業時間内の学修内容 専門以外の受講生がいることを考慮に入れ、海洋循環(風成循環)について復習します。
キーワード(Key Word(s)) 地衡流(Geostrophic current)、エクマン輸送(Ekman transport)、スベルドラップ平衡(Sverdrup balance)、西岸境界流(Western boundary current)
事前学修の内容 事前に配布する講義資料を熟読し、大まかな内容を理解しておく。
事前学修の時間 90分
事後学修の内容 講義の内容を復習し、理解を深める。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第4回 概要 海洋物理の復習(熱塩循環、世界の水温、塩分分布の特徴)
授業時間内の学修内容 専門以外の受講生がいることを考慮に入れ、海水の密度差が駆動力となる循環(熱塩循環)、特に深層循環と世界の海水の分布、海流について復習します。
キーワード(Key Word(s)) 熱塩循環(Thermohaline circulation)、深層循環(Abyssal circulation)、水温躍層(Thermocline)、黒潮(Kuroshio)、親潮(Oyashio)
事前学修の内容 事前に配布する講義資料を熟読し、大まかな内容を理解しておく。
事前学修の時間 90分
事後学修の内容 講義の内容を復習し、理解を深める。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第5回 概要 海洋物理の復習(沿岸の循環)
授業時間内の学修内容 専門以外の受講生がいることを考慮に入れ、内湾、沿岸域の循環について復習します。
キーワード(Key Word(s)) 潮汐(Tide)、潮流(Tidal current)、河口(Estuary)、熱塩フロント(Thermohaline front)
事前学修の内容 事前に配布する講義資料を熟読し、大まかな内容を理解しておく。
事前学修の時間 90分
事後学修の内容 講義の内容を復習し、理解を深める。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第6回 概要 海洋物理の復習(気候変動と海洋の関連)
授業時間内の学修内容 専門以外の受講生がいることを考慮に入れ、気象、気候変動と関連する海洋の変動、大気海洋相互作用について復習します。
キーワード(Key Word(s)) ENSO(El Nino and Southern Oscillation)、PDO(Pacific Decadal Oscillation)、テレコネクション(Teleconnection)
事前学修の内容 事前に配布する講義資料を熟読し、大まかな内容を理解しておく。
事前学修の時間 90分
事後学修の内容 講義の内容を復習し、理解を深める。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第7回 概要 海洋物理の復習(海洋変動の海洋生物の関連)
授業時間内の学修内容 専門以外の受講生がいることを考慮に入れ、海洋環境の変化と水産有用種の資源も含めた海洋生態系の変動の関連について復習します。
キーワード(Key Word(s)) 湧昇(Upwelling)、レジームシフト(Regime shift)、富栄養化(Eutrophication)
事前学修の内容 事前に配布する講義資料を熟読し、大まかな内容を理解しておく。
事前学修の時間 90分
事後学修の内容 講義の内容を復習し、理解を深める。
事後学修の時間 120分
自由記述欄
第8回 概要 論文レビュー報告のための作業(テーマ、論文検索)
授業時間内の学修内容 論文レビュー報告を行うためのテーマを考えます。対象は海洋と関連するもの(気象、水産等を含む)とします。そのための第一ステップとして論文検索を行います。論文検索の方法やノウハウを説明し、実際に検索した論文は要旨や図表等の大まかな内容から取捨選択を行います。
キーワード(Key Word(s)) 科学論文(Scientific paper)、検索エンジン(Search engine)
事前学修の内容 検索エンジン(cinii、google scholarなど)の使用法を調べ、事前に使用しておく。
事前学修の時間 60分
事後学修の内容 講義中に検索して必要と感じた論文を熟読します。
事後学修の時間 300分
自由記述欄
第9回 概要 論文レビュー報告のための作業(概要の報告と論文検索)
授業時間内の学修内容 考えてきたテーマの概要を報告し、修正点や追加すべき点などの改善点を出し合います。出てきた改善点を基に、第8回目の同様に論文検索をさらに行います。
キーワード(Key Word(s)) 科学論文(Scientific paper)、検索エンジン(Search engine)
事前学修の内容 報告するテーマの概要を考えてきます。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 講義中に検索して必要と感じた論文を熟読します。
事後学修の時間 240分
自由記述欄
第10回 概要 論文レビュー報告のための作業(レジュメ作成)
授業時間内の学修内容 レジュメの作成方法を解説し、その後作成作業を行います。
キーワード(Key Word(s)) レジュメ(Resume)
事前学修の内容 報告するテーマの概要を再考します。
事前学修の時間 120分
事後学修の内容 講義中に完成しなかったレジュメを完成させます。
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第11回 概要 論文レビュー報告のための作業(レジュメの報告)
授業時間内の学修内容 完成させたレジュメを報告し、他の院生や授業担当者から、わからなかった点、補強すべき点などの修正点を挙げてもらいます。
キーワード(Key Word(s)) レジュメ(Resume)
事前学修の内容 完成させたレジュメを他者に説明できるよう熟読しておく。
事前学修の時間 60分
事後学修の内容 指摘された点を基に、レジュメの修正作業(論文の追加、文章の修正等)を行う。
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第12回 概要 論文レビュー報告のための作業(修正レジュメの報告とプレゼンテーションファイルの作成)
授業時間内の学修内容 修正したレジュメを報告し、他の院生や授業担当者からの意見を聞く。それを基に、プレゼンテーションファイルの作成作業を行う。
キーワード(Key Word(s)) レジュメ(Resume)、プレゼンテーション(Presentation)
事前学修の内容 修正したレジュメを他者に説明できるよう熟読しておく。
事前学修の時間 60分
事後学修の内容 講義中に完成しなかったプレゼンテーションファイルを完成させます。
事後学修の時間 480分
自由記述欄
第13回 概要 論文レビュー報告のための作業(プレゼンテーションの実施とその振り返り)
授業時間内の学修内容 プレゼンテーションを行い、他の院生や授業担当者からの意見を聞く。
キーワード(Key Word(s)) プレゼンテーション(Presentation)
事前学修の内容 うまく発表できるように発表練習を事前に行っておく。
事前学修の時間 60分
事後学修の内容 講義中に受けた指摘を振り返り、修正点を明確にしておく。
事後学修の時間 60分
自由記述欄
第14回 概要 論文レビュー報告のための作業(プレゼンテーションファイルの修正)
授業時間内の学修内容 前回指摘を受けた点を考慮に入れ、プレゼンテーションファイルの修正作業を行う。
キーワード(Key Word(s)) プレゼンテーション(Presentation)
事前学修の内容 授業で円滑に修正作業に移れるように、修正のための事前準備(論文検察等)をしておく。
事前学修の時間 60分
事後学修の内容 講義中に修正が終わらなかったなかったプレゼンテーションファイルを完成させます。
事後学修の時間 180分
自由記述欄
第15回 概要 論文レビュー報告のための作業(最終プレゼンテーションとその振り返り)
授業時間内の学修内容 最終のプレゼンテーションを行い、他の院生や授業担当者からの意見を聞く。
キーワード(Key Word(s)) プレゼンテーション(Presentation)
事前学修の内容 うまく発表できるように発表練習を事前に行っておく。
事前学修の時間 60分
事後学修の内容 他の院生や授業担当者からの意見を基に、修正よって改善された点やまだ不十分な点など、自分の発表について自己で総括する。
事後学修の時間 60分
自由記述欄

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