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科目の基本情報

開講年度 2019 年度
開講区分 人文学部文化学科
受講対象学生 2012年度以降入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 特殊講義「東南アジア社会の植民地化と近代化の民族誌」
とくしゅこうぎ とうなんあじあしゃかいのしょくみんちかときんだいかのみんぞくし
Ethnography of the Colonialism and the Modernization of Southeast Asian Societies
単位数 2 単位
受講対象学生 2011年度以前入学生用(文化)
学部(学士課程) : 2年次, 3年次, 4年次
選択・必修
授業科目名 特殊講義「東南アジア社会の植民地化と近代化の民族誌」
とくしゅこうぎ とうなんあじあしゃかいのしょくみんちかときんだいかのみんぞくし
Ethnography of the Colonialism and the Modernization of Southeast Asian Societies
単位数 2 単位
ナンバリングコード
HU-CLTR2

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※最初の2文字は開講主体、続く4文字は分野、最後の数字は開講レベルを表します。

開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間 金曜日 3, 4時限
開講場所

担当教員 石井眞夫(非常勤講師)

ISHII, Masao

学修の目的と方法

授業の概要 アジア・オセアニア諸社会は、19世紀半からの植民地時代以降、社会の在り方や宗教信仰など価値観から日常生活の在り方にいたるまで大きく変化した。豊かな自然と資源に恵まれた東南アジア社会は、植民地時代以降の近代化の結果、大きな繁栄を享受し続けている。この講義で主に取り上げる東南アジア島嶼部(マレーシア、インドネシアなどの地域)の多くは、二十世紀初頭まで未開地と考えられていた地域だが、植民地時代の政策によって開発、都市化と貨幣経済の浸透が進み、国家と民族意識、地域性・地域政治など現代社会固有の諸課題もかかえることとなった。また、急速な社会変化とともに、キリスト教布教の影響など人々の世界観・価値意識も大きく変化してきた。この講義では、人類社会にとって近代化とは何か、人間生活は何がどう変化したか、近代化は東南アジア諸社会は何をもたらしたか、近代固有の価値意識とは何なのかといった諸問題を島嶼部東南アジア民族誌の事例を通じて考えてゆく。
学修の目的 人類社会は植民地時代以降大きく変貌し、社会システムは根底から作り直されてきた。この社会変化は一般に「近代化」と呼ばれるが、アジア・オセアニア諸社会ではどのような過程を経て何が起きたのか。この講義では、古くからのアジア社会の原像を理解し、その中で「近代」とは何だったのか、植民地時代を通じて形成された「民族」とは何か、都市化と都市の機能とは何か、キリスト教布教が果たした役割とは何だったか、人々の価値意識はどのように変化し今日の社会を形成するにいたったか、などの諸点について、東南アジア島嶼部の民族誌をもとに文化人類学的視点からの理解を深めることを目的としている。
学修の到達目標 アジア諸社会の理解を深める。古くからのアジア社会の特質を理解し、これと対照しながら現代社会の特質について考える。また、マレーシア、インドネシアなどの多民族国家の実情を理解するとともに、今日にいたる現代社会の形成について植民地支配やキリスト教布教がどのような意義を持っていたか、そしてその結果としての「近代化」とは何か、人類生活にとって近代化とは何だったのか、といった諸問題について理解を深め、考察する基本知識と洞察力を習得する。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養を身につけている。
○変動激しい現代社会について、専門的知識に基づいて論理的に考え、総合的に判断できる。
○人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求できる。
 変動激しい現代社会に対する理解を基盤として、国際感覚に基づいて行動できる。
 自ら学んだ知を、口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる。
○国際社会と地域社会の発展に貢献できる。

○ 全学の教育目標
感じる力
  • ○感性
  • ○共感
  •  主体性
考える力
  •  幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

成績評価方法と基準 平常の提出物による成績 35%、期末試験65%
授業の方法 講義

授業の特徴

PBL

特色ある教育

英語を用いた教育

授業改善の工夫 毎回の講義で内容要約、質問、感想などを記述して提出、理解度を確認するとともに講義内容に反映させて行く。成績評価は試験結果だけでなく、理解度についての評価も反映させる
教科書 教科書は使用しない。
参考書 参考文献は講義の進度に合わせて紹介し、講義資料については講義中必要に応じて随時配布する。
オフィスアワー
受講要件
予め履修が望ましい科目 文化人類学、アジア・オセアニアの民族と文化、アジア・オセアニアの社会など
発展科目 アジア・オセアニアの民族と文化演習、アジア・オセアニアの社会演習、アメリカの民族と文化演習など
その他

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 東南アジア民族誌 近代化 都市化 植民地主義 キリスト教布教 伝統文化 地域化 民族意識 国民国家 国家形成 ボルネオ サラワク サバ カリマンタン、マレーシア、インドネシア
Key Word(s) Southeast Asian Society, Ethnography of Borneo, Modernization, Urbanization, Colonialism, Christianity, Christian Missionary, Traditional Culture, Localization, Ethnicity, Nation State, Formation of Modern State, Sarawak, Sabah, Kalimantan, Malaysia, Indonesia
学修内容 講義は以下のように進める予定
1. はじめに — 東南アジア社会の概要とと近代化
2. 東南アジア諸社会の植民地化 — 英領マラヤと蘭領インドネシア
3. 十九世紀マレーと近代との邂逅 ー マレー世界の分割
4.   東南アジア住民の民族誌 — 交易と首狩族の世界
5. ブルックのボルネオ — 冒険野郎の海賊退治
6. 王権と西欧世界との相克 — マレー王権の構造と近代化
7. 首狩族との戦い — 植民地世界の拡大と未開地の開発
8. 近代化に向かうボルネオ社会 ー 国民と未開民族?
9. 近代社会と伝統システム — 商品経済と河川交易システム
10. “民族”の誕生 — 植民地行政と民族集団の成立
11. 植民地開発と移民 — 海外移民と植民地世界
12. 欧米世界と東南アジア社会の形成 ー ナショナリズムと民族の時代
13. 太平洋戦争と東南アジア社会の形成 ー ボルネオの石油資源と日本軍の占領
14. 植民地政府の宗教政策とキリスト教の布教
15. まとめ:現代国家と伝統文化、近代化を再考する
事前・事後学修の内容 東南アジア史の概要と地域の基本知識を概説書によって習得しておく。
東南アジア民族誌などについての基本文献を講義進度に従って随時紹介するので、参照しておく。

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