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科目の基本情報

開講年度 2024 年度
開講区分 医学部医学科 ・生体の構造と機能
受講対象学生 学部(学士課程) : 2年次
選択・必修 必修
学科必修
授業科目名 病理学
びょうりがく
Pathology
単位数 「生体の構造と機能」として18 単位
ナンバリングコード
medc-medc-PATH-2201-001
開放科目 非開放科目    
開講学期

後期

開講時間
スケジュール表による
授業形態

対面授業

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

「オンライン授業」・・・オンライン会議ツール等を利用して実施する同時双方向型の授業
「ハイブリッド授業」・・・「対面授業」と「オンライン授業」を併用した授業
「オンデマンド授業」・・・動画コンテンツの配信等によって実施する授業

開講場所 スケジュール表による

担当教員 総論・各論授業:吉田ー今中恭子、橋詰令太郎、丸山和晃、渡邉昌俊、広川佳史(医学部医学科)
組織実習:広川佳史、他(医学部医学科) 
各論授業:修復再生病理学・腫瘍病理学教員(医学部医学科)および今井裕、小塚祐司、内田克典、三室マヤ(医学部附属病院病理部)

YOSHIDA-IMANAKA Kyoko, HASHIDUME Ryotaro, MARUYAMA Kazuaki, WATANABE Masatoshi, HIROKAWA Yoshifumi, IMAI Hiroshi, KOZUKA Yuji, MIMURO Maya

SDGsの目標
連絡事項

* 状況により変更される可能性があるので定期的に確認して下さい

学修の目的と方法

授業の概要 病理学は基礎医学と臨床医学の架け橋であり、病因論、病原論、病態論(病態生理)の正しい理解がなければ、学生にとって臨床医学は症状や経験論的な治療を暗記するだけになってしまいます。臨床医学を科学的に理解できる能力は、そのために必要な基礎医学の組織的でかつ体系的な学習によって習得でき、その体系化を行うのが病理学の講義です。
学修の目的 基礎医学の疾患レベルへの応用であり、臨床医学の思考の基礎になる学問です。
したがって、基礎医学と臨床医学を包括的かつ連続的な体系として理解できます。
学修の到達目標 総論の授業からの学生の到達目標は、医学書を読んで書いてあることが理解できる、医学用語(特に病理学用語)の概念を理解しそれを適切に使える、病気とその基盤となる組織・細胞・分子レベルでの現象を結びつけて考えられる、の3点です。
病理組織実習の学生の到達目標は、病理診断の基礎的手法を学ぶ、組織内の病変の探し方を獲得する、病理組織の自己学習の基盤をつくる、の3点です。
各論としての講義は行われませんが、チュートリアルの中で、病理学としての各論を行います。学生の到達目標は、各臓器での基本的な病態(たとえば肝不全、腎不全など)を理解する、各臓器で生じる疾患の概要を知る、臓器内およびその外で生じる病態の連関を理解する、の3点です。
ディプロマ・ポリシー
○ 学科・コース等の教育目標
○「態度」・豊かな人間性と高い倫理観を持って行動できる。
○「態度」・科学的根拠に基づいて考え、判断することができる。
○「態度」・地域医療の実践に必要な使命感と責任感を有している。
○「態度」・生涯を通して自らを高めていく態度と医科学の進歩を追求する研究心を持っている。
○「技能」・患者の身体的、ならびに社会心理的状況を科学的、統合的に評価し、全人的医療を実践できる。
○「技能」・医学・医療の国際化に対応できる「語学力」「自己表現力」「多文化理解力」を有している。
 「技能」・医療チームで必要な「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「協調性」を理解し、多職種連携によるチーム医療に参加することができる。
○「知識」・医療実践に必要な医学・医療の知識を修得している。
○「知識」・社会人と医療人に求められる豊かな知識と教養を有している。
 「知識」・地域と国際社会で求められる保健・医療・福祉を理解している。

○ 全学の教育目標
感じる力
  •  感性
  •  共感
  • ○主体性
考える力
  • ○幅広い教養
  • ○専門知識・技術
  • ○論理的・批判的思考力
コミュニケーション力
  • ○表現力(発表・討論・対話)
  •  リーダーシップ・フォロワーシップ
  •  実践外国語力
生きる力
  • ○問題発見解決力
  •  心身・健康に対する意識
  •  社会人としての態度・倫理観

感じる力=10%、考える力=50%、生きる力=10%、コミュニケーション力=30%

成績評価方法と基準 病理学総論の試験は、授業終了後に行います。60%を合格基準とし、再試は一回とします。詳細については、適宜連絡します。
病理組織学実習はレポートの提出が必須です。再提出は一回とします。
病理学各論の講義の試験は、チュートリアルのユニット試験の中に、随時出題されます。病理組織の自己学習の成果についても、同試験内で随時試されます。
授業の方法 講義 実習

授業の特徴

PBL

特色ある教育

Moodleを活用する授業

英語を用いた教育

授業アンケート結果を受けての改善点
教科書 Kumar, Cotran, Robbins: Basic Pathology (10th ed.)(日本語はロビンス基礎病理学第10版が出版されています)を教科書として使用します。
総論講義については、加えて講義スライドのレジメを配布します。各論(チュートリアル)についても、同様です。
組織実習および自己学習のために、アトラスをひとつ購入することが望ましく、推薦する教科書としては、組織病理アトラス(第6版、文光堂)、ロビンス&コトラン病理学カラーアトラス(エルゼビア・ジャパン)、病理組織の見方と鑑別診断(第7版、医歯薬出版株式会社)などがあります。
参考書
オフィスアワー 授業時間に場所等を確認してください。
受講要件
予め履修が望ましい科目 他の基礎医学で履修した項目についてよく理解しておいてください。
特に、1年生の分子生命体科学、2年生前期に講義のある免疫学、生化学、微生物学の豊富な知識を必要とするので、しっかり学習していることが必須です。
発展科目 臨床医学
その他  2年生後期に病理学総論の講義を行い、組織実習はその後に行います。ここまでが、チュートリアル前の講義です。
 病理各論については、チュートリアル期間内のモジュールにあわせて計画された講義として行います。病理組織の学習については、期間内の配布される組織画像を学習することが必要です。特に組織実習および自己学習のために、日本病理学会HP病理コア画像https://pathology.or.jp/corepictures2010/index.htmlを積極的に利用することが望ましいです。

授業計画

MoodleのコースURL
キーワード 病理学
Key Word(s) Pathology
学修内容 病理学総論(90分全30コマ)
1.健康および疾患単位としての細胞 
2.細胞障害、細胞死と適応
3.炎症と修復
4.血液循環障害、血栓症、塞栓症、およびショック
5.免疫系疾患
6.腫瘍
7.遺伝性疾患および小児の疾患
8.環境要因および栄養障害による疾患

病理組織実習(90分全20コマ)

病理学各論(一つのセクションごとに90分)
1.感染症の病理学
2.循環器の病理
3.心臓の発生と奇形
4.血液病理
5.呼吸器病理
6.糸球体腎炎の病理
7.消化器の病理
8.肝臓・膵臓の病理
9.泌尿器腫瘍の病理
10.乳腺の病理
11.神経病理総論
12.発生と奇形

について、チュートリアル期間内のモジュールのテーマにあわせて選択的に行います。
事前・事後学修の内容 記憶するだけでなく、理解してください。
考えながら、まとめをしてください。
復習も予習もしましょう。
事前学修の時間:60分/回    事後学修の時間:60分/回

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